吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

ぐるりネバダ一周 FINAL

2014-10-12 23:09:41 | 日記
ダウンタウンへ。

どうしようか迷って、結局「フォー・クイーンズ」というホテルの駐車場に松田さんを停めました。

ほとんどのホテルでは、宿泊客用と別にカジノに遊びに来る人用の駐車場があって、安く停めさせてもらえるのはラスベガスのすばらしいところです。



この、フォー・クイーンズや、



フリーモントあたりのホテルは、ワタクシにとって相変わらずのラスベガス・ダウンタウンを感じさせるお姿。

フリーモントは、初めてラスベガスに来た時にビデオポーカーで勝たせてもらったカジノでして、「ホームグラウンド」って気分。

同じ四つ角に面してても、



この「ビニオンズ」は、未だに新顔って感じがしてしまいます。



そう言えばまだ宿を取ってなかったので、一応「フォー・クイーンズ」のフロントに行って、


ワ「今日部屋をとったらいくら?」


と聞いてみました。

前回はストリップ沿いの「ストラトスフィア」に、モーテルと変わらない額で泊まれましたし、ラスベガスのホテルはカジノメインですので宿泊費は安いはず、と強気に出てみたのですが、あっさり


フ「179ドルですね」


と言われてドン引き。マジで!?

「フォー・クイーンズ」なんてのは、アレだ、ダウンタウンでも庶民的な方のはずで、前回はカジノのディーラーの制服がTシャツだったのを見て、


「おいおい、いくら気さくなのがウリったって、さすがに貧乏くさ過ぎやしないかね?」


とさすがのワタクシもあきれたというホテルだったのに、それで179ドル!?

ホテルに飛び込みで泊まる、というのは、即座にあきらめました。



ダウンタウンをちょっと歩き回って、晩ご飯のお店を探します。

前回頼りまくった「コートヤード」という激安レストランは、当然のように消えてなくなっていました。

高くてもいいから、いいものを、なんて考えが全く出てこないワタクシは、結局フードコートを見つけて、突入。

そこで、メキシカンのお店を見つけまして、ようやく念願のケサディーヤを見つけたのでした。

ここは、サブウェイとかと同じような方式で、まず最初に料理のスタイルを、次に肉の種類を、さらに野菜、スパイス、と順に注文していく感じ。

ワタクシの直前にいた、いかにもメキシカンなガタイのいい丸坊主イケメン集団の注文の様子を必死に見てマネをします。

ケサディーヤってのは、メキシコ風ピザですね。

二つ折りになったトルティーヤ生地の中に、チーズと具がギッシリ!



激辛グリーンソースもバッチリ効いてる!

ファストフードとは言え、このケサディーヤはとても美味しかったのです。



食後、フリーモント・ホテルのカジノへ行って、またもビデオポーカー。

今回の旅では、あちこちのカジノでビデオポーカーをやって、ほぼ負け続けてきたワタクシでしたが、実はワタクシには作戦があったのですね。

旅の間は少額で勝負をして、もしも負け続けたとしても、最後のラスベガスでドーンと金額を上げて勝負すれば、その1回を勝つだけでトータルはプラスになるのです!

ですので、今日はここ、昔も勝たせてもらったゲンのいいフリーモントで、思い切って100ドルをポーカーマシンに投入!

ただちに勝負の鬼と化したワタクシは、極めてクールにDealボタンをヒットしたのでした・・・。





・・・で、まぁ、その100ドルが、見事に溶けてなくなったわけなんですが・・・。





あれぇ、おっかしいなぁ、こんなに負けばっか続くってことあるのかなぁ・・・?

旅立つ前に日本で練習してたビデオポーカー・トレーナーでは、あんなに大きな役が出来て、クレジットが増えまくっていたのに・・・。

結局、この旅のギャンブル収支は、人生大逆転どころか、大赤字で終了となりました!

もう、バクチは辞めた!



で、さて、もういい加減夜も更けてきまして、ようやくあわて始めたワタクシは、真剣に今夜の宿を探すことにしました。

どうもおかしいな、と思っていたのですが、やっと今日が土曜日であることに気づいたのです。

そうかそうか、それでこんなにダウンタウンの通りも盛り上がってるんだ。

フォー・クイーンズもあんな値段だったんだ。

土曜日なんてのは、近隣の街から、ひょっとしたらロサンゼルスとかからも、週末をラスベガスで過ごしにたくさんの人がやって来てて、そういう人達がみんな宿を取るわけだろ?

