紀州鉄道には、ずっと行ってみたかったのです。
感じのいいローカル線を見つけては、その線路脇をひたすら歩くというのが好きなのですが、紀州鉄道は実にそれ向きの電車っぽいのです。
何せ全線たったの2.7km、千葉県の芝山鉄道に次いで日本で2番目に走行距離が短い私鉄!
それに、和歌山県の御坊という小都市にあるものですので、沿線の風景もきっと味わい深いはず!
いいなぁ、歩きたいなぁ、とずっと思っていたのですが、いかんせん和歌山県は遠い。
ワタクシは奈良県の出身ですが、奈良県にいた時分でも「和歌山」と聞くと「遠い!」と反射的に思ってしまうレベル。
あんまり踏み入れたことのない県なのであります。
ところが、今回帰省の際に思いつきまして、東京から和歌山行きの夜行バスを予約してみたのです。
朝一に和歌山に着いておけば、幾分楽に御坊まで行けるだろう、と思ったのですね。
東京を22:40に出発したのに、翌朝の9時過ぎにようやく和歌山着。
ね? 遠いというのが少しはお解りいただけるでしょう?
もっともワタクシにとっては、その分たくさん眠ることができて、かえってラッキーぐらいでしたけどね!(やや強がり)
和歌山から御坊までは、JRで1時間ほど。
途中、ボーイスカウトか何かの小学生団体がぞろぞろと乗り込んできまして、実に夏休みらしい風情なのですが、朝からテンションの高い子供達、早速大騒ぎを始めました。
チクショー、バスか何かで行かんかい。
御坊駅に到着する時に、向かいの線路に紀州鉄道の車両も入ってきまして、1両だけのそいつを見た小学生達は一斉に
「何あれ!?」
「トロリーバスや!」
「な? 先生! トロリーバスやんな!」
などと口々に騒ぎ立てます。
へっへーんだ、違うね、と内心でつぶやいて、御坊駅に下車。
御坊駅0番線が紀州鉄道のナワバリ。
初めて見る「キテツ1系」を、ワタクシ、実に複雑な気分で眺めました。
このバスっぽい電車も、モチロンかわいらしいのです。
他のところで見ていたなら、ワタクシは大喜びできたでしょう。
しかしね。
これは個人的な趣味で恐縮ですが、ワタクシに言わせれば、紀州鉄道と言えば「キハ600系」なのです!
後で姿をお見せしますが、実にレトロで魅力的。
こんな電車が現在も走っているなんて! ぜひ見たい!
・・・と思っていたのですが、前日調べていて「キハ600系」の最後の電車「キハ603」が、去年の11月に引退していたことを知ってしまったのです。
さあ、明日は、このステキな電車を見るぞ、と思っていたのに!
出発前日になって、なんという仕打ち!
くそう、去年の夏に行っておけばよかった・・・。
今年はハワイでも、去年はあった「カラカウア・プレートランチ」が今年はツブれていた、という事件があっただけに、情けない気分になってしまうのです。
ワタクシの、この間の悪さってのは、一体何なのでしょうか?
気を取り直して、御坊駅から早速歩き始めます。
今日も、すでに暑い!
最初の区間、御坊駅から学門駅までは、最も駅間が長い区間です。
そして、イキナリいい感じの田舎の風景。
線路。
たった今、これの上を電車が走っていったのを見たのですが、それでも現役の線路とは思いづらい風情ですね。
カーブの先で消えちゃってるように見えますもんね。
まっすぐな線路の図・・・なのですが、結構歪んでますね。
電車も何だかゆれながら走行してるのです。
線路沿いはこんな感じです。
うーん、夏休みだなあ! 夏休みっぽいなあ!
お、鎮守の森だ。
ワタクシ、こういうのを見ますと、何となく「ナウシカ」と思ってしまいます。
田舎には、時々突然こういう森がありますよね。
正面から見ると、こう。
石仏やお供え物などが小さく見えています。
地元の神様なのでしょうね。
これ以上近づこうとしたら、あぜ道を通らなくちゃいけませんし、神様に失礼があってもいけませんので、これくらいにしておきます。
しかし、この2枚の写真は、とてもキレイだと思うのです。
モチロン踏切も遮断機とかちゃんとあるのですが、時にはこういうのも。
とにかく柵などの仕切りが全くないのも印象的。
ちょっと歩くと、もう学門駅に到着。
電車は、1台がひたすら往復を繰り返しているだけですが、その割にはよく見かけます。
学門駅の入場券は、受験生のゲン担ぎに人気。
ホームの隅っこには、学問地蔵も祀られています。
真夏の一日、学門駅で紀州鉄道を待つワタクシの図。
いやぁ、あっちぃなぁ・・・。
この日は「佐藤じゃない」TシャツのXL。
トートは「あやしいトート」の色違い「あや黒トート」です。
<つづく>
感じのいいローカル線を見つけては、その線路脇をひたすら歩くというのが好きなのですが、紀州鉄道は実にそれ向きの電車っぽいのです。
何せ全線たったの2.7km、千葉県の芝山鉄道に次いで日本で2番目に走行距離が短い私鉄!
