アズキボウルも無事平らげまして、午後6時半。
晩ご飯の前の腹ごなしに歩き出します。
サウスキングストリートを、ついさっきTheBus1番で来たのと逆向きに西へ。
昨日ロコモコを食べた「リケリケドライヴイン」のあるケエアウモクストリートに入ります。
「リケリケドライヴイン」のカッコいい看板、昨日は夜のネオンサインバージョンの写真を撮ったのですが、ネオンのついてない状態もまたカッコいいので、また写真を撮ろうと思ったのです。
・・・が、歩いているうちに暗くなってきまして、「リケリケ」さんに着いた時には、もうネオン点灯してました・・・。
んもう、また乗り遅れたのか!
仕方ないので、同じ通り沿いの食品スーパー「タナベ」さんへ。
実にワクワクさせる店構えですね!
右上の看板によると「Since 1917」と言いますからオドロキ!
中の商品は、日本風のお惣菜やハワイ料理などで、ロコの方々の生活に密着した感じが伺えます。
棚の上の段は「SWEET POTATO STEAMED」つまり、ふかしサツマイモですね。
それにしても、ドギツイ紫色・・・。
下の段、右のタッパは「ポイ」ですね。
もともとハワイで主食として食べられていたもので、ふかしたタロイモをつぶして、水を加えてさらしたもの。
独特の酸味がありまして、ワタクシも正直、まだその美味しさが理解できてない感じです・・・。
おにぎりがたくさん並んでいる棚。
なんだか、キレイで楽しげですね!
右側の方は、もはやスッカリお馴染みのスパムむすびですが、他のお店ではあの例のコンビニにあるような「肉まん蒸し器」みたいな奴に入っていて、温かい状態で売られているのですね。
タナベさんでは、そんなことなくて、普通の棚に置かれています。
つまり、スパムむすびが温かくない。
つまり、すぐ食べなくても、冷めたりしない!
そう、明日の朝食べるスパムむすびを買いに来たのですね!
スパムエッグふりかけむすび2.65$は、他と比べると高めのお値段ですが、その分デカい!
ご飯がスパムからはみ出しているというか、スパムが完全に「乗っかっている」形なのがわかっていただけると思います。
そして、いかにも手で握った感のある、ほどよい形のイビツさもナイス!
とてもいい雰囲気のタナベさんで買い物ができたというのがうれしかったのです。
実は、前日も来たんですけど、すでに閉店していたんですよね。
ここには間に合った!
ケエアウモクストリートを南へ進みまして、アラモアナセンターのすぐ手前で左へ曲がってワイキキ方面へ。
カピオラニブールバードを東へ、カラカウアアヴェニューとの交差点も過ぎて進みますと、マッカリーショッピングセンターに着きました。
晩ご飯のお時間です!
今日は「リーガルダイナー」さんで食べますよ!
今回最後の夜の食事はここで、と決めていました。
実は、今回本当にハワイに行くと決める前の段階では、去年も行ったハワイにまた今年も行くということを面目ないような気がしていたワタクシです。
そりゃ、ハワイには行きたいけど、さすがに、あまりにもこらえ性がなさすぎ、自分に甘すぎなのではないかと気が引けていました。
しかし、そんなワタクシが、
「ああ、やっぱり今年も行っておこう」
と思わされた事件があったのですね。
それは「カラカウアプレートランチ」さんの閉店です。
数々のハワイ通の方々の旅行記でその存在を知った、中華料理のプレートランチ屋さんですが、お店とは到底思えない、汚なさ、狭さ。
中では中国人の無愛想な親父さんが、たった一人で注文を受けては鉄鍋をふるっていたのだそうです。
これだけで「行ってみたい!」と思うワタクシでしたが、さらに、みなさんの旅行記にその後必ず出てくる料理の写真が、実におみごとなのです!
信じられないほどのドカ盛りで、しかも大雑把な盛り付けなのに汚い感じがなくて、とても美味しそう!
実際、みなさん、美味しさと盛りのすごさを絶賛されていました。
こういう汚いお店で美味しいというのが、また実にそそるじゃないですか!
