吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

アメリカおぼれ旅 2

2019-09-19 19:36:36 | 日記
結局眠れないまま朝6時半になってしまって起き出しました。

仕度をして、モーテルのオフィスに鍵を返しに。

ドアは鍵がかかっていましたので、呼び鈴を鳴らしますが、何度鳴らしても誰も出てきません。

おいおい! 24時間営業って豪語してたやんけ!

ドアのそばにはキーボックスがあって、しかたなく鍵をそこに返して出発しました。

80ドルのうちの10ドルが帰ってくるというのは大ウソだったわけで、こういうのを詐欺と言うんじゃないのかなあ?

このモーテルは、コロラド州デンバーの「ゴールデンアワー・モーテル」です。

本当にヒドい宿でした! 思い出しても腹立つ!



車で出て、すぐそばの「デイビーズ・チャックワゴン・ダイナー」に行きます。



3年前にも来たダイナーで、その時と同じ「シェフズ・スペシャル」を注文。



パンケーキ2枚、玉子2個、肉2切れという、いわゆる「2-2-2」というメニューがよくあるのですが、これはパンケーキが最初からフレンチトーストになっています。

そして、これまた前と同じくチャーミングなおばさんのウェイトレスさん!

なんでアメリカのおばさんは、こうもかわいらしいのか!

今回もおじさん1人のお客さんが何人もいて、みなさん楽しそうにウェイトレスさんとしゃべっています。

うん、変わってない!

食事はモチロンですが、この店の雰囲気もバッチリ楽しんで、デンバーを出発しました。



インターステイト76号線(以下I-76のように表記します)で北東へ進み、ネブラスカ州を目指します。

これはなかなか遠くて厳しいドライブとなりました。

10時半くらいでしたか、ようやく目指すネブラスカ州オガラーラという街に到着します。

まずは小ネタの「UFO給水塔」を。



街の給水塔がなぜかUFOになってるという、ま、それだけのものですが。

さあ、では、この街のメインディッシュです!

街の中心部に「フロントストリート・ミュージアム」があって、カウボーイなどに関する展示が見られるということなんですよ。





おお、楽しそう! ・・・と思ったのですが、ミュージアムその他は全部閉まっていまして、期待外れに終わってしまいました。

ううん、残念・・・。

ちなみにDAY2のTシャツは「ねてもねても」、アロハはボウリング柄です。



これでオガラーラを後にして、今度は国道30号・リンカーン・ハイウェイという道で西へ。

この道がずーっと一本道かつワタクシ以外ほとんど誰もいないという道路でして、その上景色がとてもよく、ドライブが楽しかったのです。

たどり着いたのはポッターという、人口300人ほどの小さな街。

ちょうどいい時分でしたので、まずは「ポッター・サンドリー」というお店で昼食を摂ります。



頼んだのはチーズバーガーのコンボですが、サイドが選べるようでしたので、スイートポテトフライを。



おお、ステキなの出て来た!

ウェイトレスのお姉さんが、


「スイートポテトにつけるマシュマロクリームがあるけど、いる?」


とのことでしたので、面白半分で頼んでみました。



あ、これ、美味い!

完全にデザートの味になってしまいますが、ワタクシは甘いものもイケるクチ!

スイートポテトフライにしてよかった!



食べ終わってお店を出まして、この街に来た真の目的の



「ダックピンボウリングレーン」に!

普通より小さな球とピンで遊ぶボウリングということで、予約さえすれば24時間対応で遊べるようです。

この街の名物だそうで、ぜひ見学だけでもしてみたかったのですが、予約するには担当の人に電話をしなければいけないのですね。

そんな根性もないまま、何となく来てしまったのですが、モチロン中に入ることなんかできません。

ドアに貼り紙があって、担当の「ハル」という方に電話するか、または街の郵便局を訪ねよ、とのことでしたので、とりあえず郵便局の方へ行ってみます。

うーん、でもなあ・・・。

郵便局の前まで来たのに、まだ根性が固められずモジモジしてると、そばに停まった車から人の声がしました。


車「ボウリング場が見たいの?」

ワ「はい! そうなんです!」


日本人観光客丸出しのカッコで街の人にはすべてお見通しなのですね。

もう、ダッシュで車に駆け寄りました。


車「『ハル』に電話するといいよ! 番号はこれだ」

ワ「ありがとう!」


いい声でお礼を言うワタクシでしたが、いや、それは知ってるんですよ。

ただ・・・その電話をする根性が・・・。

だけど、これは教えてもらってよかったのです。

教えてもらったおかげで、電話をかけることから逃げられなくなったワタクシは、ヤケクソでハルに電話をすることができたのでした。


ハ「もしもし」

ワ「日本人観光客でおまんねん! ダックピンボウリングが見とおまっしゃろ!」


ワタクシも必死のパッチで、カタコトながらとにかく言いたいことだけをゴリ押し。


ハ「今、ポッターにいるの?」

ワ「おりまっせ! ボウリングレーンの前でんねん!」

ハ「オッケー。5分で行く」


やった! なんとか意思疎通!

そして、これは、ワタクシにとって初めての「アメリカの方と電話で話す」だったのでは!

車の方には、何度もお礼を言って、ボウリングレーンの前で待ちました。

5分と言わず、すぐに目の前に車が停まって、中年男性2人組が出てきて、ワタクシに


「ヘロウ!」


と言ったので、


「ヘロウ! サンキュベリマッチ!」


と言ったら、キョトンとされて、2人組は「ポッター・サンドリー」に入っていきました。

飯食いに来た人たちだったのです。

ハルじゃなかった! まったくの人違い!

恥ずかしくて真っ赤になりながら、なおもハルを待ち続けました。


<つづく>




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