移動3日目の朝。
8時までゆっくり寝たのは、このスプリングフィールドで見たいところがあったからです。
朝のパイオニア・モーテル。
車を出して、まずは「イリノイ・ステートフェア」に向かいます。
「ステートフェア」ってのが何なのかよく解ってないのですが、どうも収穫祭及びそれを行う会場のことをそういうんじゃないかと思います。
広くて、遊園地みたいな遊具がいろいろあって、食べ物の屋台を出す場所とか、野外音楽堂などの施設とか、そういう一連が集まる場所で、収穫祭の時はご家族で楽しめるという感じなんじゃないでしょうか?
ワタクシはご家族連れじゃないですが、ここには見たいものがあったのです。
はい、これは誰でしょう?
答えはなんと、この方もリンカーン!
前回の幌馬車読書のリンカーン像と比べてみてください。
何という違い!
このリンカーンは若い頃なんでしょうか、ずいぶんと痩せてらっしゃいますね・・・。
朝ご飯を食べに街の中心部へ出ようとしますが、途中でマクドナルドを見つけて、もういいや、と入店。
ホットケーキとソーセージの朝食メニューで、なぜかドリンクがもらえませんでした。あれー?
さあ、そして、スプリングフィールドで絶対外せない最大の見所!
それがここ「シェイズ・ミュージアム」です!
かつてはガソリンスタンドを経営していたというビル・シェイさん個人の、ガソリンスタンド関連の物品などのコレクションを公開している施設ですが、とにかくコレクションが多岐にわたっています。
外観の写真を撮っていますと、ヨーロッパから来たという別のグループも現れました。
「ツアーをしようか? 一人3ドルだよ」
と、建物から現れたのは、ビルの息子さんと思われる中年男性で、ワタクシもすかさずヨーロッパ組のツアーに加わります。
写真で見ていたビル・シェイさんは、80歳を超えているということでしたが、口元をキッとへの字に結んだコワモテで迫力満点でした。
息子さん(名前を聞くのを忘れました!)は、ちょっとやさしくておどけた感じの方。
すごく背の高いガソリンポンプの使い方を説明してくれてるところ。
ガソリン関連ロゴいろいろ。
改めて思いますが、アメリカの方は本当にガソリンに関わるものが好きですよね!
「また、いつか戻っておいで。では、よい旅を!」
息子さんに握手してもらって、ミュージアムを出発しました。
スプリングフィールドの街を南下していくと、昨夜は見つけられなかった「コージードッグ・ドライブイン」を発見!
ソーセージが棒についた、いわゆるアメリカンドッグですね、それを最初に作ったお店?
ポンティアックの時にちょっと触れた故ボブ・ウォルドマイヤーさんのご家族の方が、以前は経営していたそうです。
朝ご飯がすんでましたので、外観だけを撮って通り過ぎましたが、店内も当然ルート66ムードがバッチリだったようで、やはり入っておくべきお店だったと後悔。
街外れでは、タイヤショップの店頭のマフラーマンを無事に撮影!
イリノイ州の3巨人(他はウィルミントンのロケット持った彼とアトランタのホットドッグ持った彼)をコンプリートしました。
(最強ガイドブック「EZ66」より)
さて、スプリングフィールドを過ぎたところで、ルート66は二手に別れるのです。
1926年から1930年までのルートと1930年以降のルートでして、どちらにも見所があると思ったワタクシは、途中でルートを乗り換えることにしました。
まずは、1926-1930のオールドルートへ進みます。
チャタムという街を過ぎて、オーバーンへ向かう途中に、
ルート66で唯一、赤いレンガで敷き詰められた道が残っている部分があるのです!
これはロマンティック! 絶対見たかった!
そして、この「レッド・ブリック・ロード」に入ってすぐの道を曲がりますと、
ベッキーさんのお土産屋さん「ベッキーズ・バーン」があるのです。
ワタクシが車を乗り入れると、さっきビル・シェイズで一緒だったヨーロッパ組が、ここを去るところでした。
最初にベッキーさんのご主人が現れて、ワタクシに、
主「どこから来たんだい? ルート66かい? カリフォルニアまで行くのかい?」
と矢継ぎ早に質問。
ワタクシが「あわわ、あわわ」と言ってると、
主「Ok , Come on」
お店の中に招き入れてくださいました。
そして、この後ワタクシは、驚くべき方法でご主人やベッキーさんとお話をすることになるのです!
すごいや、Google翻訳!
この他にも、ベッキーさんとたくさんの会話をしたんですよ!