ワタクシも「これはぜひとも行かなアカン!」と思ったのです。
「行って、この極盛りフライドライスをぜひ食べなアカン!」
と。
・・・で、実は、去年ハワイに来る前にこのお店のことを知っていたワタクシだったのですが、その時はお店の場所をシッカリ調べずに
「まぁ、行けば解るんだろ?」
と思って現地入り、探したけど見つけられなかったのです。
(ワタクシはいつもハワイにはパソコンを持って行きません)
「あちゃー、解んないわ。まぁ、今年は諦めるかな」
・・・タイムスリップできるなら、この時のワタクシを殴りに行きたいです。
このバカは、結局その年の秋頃にネットを見て、自分がハワイから帰ったしばらく後にカラカウアプレートさんが閉店したということを知り、愕然としたというのですから、全くお恥ずかしい限り。
何でも再開発のための立ち退きか何かだそうですが、まさか閉店してしまうなんて!
結局、ワタクシがカラカウアプレートさんのフライドライスを食べる機会は永遠に失われてしまったわけですが、しかもその上に!
今回ちゃんと調べてカラカウアプレートさんの跡地へ行ってみますと、確かにお店は小さいビルにあったのですが、メチャクチャわかりやすい場所で、去年はこれをどうして見つけられなかったのかと我ながら首をひねったという何ともオソマツなオマケまでつきました。
去年見つけとけよ! って言うか、ここの前の道なら去年も何度も通ってるんだよ、おれは!
まったく、バカはフライドライスにもありつけないってこった!
新しく楽しげなお店もどんどんできてくる一方で、「え、あそこが!?」って言うようなお店が閉店してたりと、実はお店の移り変わりが激しいハワイ。
この一件はワタクシに大きなショックを与えまして、
「確かに去年も行ったけど、2010年のハワイは今しかないんだ!
ボヤボヤしてたら、好きなあのお店もなくなってしまうかもしれないんだ!」
という考えが一気にワタクシを支配、結局2年連続で来てしまったのでした。
・・・まぁ、単なる言い訳でしかないような気もしますけど・・・。
だからこそ、今回最後の晩ご飯には、一部のハワイ通の方が「カラカウアプレートにも匹敵する」と評価されていた「リーガルダイナー」さんのフライドライスを食べなければならないのです。
行きたくてたまらない場所をろくに調べなかったワタクシのバカを心に刻むため、そして、結局食べられなかったカラカウアプレートさんに思いを馳せるため。
・・・とは言っても「リーガルダイナー」さんは、最近改装もされたということで、明るくて広いお店です。
プレートランチの種類も、お肉のメニューを中心に、実にサマザマ。
お店の前にはメニューの写真がズラリと並んでいまして、それを見ながら選ぶのも楽しそうです。
ワタクシは、フライドライスに決めてますので、メニューはチラッと見ただけで店内へ。
カウンターの中には、
「ここで働くのは、とても楽しいのよ!」
と言わんばかりの、元気そうな女の子の店員さんがいました。
ワ「チャーシュー・フライドライス・ウィズ・チキン、アンド・・・」
ん? どうして女の子、急にとても悲しそうな顔になるの?
女「ごめんなさい。今日はフライドライスは売り切れなの」
ワ「・・・」
頭の中が、真っ白になりました。
ええー! 売り・・・切れ・・・!?
もっとちゃんと仕込みをだなぁ・・・チクショー! こっちは日本からフライドライスのために、飛んできたんだぞ!
・・・まぁ、「フライドライスのために」はちょっとウソだし、仮に本当だとしても、あくまで「カラカウアプレート」さんの代打なんだけど・・・。
ってか、どうでもいい! そんなことはどうでもいい!!
どうすんだ! じゃあ、どうすんだ! 何食えばいいんだ!
こっちはハワイ最後の夜なんだぞ!
明日には日本へ帰るんだぞ!
断片的な言葉(しかもすべてが「!」つき)が頭の中を猛スピードで駆け巡りまして、考えなんかひとつもまとまりません。
さっき入口でメニューをろくに見なかったことまでが、効果的な伏線になってしまっています。
ワタクシは、結局、キョロキョロと店内を見回した挙句、最初に目についたデカい文字で書かれたメニューを朗読してしまっていました。
ワ「みっくす・・・ばーべきぅ・・・ぷれーと・・・」
女「OK!」
たちまち元の楽しそうな表情に戻った女の子が、厨房にメニューを通しました。
・・・で、しばらく後、こちらも盛りで有名な「リーガル」さんが、精魂込めて盛ったお肉の祭典、「ミックス・バーベキュー・プレート」がワタクシの前に!
やっちまった・・・。
だから何度も言うように、ワタクシは今年40になるんだっつーの!
何だよ、この肉の山は!
ご飯、ほとんど見えてないじゃん・・・。
でも、肉がこれだけ盛り上がってるってことは、土台のご飯も相当量があるってことじゃん・・・。
こんなのどう見ても20代の食い物だろうがよ!