それに、和歌山県の御坊という小都市にあるものですので、沿線の風景もきっと味わい深いはず!
いいなぁ、歩きたいなぁ、とずっと思っていたのですが、いかんせん和歌山県は遠い。
ワタクシは奈良県の出身ですが、奈良県にいた時分でも「和歌山」と聞くと「遠い!」と反射的に思ってしまうレベル。
あんまり踏み入れたことのない県なのであります。
ところが、今回帰省の際に思いつきまして、東京から和歌山行きの夜行バスを予約してみたのです。
朝一に和歌山に着いておけば、幾分楽に御坊まで行けるだろう、と思ったのですね。
東京を22:40に出発したのに、翌朝の9時過ぎにようやく和歌山着。
ね? 遠いというのが少しはお解りいただけるでしょう?
もっともワタクシにとっては、その分たくさん眠ることができて、かえってラッキーぐらいでしたけどね!(やや強がり)
和歌山から御坊までは、JRで1時間ほど。
途中、ボーイスカウトか何かの小学生団体がぞろぞろと乗り込んできまして、実に夏休みらしい風情なのですが、朝からテンションの高い子供達、早速大騒ぎを始めました。
チクショー、バスか何かで行かんかい。
御坊駅に到着する時に、向かいの線路に紀州鉄道の車両も入ってきまして、1両だけのそいつを見た小学生達は一斉に
「何あれ!?」
「トロリーバスや!」
「な? 先生! トロリーバスやんな!」
などと口々に騒ぎ立てます。
へっへーんだ、違うね、と内心でつぶやいて、御坊駅に下車。
御坊駅0番線が紀州鉄道のナワバリ。
初めて見る「キテツ1系」を、ワタクシ、実に複雑な気分で眺めました。
このバスっぽい電車も、モチロンかわいらしいのです。
他のところで見ていたなら、ワタクシは大喜びできたでしょう。
しかしね。
これは個人的な趣味で恐縮ですが、ワタクシに言わせれば、紀州鉄道と言えば「キハ600系」なのです!
後で姿をお見せしますが、実にレトロで魅力的。
こんな電車が現在も走っているなんて! ぜひ見たい!
・・・と思っていたのですが、前日調べていて「キハ600系」の最後の電車「キハ603」が、去年の11月に引退していたことを知ってしまったのです。
さあ、明日は、このステキな電車を見るぞ、と思っていたのに!
出発前日になって、なんという仕打ち!
くそう、去年の夏に行っておけばよかった・・・。
今年はハワイでも、去年はあった「カラカウア・プレートランチ」が今年はツブれていた、という事件があっただけに、情けない気分になってしまうのです。
ワタクシの、この間の悪さってのは、一体何なのでしょうか?
気を取り直して、御坊駅から早速歩き始めます。
今日も、すでに暑い!
最初の区間、御坊駅から学門駅までは、最も駅間が長い区間です。
そして、イキナリいい感じの田舎の風景。
線路。
たった今、これの上を電車が走っていったのを見たのですが、それでも現役の線路とは思いづらい風情ですね。
カーブの先で消えちゃってるように見えますもんね。
まっすぐな線路の図・・・なのですが、結構歪んでますね。
電車も何だかゆれながら走行してるのです。
線路沿いはこんな感じです。
うーん、夏休みだなあ! 夏休みっぽいなあ!
お、鎮守の森だ。
ワタクシ、こういうのを見ますと、何となく「ナウシカ」と思ってしまいます。
田舎には、時々突然こういう森がありますよね。
正面から見ると、こう。
石仏やお供え物などが小さく見えています。
地元の神様なのでしょうね。
これ以上近づこうとしたら、あぜ道を通らなくちゃいけませんし、神様に失礼があってもいけませんので、これくらいにしておきます。
しかし、この2枚の写真は、とてもキレイだと思うのです。
モチロン踏切も遮断機とかちゃんとあるのですが、時にはこういうのも。
とにかく柵などの仕切りが全くないのも印象的。
ちょっと歩くと、もう学門駅に到着。
電車は、1台がひたすら往復を繰り返しているだけですが、その割にはよく見かけます。
学門駅の入場券は、受験生のゲン担ぎに人気。
ホームの隅っこには、学問地蔵も祀られています。
真夏の一日、学門駅で紀州鉄道を待つワタクシの図。
いやぁ、あっちぃなぁ・・・。
この日は「佐藤じゃない」TシャツのXL。
トートは「あやしいトート」の色違い「あや黒トート」です。
<つづく>