B「もしかしたら、息子が私を東京に連れてってくれるかもしれないの。アナタは東京のどんなところが好き?」
ワ「うーん・・・。全部。雰囲気、風、水、土・・・」
ワタクシ、ずいぶん詩人みたいですが、何のことはない、しゃべれる範囲の単語で答えを探したら、こうなってしまっただけです。
B「ああ、それはよく解るわ。私はイリノイのこのコーン畑の雰囲気が大好きだもの」
モチロン、ベッキーズ・バーンの周囲もコーン畑が続いています。
ワ「ああ、東京タワーとスカイツリーがありますよ!」
B「あ! 何かで見たわ。ステキね」
ワ「スカイツリーは新しいですけど、ボクは古い東京タワーの方が好きです」
B「全てそうね。自分の好みで選んだ方が幸せになれるわ」
なんでしょう、全然しゃべれない癖に、いいこと言ってるなあ、ワタクシは、と思ったのですが、読み返してみますと、すべてベッキーさんの答えがワタクシのコメントをステキなものに押し上げてくれてるだけですね!
店内を見回してみますと、お土産も実に豊富で、並べ方だったり品ぞろえだったりにそこはかとなくセンスを感じます。
結構時間をかけてウロウロ見て歩きました。
アロハを購入!
ビールのラベルがテーマの柄で、ワタクシの好みからすると色目がおとなしいですが、お店を訪ねた記念の意味も込めて。
お願いしてお二人の写真を撮らせてもらいましたが、二人とも実にいいお顔だなあ!
買ったお土産よりも、見た景色よりも、お二人の温かさに触れたうれしさで、ベッキーズを後にしました。
セイヤー、バーデン、ジラードと小さな街を通り抜けて、そこからもう一方の1930年以降の道へ移りました。
ファーマーズビルという街です。
ここでは「アーツ・モーテル&レストラン」に注目していたのですが、
看板こそ修理されていたものの、モーテル、レストランとも潰れていました。
密かに前日行程がはかどっていたら、ここに泊まるのもアリかなと思っていたんですよ。
はかどらなくてよかった・・・。
そこからI-55に沿った道を南下して、ワゴナーへ。
ここには「Our Lady of the Highways Shrine」があるのです。
道中の安全を祈願するための、道の女神様ですね。
ワタクシも手を合わせて安全を願いましたが、よく考えると、作法が違うに決まってますよね・・・。
それでも、何とか女神様のご加護で、こうして無事に日本に戻って来れたんですけども・・・。
さあ、さらに南下しますけど、それにしてもそろそろ昼ご飯食べたいなぁ・・・。
<つづく>
8時までゆっくり寝たのは、このスプリングフィールドで見たいところがあったからです。
朝のパイオニア・モーテル。
車を出して、まずは「イリノイ・ステートフェア」に向かいます。
「ステートフェア」ってのが何なのかよく解ってないのですが、どうも収穫祭及びそれを行う会場のことをそういうんじゃないかと思います。
広くて、遊園地みたいな遊具がいろいろあって、食べ物の屋台を出す場所とか、野外音楽堂などの施設とか、そういう一連が集まる場所で、収穫祭の時はご家族で楽しめるという感じなんじゃないでしょうか?
ワタクシはご家族連れじゃないですが、ここには見たいものがあったのです。
はい、これは誰でしょう?
答えはなんと、この方もリンカーン!
前回の幌馬車読書のリンカーン像と比べてみてください。
何という違い!
このリンカーンは若い頃なんでしょうか、ずいぶんと痩せてらっしゃいますね・・・。
朝ご飯を食べに街の中心部へ出ようとしますが、途中でマクドナルドを見つけて、もういいや、と入店。
ホットケーキとソーセージの朝食メニューで、なぜかドリンクがもらえませんでした。あれー?
さあ、そして、スプリングフィールドで絶対外せない最大の見所!
それがここ「シェイズ・ミュージアム」です!
かつてはガソリンスタンドを経営していたというビル・シェイさん個人の、ガソリンスタンド関連の物品などのコレクションを公開している施設ですが、とにかくコレクションが多岐にわたっています。
外観の写真を撮っていますと、ヨーロッパから来たという別のグループも現れました。
「ツアーをしようか? 一人3ドルだよ」
と、建物から現れたのは、ビルの息子さんと思われる中年男性で、ワタクシもすかさずヨーロッパ組のツアーに加わります。
写真で見ていたビル・シェイさんは、80歳を超えているということでしたが、口元をキッとへの字に結んだコワモテで迫力満点でした。
息子さん(名前を聞くのを忘れました!)は、ちょっとやさしくておどけた感じの方。
すごく背の高いガソリンポンプの使い方を説明してくれてるところ。
ガソリン関連ロゴいろいろ。
改めて思いますが、アメリカの方は本当にガソリンに関わるものが好きですよね!