いい加減その「少しでもアメリカっぽいもの! → 肉!!」って解りやすい公式を捨てろって!
楽しそうな女の子に「Enjoy!」なんて言われてプレートを渡されたもので、ついつい見栄を張って「Yeah , yeah!」なんて答えて「肉大好きなボク!」を演出、カメラを出してポーズを決めてみたものの、どうにも笑顔が引きつってますね・・・。
この後、しばらくは、まさに「肉との格闘」とも言える、吉田ナゴヤ食事史にその名を残す激闘が繰り広げられたのでした・・・。
そろそろ「年相応」ってことを考えないといけませんよ、ワタクシは・・・。
激闘していますと、ロコのご家族と思われるお客様。
ルックスはセイン・カミュ、キャラクターは所ジョージって感じの、実に好感を持ってしまうお父さんと、小っちゃくてかわいい女の子です。
お父さんが飄々と料理の注文をしているのですが、かわいこちゃんは飲み物の棚に釘付け。
どうもグリーンティが大好きなようで、注文してるお父さんの後ろでずっと
「グリーンティ~。グリーンティ~」
って歌ってるんです。
これはね、ワタクシじゃなくても目尻が下がりますって。
か~わいいなぁ、もう~!
しかし、お父さんは全く取り合わず、注文を続けています。
おお、さすがにかわいい娘の言うことでも、何でもきくってわけじゃないよね、と思っていますと、お父さん、かわいこちゃんの方を見もせずに、
「じゃあ、料理はそれだけ。飲み物は、あの人が注文するかもよ」
みたいに言って、さっさと席へ。
当然かわいこちゃんは
「グリーンティー!」
と叫びながらカウンターに突進したのでした。
チクショー! かんわいいなぁ~!!
結局ワタクシは、激闘の末、勝利とはいかないまでも五分の引き分けには持ち込んだという感じで「ミックス・バーベキュー」さんとの闘いを終了。
超満腹となったお腹を抱えて、ヨタヨタと「リーガル」さんを後にしたのでした。
それにしても、夕方のアズキボウル以降のチグハグなこと・・・。
最後の夜だってのに、こんなことでいいのでしょうか!
<つづく>
晩ご飯の前の腹ごなしに歩き出します。
サウスキングストリートを、ついさっきTheBus1番で来たのと逆向きに西へ。
昨日ロコモコを食べた「リケリケドライヴイン」のあるケエアウモクストリートに入ります。
「リケリケドライヴイン」のカッコいい看板、昨日は夜のネオンサインバージョンの写真を撮ったのですが、ネオンのついてない状態もまたカッコいいので、また写真を撮ろうと思ったのです。
・・・が、歩いているうちに暗くなってきまして、「リケリケ」さんに着いた時には、もうネオン点灯してました・・・。
んもう、また乗り遅れたのか!
仕方ないので、同じ通り沿いの食品スーパー「タナベ」さんへ。
実にワクワクさせる店構えですね!
右上の看板によると「Since 1917」と言いますからオドロキ!
中の商品は、日本風のお惣菜やハワイ料理などで、ロコの方々の生活に密着した感じが伺えます。
棚の上の段は「SWEET POTATO STEAMED」つまり、ふかしサツマイモですね。
それにしても、ドギツイ紫色・・・。
下の段、右のタッパは「ポイ」ですね。
もともとハワイで主食として食べられていたもので、ふかしたタロイモをつぶして、水を加えてさらしたもの。
独特の酸味がありまして、ワタクシも正直、まだその美味しさが理解できてない感じです・・・。
おにぎりがたくさん並んでいる棚。
なんだか、キレイで楽しげですね!
右側の方は、もはやスッカリお馴染みのスパムむすびですが、他のお店ではあの例のコンビニにあるような「肉まん蒸し器」みたいな奴に入っていて、温かい状態で売られているのですね。
タナベさんでは、そんなことなくて、普通の棚に置かれています。
つまり、スパムむすびが温かくない。
つまり、すぐ食べなくても、冷めたりしない!
そう、明日の朝食べるスパムむすびを買いに来たのですね!
スパムエッグふりかけむすび2.65$は、他と比べると高めのお値段ですが、その分デカい!
ご飯がスパムからはみ出しているというか、スパムが完全に「乗っかっている」形なのがわかっていただけると思います。
そして、いかにも手で握った感のある、ほどよい形のイビツさもナイス!