じゃあ、さすがのラスベガスのホテルやモーテルも、もしかして部屋がない、なんてことにも・・・。

い、いやいやいやいや。まさかまさか。

だって、客室数が世界一多い街なんだぞ?

たかが土曜日で、それが全部埋まるなんてことあるはずない、あるはずない。

・・・あるはずないよな!?



松田さんの運転席から、必死で見回しますが、目に入ったモーテル看板はことごとく「NO VACANCY」で、だんだん嫌な予感がしてきました。

初日に泊まった、トロピカーナAve.沿いの巨大な「モーテル6」に藁をもつかむ気持ちで行ってみましたが、もう全然、話にもならないぜ、って感じで、


「ないよー」


と言われました。

あんなに部屋がたくさんある「モーテル6」なのに!

絶望的な気持ちで、しばらく松田さんを走らせて、モーテルがたくさんあるとあらかじめ調べておいたボールダーHwy.という道に行きまして、シラミ潰しにモーテルに当たって行きました。

モチロン、この通り沿いのモーテルもことごとく満室で、ワタクシはいよいよ窮地に立たされることになりました。

もう、モーテルのありそうな場所も他には知りません。

このあたりでダメだったら、今日は車の中で寝ることになるのでしょうか・・・?

アメリカって、車の中で寝てたら、お巡りさんに捕まったりしませんでしたっけ・・・?



半泣きでモーテルを探していますと、奇跡が起きました!

なんと「VACANCY」のモーテルを見つけたのです!

いや、それでも、ネオンの表示が間違ってる可能性だってあるからな、ヌカ喜びはゴメンだぞ、と警戒しながら、それでも小走りでオフィスに行ってみました。


ワ「部屋はありますか?」


出てきたインド風、かわいい感じの奥さんに、なるべくあわれっぽく言ってみますと、


奥「あるわよ。一人?」


やったー! 宿が手に入りました! よかったー!

所定の手続きをしまして、問題の支払です。

周りがほぼ全部満室なんだし、いくらと言われても泊まるしかないのですが、やはりここは相当取られるよな・・・とは思ったのですが、それでもかわいい奥さんが、


奥「89ドル+Tax」


と言い放った時は、さすがにビックリしました。

チクショー、ルート66で泊まりたくてしかたなかった「ブルースワロー・モーテル」や「マンガーモス・モーテル」だって、全然そんな値段はしなかったんだぞ!

なんでこんな、どこの馬の骨ともわからんモーテルなんかに・・・。

しかも、100ドル札を支払って、いくら待ってもお釣りが出てこないのです。

挙句の果てには、


奥「もう、アナタにはID(パスポートのことですね)は返したわよ」


と、「さっさと部屋へ行け」と言わんばかりの口調で言われてしまいました。

つまり「+Tax」で、合計100ドルちょうどだと!

くそお、ちょっとばかり、かわいいからって! ちょっとばかり、インド風だからって! インドは関係ないか!

土曜日じゃなけりゃ、土曜日でさえなけりゃなあ、テメエなんかに鼻も引っかけねえんだからな!

この屈辱は忘れんぞお! 

で、部屋に入ってみますと、ベッドはひとつ、冷蔵庫はない、特に広い部屋でもないし、テレビは見たいチャンネルが全く映らない、どんなにヒイキ目で見たって水準以下の駄モーテル!

みなさん! このモーテルは、ボールダーHwy.沿いの「ア・フィッシャーズ・イン・モーテル」です!

ここは、困ってる人の弱みにつけこみ、巨額のお金をむしり取る、悪徳ぼったくりモーテルです!

ラスベガスに来ても、絶対泊まらないようにしましょう!



この看板です!

・・・まぁ、土曜日とかじゃなければ、さすがにこんな商売はしてらっしゃらないとは思いますので、完全にワタクシの計画が大失敗だっただけの話で、しかも、なんだかんだ泊まる部屋は手に入ったのだから、むしろワタクシはありがたがるべきかもしれないのですが・・・。



・・・ということで、本日の総括動画とマップ。





そして、ネバダ一周は完成しましたが、実は、まだ旅は終わりではないのでした・・・。


<つづく?>

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