吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

放浪放浪ルート66 2013の6

2013-10-08 01:11:34 | 日記
さあ、この辺で食事を、となれば、ルート66ファンの方は、もうお解りでしょう。

リッチフィールドにある有名店「アリストン・カフェ」で食べたいのです!



こっちが正面玄関



これは、新しく作られたルート66の側を向いた裏口です。



1924年創業というから、ルート66よりも歴史が長いんですね!

一体どういう料理を食べさせてくれるんでしょうか! 期待が高まります!

では、早速ドアを・・・開きませんね。

押すのかな? ・・・うーん、ビクともしません。

今の時間は、14時過ぎ。

これはどうも、閉まってますね!

お昼と夜の食事時の間に休みを取るタイプのお店だったのか!

うわー、ここまで来ておいてアリストンに入れないなんて・・・。

しかし、もう、ワタクシのお腹は限界です。

アリストンの隣にあった「Jubelt's(ゆべるつ・・・?)」というベーカリーレストランに入ってしまいました。



あれ、でも、こっちは「Since 1922」ってなってるので、こっちの方がさらに2年歴史が長い・・・?



店内に飾ってあった白黒写真もド迫力です。



何を頼んだのか、よく思い出せません。ターキーベーコン・サンドイッチだったと思うのですが・・・。

そして、結構美味しかったような・・・。

ワタクシ、この日ここまでは「昭和生まれ」Tシャツにホットソース・アロハでした。



アリストン・カフェのすぐ向かいにできていた「リッチフィールド・ミュージアム&66ウェルカムセンター」。

ちょっと入ってみたのですが、歴史展示がメインみたいでしたので、すぐ退散。

建物のカッコよさは印象に残りました。



ちょっと北に行ったところには「スカイヴュー・ドライブイン・シアター」がありました。

「ドライブイン・シアター」ってのは、実にアメリカ的発想の産物だという気がします。

車のまま入って行って、でっかいスクリーンに映る映画を見るなんてねえ・・・。

この後もいくつかドライブイン・シアターを見ますが、さすがに近年では時代が変わったのか、寂れているところが多かったように思います。



次の街、マウント・オリーヴへ。



街の手前に案内標識がありました。

さらに時代によって細かくルートが別れるということですね。

イリノイ州では、このようなルート66を示す標識がとても充実していて、それこそ曲がり角ごとにあったような気がするぐらいでしたが、他の州ではそれほどでもないところもあるのです。





緑の中にひっそりと佇むソウルズバイ・シェル・ステーション。

ロードサイドアトラクションには制定されているものの、ずいぶん長く閉まっているように見えました。



そのままルート66を進んで、スタントンの街へ。





街の名物施設「ヘンリーズ・ラビット・ランチ」が唐突に現れました!

「HARE IT IS」は、言うまでもなく「ジャックラビット・トレーディングポスト」の超有名看板「HERE IT IS」のパロディですね!



これはキャデラック・ランチのパロディ!



モチロン、こうしたルート66関連の展示の他にお土産などの販売もあり、さらにはウサギがたくさん飼われていることでも有名な施設なのですね。

では、早速ドアを・・・。

ぎゃああ! また閉まってるう!!

この日は土曜日でしたので、14時までしかやってなかったのです。

この辺でやっと、


「今回は、ずいぶんあちこち閉まってるような・・・」


と気づき始めたワタクシでした。

あらかじめ言っておきますと、この後も盛大に閉まってる攻撃がワタクシに炸裂します!

相変わらず、ワタクシの運のなさは日本代表クラスですね!



続いてはリヴィングストン。

ここでは「ピンクエレファント・アンティークス」が見たかったのです。

アンティークにはあまり興味がありませんが、このお店は外観がとてもステキ!







うむ! バカバカしくて大変よいですな!



ソフトクリーム型のお店で買い物がしたかったので、マシュマロ・サンデーという奴をもらいました。

美味しい! 冷たさがうれしい!



I-55沿いのルート66をさらに進んで、ハメイルの街を通過。

途中、またメラミックキャバーンの宣伝をしているとガイドブックに書いてあった納屋が、見事に何も書いてない小屋になっていたりしてショックだったのですが、まぁ、これはいいでしょう。

しばらく走ると、道は「チェイン・オブ・ロックスRd」という名前になりました。

ミシシッピ川にかかるチェイン・オブ・ロックス・ブリッジへと続く道で、橋を渡るとそこはもうミズーリ州・セントルイスの街なのです。

で、この道沿いには、味のある看板・ネオンが集まっているのです!

まずはこれ。



ほとんど読めませんが「タウン&カントリー・モーテル」のネオンサイン。

これは、元は違う屋号のお店の看板だったものを書き変えて作られた、という珍しい成り立ちが魅力。



壊れてても、なおすばらしい「ベルエア・ドライブイン」の看板!