とてもいい雰囲気のタナベさんで買い物ができたというのがうれしかったのです。
実は、前日も来たんですけど、すでに閉店していたんですよね。
ここには間に合った!
ケエアウモクストリートを南へ進みまして、アラモアナセンターのすぐ手前で左へ曲がってワイキキ方面へ。
カピオラニブールバードを東へ、カラカウアアヴェニューとの交差点も過ぎて進みますと、マッカリーショッピングセンターに着きました。
晩ご飯のお時間です!
今日は「リーガルダイナー」さんで食べますよ!
今回最後の夜の食事はここで、と決めていました。
実は、今回本当にハワイに行くと決める前の段階では、去年も行ったハワイにまた今年も行くということを面目ないような気がしていたワタクシです。
そりゃ、ハワイには行きたいけど、さすがに、あまりにもこらえ性がなさすぎ、自分に甘すぎなのではないかと気が引けていました。
しかし、そんなワタクシが、
「ああ、やっぱり今年も行っておこう」
と思わされた事件があったのですね。
それは「カラカウアプレートランチ」さんの閉店です。
数々のハワイ通の方々の旅行記でその存在を知った、中華料理のプレートランチ屋さんですが、お店とは到底思えない、汚なさ、狭さ。
中では中国人の無愛想な親父さんが、たった一人で注文を受けては鉄鍋をふるっていたのだそうです。
これだけで「行ってみたい!」と思うワタクシでしたが、さらに、みなさんの旅行記にその後必ず出てくる料理の写真が、実におみごとなのです!
信じられないほどのドカ盛りで、しかも大雑把な盛り付けなのに汚い感じがなくて、とても美味しそう!
実際、みなさん、美味しさと盛りのすごさを絶賛されていました。
こういう汚いお店で美味しいというのが、また実にそそるじゃないですか!
ワタクシも「これはぜひとも行かなアカン!」と思ったのです。
「行って、この極盛りフライドライスをぜひ食べなアカン!」
と。
・・・で、実は、去年ハワイに来る前にこのお店のことを知っていたワタクシだったのですが、その時はお店の場所をシッカリ調べずに
「まぁ、行けば解るんだろ?」
と思って現地入り、探したけど見つけられなかったのです。
(ワタクシはいつもハワイにはパソコンを持って行きません)
「あちゃー、解んないわ。まぁ、今年は諦めるかな」
・・・タイムスリップできるなら、この時のワタクシを殴りに行きたいです。
このバカは、結局その年の秋頃にネットを見て、自分がハワイから帰ったしばらく後にカラカウアプレートさんが閉店したということを知り、愕然としたというのですから、全くお恥ずかしい限り。
何でも再開発のための立ち退きか何かだそうですが、まさか閉店してしまうなんて!
結局、ワタクシがカラカウアプレートさんのフライドライスを食べる機会は永遠に失われてしまったわけですが、しかもその上に!
今回ちゃんと調べてカラカウアプレートさんの跡地へ行ってみますと、確かにお店は小さいビルにあったのですが、メチャクチャわかりやすい場所で、去年はこれをどうして見つけられなかったのかと我ながら首をひねったという何ともオソマツなオマケまでつきました。
去年見つけとけよ! って言うか、ここの前の道なら去年も何度も通ってるんだよ、おれは!
まったく、バカはフライドライスにもありつけないってこった!
新しく楽しげなお店もどんどんできてくる一方で、「え、あそこが!?」って言うようなお店が閉店してたりと、実はお店の移り変わりが激しいハワイ。
この一件はワタクシに大きなショックを与えまして、
「確かに去年も行ったけど、2010年のハワイは今しかないんだ!
ボヤボヤしてたら、好きなあのお店もなくなってしまうかもしれないんだ!」
という考えが一気にワタクシを支配、結局2年連続で来てしまったのでした。
・・・まぁ、単なる言い訳でしかないような気もしますけど・・・。
だからこそ、今回最後の晩ご飯には、一部のハワイ通の方が「カラカウアプレートにも匹敵する」と評価されていた「リーガルダイナー」さんのフライドライスを食べなければならないのです。
行きたくてたまらない場所をろくに調べなかったワタクシのバカを心に刻むため、そして、結局食べられなかったカラカウアプレートさんに思いを馳せるため。
・・・とは言っても「リーガルダイナー」さんは、最近改装もされたということで、明るくて広いお店です。
プレートランチの種類も、お肉のメニューを中心に、実にサマザマ。
お店の前にはメニューの写真がズラリと並んでいまして、それを見ながら選ぶのも楽しそうです。
ワタクシは、フライドライスに決めてますので、メニューはチラッと見ただけで店内へ。
カウンターの中には、
「ここで働くのは、とても楽しいのよ!」
と言わんばかりの、元気そうな女の子の店員さんがいました。
ワ「チャーシュー・フライドライス・ウィズ・チキン、アンド・・・」
ん? どうして女の子、急にとても悲しそうな顔になるの?