「また、いつか戻っておいで。では、よい旅を!」
息子さんに握手してもらって、ミュージアムを出発しました。
スプリングフィールドの街を南下していくと、昨夜は見つけられなかった「コージードッグ・ドライブイン」を発見!
ソーセージが棒についた、いわゆるアメリカンドッグですね、それを最初に作ったお店?
ポンティアックの時にちょっと触れた故ボブ・ウォルドマイヤーさんのご家族の方が、以前は経営していたそうです。
朝ご飯がすんでましたので、外観だけを撮って通り過ぎましたが、店内も当然ルート66ムードがバッチリだったようで、やはり入っておくべきお店だったと後悔。
街外れでは、タイヤショップの店頭のマフラーマンを無事に撮影!
イリノイ州の3巨人(他はウィルミントンのロケット持った彼とアトランタのホットドッグ持った彼)をコンプリートしました。
(最強ガイドブック「EZ66」より)
さて、スプリングフィールドを過ぎたところで、ルート66は二手に別れるのです。
1926年から1930年までのルートと1930年以降のルートでして、どちらにも見所があると思ったワタクシは、途中でルートを乗り換えることにしました。
まずは、1926-1930のオールドルートへ進みます。
チャタムという街を過ぎて、オーバーンへ向かう途中に、
ルート66で唯一、赤いレンガで敷き詰められた道が残っている部分があるのです!
これはロマンティック! 絶対見たかった!
そして、この「レッド・ブリック・ロード」に入ってすぐの道を曲がりますと、
ベッキーさんのお土産屋さん「ベッキーズ・バーン」があるのです。
ワタクシが車を乗り入れると、さっきビル・シェイズで一緒だったヨーロッパ組が、ここを去るところでした。
最初にベッキーさんのご主人が現れて、ワタクシに、
主「どこから来たんだい? ルート66かい? カリフォルニアまで行くのかい?」
と矢継ぎ早に質問。
ワタクシが「あわわ、あわわ」と言ってると、
主「Ok , Come on」
お店の中に招き入れてくださいました。
そして、この後ワタクシは、驚くべき方法でご主人やベッキーさんとお話をすることになるのです!
すごいや、Google翻訳!
この他にも、ベッキーさんとたくさんの会話をしたんですよ!
B「もしかしたら、息子が私を東京に連れてってくれるかもしれないの。アナタは東京のどんなところが好き?」
ワ「うーん・・・。全部。雰囲気、風、水、土・・・」
ワタクシ、ずいぶん詩人みたいですが、何のことはない、しゃべれる範囲の単語で答えを探したら、こうなってしまっただけです。
B「ああ、それはよく解るわ。私はイリノイのこのコーン畑の雰囲気が大好きだもの」
モチロン、ベッキーズ・バーンの周囲もコーン畑が続いています。
ワ「ああ、東京タワーとスカイツリーがありますよ!」
B「あ! 何かで見たわ。ステキね」
ワ「スカイツリーは新しいですけど、ボクは古い東京タワーの方が好きです」
B「全てそうね。自分の好みで選んだ方が幸せになれるわ」
なんでしょう、全然しゃべれない癖に、いいこと言ってるなあ、ワタクシは、と思ったのですが、読み返してみますと、すべてベッキーさんの答えがワタクシのコメントをステキなものに押し上げてくれてるだけですね!
店内を見回してみますと、お土産も実に豊富で、並べ方だったり品ぞろえだったりにそこはかとなくセンスを感じます。
結構時間をかけてウロウロ見て歩きました。
アロハを購入!
ビールのラベルがテーマの柄で、ワタクシの好みからすると色目がおとなしいですが、お店を訪ねた記念の意味も込めて。
お願いしてお二人の写真を撮らせてもらいましたが、二人とも実にいいお顔だなあ!
買ったお土産よりも、見た景色よりも、お二人の温かさに触れたうれしさで、ベッキーズを後にしました。
セイヤー、バーデン、ジラードと小さな街を通り抜けて、そこからもう一方の1930年以降の道へ移りました。
ファーマーズビルという街です。
ここでは「アーツ・モーテル&レストラン」に注目していたのですが、
看板こそ修理されていたものの、モーテル、レストランとも潰れていました。
密かに前日行程がはかどっていたら、ここに泊まるのもアリかなと思っていたんですよ。
はかどらなくてよかった・・・。
そこからI-55に沿った道を南下して、ワゴナーへ。
ここには「Our Lady of the Highways Shrine」があるのです。
道中の安全を祈願するための、道の女神様ですね。
ワタクシも手を合わせて安全を願いましたが、よく考えると、作法が違うに決まってますよね・・・。
それでも、何とか女神様のご加護で、こうして無事に日本に戻って来れたんですけども・・・。
さあ、さらに南下しますけど、それにしてもそろそろ昼ご飯食べたいなぁ・・・。
<つづく>