あ、この日の午後は「ポイントカード」Tシャツに、ビューティフルワールド・アロハです。



そして、特に興味深いのが、この「ルナ・カフェ」の看板。

カフェ自体が今も営業しているのがすばらしいですが、昔はギャングのメンバーが店にたむろしていて、ギャンブルや「夜の女」が彩りを添えるという、荒くれた場所だった頃もあったのだそうです。

そこでもう一度看板に注目していただきたいのですが、カクテルの中にチェリーがありますね。

このチェリーのネオンが赤々と灯っている時、それは一部のお客さんへの「今、『夜の女』が店にいるよ!」というメッセージだったんですって!

ううん、自分でも何だか解りませんが、こういう話がワタクシには魅力的なのです!

「昔はおれも悪かったもんよ」って名残が、可愛らしいチェリーのネオンにあるなんて、どこか粋じゃないですか!



チェイン・オブ・ロックスRd.の旧道を進んで、古いチェイン・オブ・ロックス・ブリッジを見に行きました。



今は車では通行できなくなっています。

戻って、新しいチェイン・オブ・ロックス・ブリッジでミシシッピ川を越え、いよいよミズーリ州へ!

そして、ミズーリに入ると、そこはこの旅でシカゴ以来の規模の大都市・セントルイスです。

時間的にも、今日はこのセントルイスで泊まることになるでしょう。

しかし、モチロンこれは予定外のことですので、あては全くないのです。

ともかくセントルイス中心街へ走りますが、モーテルなんか全く見当たらず、宿なしの不安がだんだんふくらんできました。

すでに日は暮れて暗くなってきていまして、例によって道はサッパリ解りません。

グネグネと時々戻ったりしながら進むうち、どうにかセントルイス中心街あたりにたどり着きました。

モーテルは、どうももっと進んで街の外れの方にあるんじゃないかと、ワタクシの旅人としての嗅覚が告げています。

中心街はとりあえず通過しよう、と車を転がしつつ、ふと見ると、



うおおお! セントルイス・カーディナルスの本拠地、ブッシュスタジアムだ!

照明がついてるじゃないの! ナイトゲームやってるのか!

おおお、いつか本場でメジャーリーグの試合を観るなんてのは、野球ファンとして「人生一度は」レベルの夢であって、そ、それが今、手の届きそうなところに!

さらに、ちょっと道を間違えて広場に入り込んだところ、係のお兄さんが現れて、


兄「やあ! ブルースのファンかい?」


「セントルイス・ブルース」は有名な曲の題名ですが、セントルイスをホームとするNHL(ナショナル・アイスホッケーリーグ)チームの名前でもあるのです。

どうやらこの広場は、ブルースのホーム・アリーナであるスコット・トレードセンターの駐車場だったようなのですね。

うおおお! つまり、ブルースのゲームもあるということか!

ホッケーのゲームだって、いつかは見たいと思ってたんだ、ワタクシは!



もうもうもう! もう、どうでもいいじゃんか! 何もかも放り出して、野球かホッケーか、とにかくどっちか観ちゃおうか!


・・・とは思ったのです。

確かにこんなチャンスは滅多にないですしね。

でも、やっぱり晩ご飯もまだだし、未だ宿なしだし、運転にも疲れてきているという不安がいっぱいのワタクシには、すべて放り出して野球やホッケーを観に行くというハイテンションでクレイジーな選択はできませんでした。


「ごめんなさい。道を間違えたみたいです」


とお兄さんに告げると、ワタクシは大通りへと戻っていったのでした。

・・・えー、この顛末は、すでに友人の野球ファン、ホッケーファン両方に話してまして、両方から激しい批判を浴びていますので、どうかもう勘弁してください!

さらに、セントルイスの街を走り続けて、ようやく目指していたチップワSt.に出ました。



ルート66ファンにも有名なアイスクリーム屋さん「テッド・ドリューズ・フローズンカスタード」は、夜にもかかわらず、駐車場が空いてないほどの大盛況!

ものすごい数の人が集まってまして、ワタクシは写真だけを撮って、さっさと退散。

街外れにやっと見つけた「デュプレックス・モーテル」に部屋を取りました。

55ドルは決して安くはないけど、部屋がある安心感には代えられません。

鍵をドアにさしてドアを開けるのですが、鍵を持つ手に全く手ごたえがありません。

で、ドアは開かず。これを何度か繰り返しました。

いい加減フロントに文句を言いに行こうかと思ったところで、やはり全く手ごたえがなかったのに急にスルリとドアが開きました。

コツが全くつかめません。

モーテルの隣りが中華料理屋でしたので、ヘトヘトに疲れていたワタクシは、そこで料理をテイクアウトして、モーテルの部屋で食べることにしました。

ガーリックチキンのプレートを注文。

部屋で開けてみて、ちょっと驚きました。



全料理同じ色!

ガーリックチキンとフライドライスが半々で、右のは揚げギョーザかと思ったら生地にチーズをくるんで揚げたものでした。

こーゆーもんをワシらは中華とは呼ばんけんね、と思いましたが、買って来たものはしょうがない。

テレビでESPNを見ながら食べましたが、疲れていたせいか、意外と美味しく食べてしまいました。

チクショー! 自分の貧乏舌が悔しい!


<つづく>


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