女「ごめんなさい。今日はフライドライスは売り切れなの」
ワ「・・・」
頭の中が、真っ白になりました。
ええー! 売り・・・切れ・・・!?
もっとちゃんと仕込みをだなぁ・・・チクショー! こっちは日本からフライドライスのために、飛んできたんだぞ!
・・・まぁ、「フライドライスのために」はちょっとウソだし、仮に本当だとしても、あくまで「カラカウアプレート」さんの代打なんだけど・・・。
ってか、どうでもいい! そんなことはどうでもいい!!
どうすんだ! じゃあ、どうすんだ! 何食えばいいんだ!
こっちはハワイ最後の夜なんだぞ!
明日には日本へ帰るんだぞ!
断片的な言葉(しかもすべてが「!」つき)が頭の中を猛スピードで駆け巡りまして、考えなんかひとつもまとまりません。
さっき入口でメニューをろくに見なかったことまでが、効果的な伏線になってしまっています。
ワタクシは、結局、キョロキョロと店内を見回した挙句、最初に目についたデカい文字で書かれたメニューを朗読してしまっていました。
ワ「みっくす・・・ばーべきぅ・・・ぷれーと・・・」
女「OK!」
たちまち元の楽しそうな表情に戻った女の子が、厨房にメニューを通しました。
・・・で、しばらく後、こちらも盛りで有名な「リーガル」さんが、精魂込めて盛ったお肉の祭典、「ミックス・バーベキュー・プレート」がワタクシの前に!
やっちまった・・・。
だから何度も言うように、ワタクシは今年40になるんだっつーの!
何だよ、この肉の山は!
ご飯、ほとんど見えてないじゃん・・・。
でも、肉がこれだけ盛り上がってるってことは、土台のご飯も相当量があるってことじゃん・・・。
こんなのどう見ても20代の食い物だろうがよ!
いい加減その「少しでもアメリカっぽいもの! → 肉!!」って解りやすい公式を捨てろって!
楽しそうな女の子に「Enjoy!」なんて言われてプレートを渡されたもので、ついつい見栄を張って「Yeah , yeah!」なんて答えて「肉大好きなボク!」を演出、カメラを出してポーズを決めてみたものの、どうにも笑顔が引きつってますね・・・。
この後、しばらくは、まさに「肉との格闘」とも言える、吉田ナゴヤ食事史にその名を残す激闘が繰り広げられたのでした・・・。
そろそろ「年相応」ってことを考えないといけませんよ、ワタクシは・・・。
激闘していますと、ロコのご家族と思われるお客様。
ルックスはセイン・カミュ、キャラクターは所ジョージって感じの、実に好感を持ってしまうお父さんと、小っちゃくてかわいい女の子です。
お父さんが飄々と料理の注文をしているのですが、かわいこちゃんは飲み物の棚に釘付け。
どうもグリーンティが大好きなようで、注文してるお父さんの後ろでずっと
「グリーンティ~。グリーンティ~」
って歌ってるんです。
これはね、ワタクシじゃなくても目尻が下がりますって。
か~わいいなぁ、もう~!
しかし、お父さんは全く取り合わず、注文を続けています。
おお、さすがにかわいい娘の言うことでも、何でもきくってわけじゃないよね、と思っていますと、お父さん、かわいこちゃんの方を見もせずに、
「じゃあ、料理はそれだけ。飲み物は、あの人が注文するかもよ」
みたいに言って、さっさと席へ。
当然かわいこちゃんは
「グリーンティー!」
と叫びながらカウンターに突進したのでした。
チクショー! かんわいいなぁ~!!
結局ワタクシは、激闘の末、勝利とはいかないまでも五分の引き分けには持ち込んだという感じで「ミックス・バーベキュー」さんとの闘いを終了。
超満腹となったお腹を抱えて、ヨタヨタと「リーガル」さんを後にしたのでした。
それにしても、夕方のアズキボウル以降のチグハグなこと・・・。
最後の夜だってのに、こんなことでいいのでしょうか!
<つづく>