魔法世界とは何か

存在しない未来の不安や恐怖という夢から覚めて、今を大切に生きてください。

 

今、この瞬間に生きてください。今、この瞬間を大切にして下さい。

 

この物理的世界における物理的人間機能においては、未来や過去という存在しない概念で多くの人々が深く眠ってしまっています。

 

その夢の中は時には楽しいかもしれませんが、多くの悔恨や恐怖が支配しています。

 

その仕組みにより皆さんはコントロールされています。目の前で展開されていることは真実ではありません。

 

皆さんの人間機能を刺激して、夢を見させているのです。

 

それが過去や未来です。政治家や金融資本家、貴族などの家系的な支配階級の人々はこれを利用して皆さんに恐怖を与えます。

 

この日本においてもこの有りもしない未来の恐怖を煽り、みなさんを真実から遠ざけます。

 

どうですか。皆さんはこれから日本と言う国がどうなっていくのか不安だらけではありませんか。経済成長もせず増税され、家族という単位まで、さらに生物学的違いまで、そして文化や伝統も壊れていき、さらに憲法改正により戦争の出来る国になろうとしている。

 

環境問題は温暖化による風水害など喫緊の大きな脅威として身近に感じていませんか。

 

それに対して、日本の政治や経済問題、あるいは医療問題に対して善悪を基にした闘いが繰り広げられ、人々は分断されていきます。

 

それが本当の世界だと、あなたは思われますか。

 

とうとう真実が暴露されてきた、これから本当の世界が来ると思いますか。

 

気持ちの良いディスクローズが素晴らしいと考えていませんか。

 

従来の既得権益が壊れることが良いと信じていませんか。

 

皆さんはこの両サイドの善悪劇場を観て、感情をものすごく揺さぶられて動いています。いや動かされています。

 

これは感情劇場に過ぎません。僕が以前から述べているようにこれは皆さんを魔法にかける物質を放出させる手段です。覚せい剤が恐ろしいのではありません。

 

このような善悪と言う嘘の概念に基づく、魔法をかける巧みな言葉が一番危険なのです。それにより、皆さんは感情物質(アドレナリン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、ドーパミン、セロトニンなど)が多量に放出され、皆さんは魔法をかけられ幻想を見せられそれを現実だと認識して動くのです。

 

これらは、実際は存在していません。すべてが夢です。それらは確かに情報としてあることから、いずれも現実となりえるパラレルで存在する世界です。

 

しかし、そのパラレルの現実のうち、私たちの物理的ボディで認識できる現実は、今というこの瞬間だけです。あとは、私が言うところの魔法であり、騙しにすぎません。

 

時間が概念に過ぎず、私たちが認識できるは、今この瞬間です。

 

ですから、未来や過去は存在しません。それらはすべて同時に存在しています。

 

もっと詳細に説明するならば、今この瞬間も私たちには認識できません。

 

なぜならばこの物理的次元においては、私たちの物理的ボディは、今を捉えているのではなく、すでに存在している何らかの出来事やスペースを後付けで認識(解読)しているからです。

 

もしも同時に認識しているのならば、私たちは何もないところに、何かを存在させなければならず、常に同時にクリエート(創造)させなければならないことになります。そこには一切のスペースがそんざいしない為に、私たちは一切動けないこととなります。

 

もしもあなたが未開の地に行こうとして、そこに探検に行けるのは、未開の地がすでに存在しているからです。

 

本当に未開の地があったとすれば、それは認識すら出来ないでしょう。あなたが行ったことの無い場所に行けるのは、先に地図があるからです。地図がなくても、そこが未開の地と言う認識が先にあります。

 

私たちはそうやって、夢を見させられているのです。そしてこれを巧みに利用されて、皆さんは完璧にコントロールされています。

 

これから起きるかもしれない出来事に対して、不安や恐怖を与えられ、それに基づき動く必要はありません。

 

そんなことをしているよりも最も大切なことは、目の前で”今”展開されていることをひとつずつ体験することです。

 

そうしているとすべてが、今この瞬間と言うことに気づきます。

 

今この瞬間には、恐怖も不安も事件も事故も何も起こっていないことに気づくでしょう。

 

そして、私たちの周りで反応して動いている人や恐怖の情報が、魔法であるということが明確になります。

 

あなたはこの現世に誕生した。

 

多くの人々は現世に誕生して死ぬまで、ずっと夢を見て寝ぼけたままで起きることなく死を迎えます。

 

どうそ、今この瞬間を生きてください。そうすれば夢から覚めるでしょう。

 

追記

僕がこの世界は魔法世界だと言っているのを理解できない人が多いかもしれない。しかし、この世界は魔法世界だ。ハリーポッターどころではない。僕が無関心でいろと言っているのは、魔法にかかるな、見破れ、騙されるなと言っているのだ。能動的無関心にはその力がある。強力な魔法は悪い言葉だけでなく、良い言葉も危険だ。良い言葉に先導されて、感情を揺さぶられ行動してはいけない。それは魔法なのだ。あなたは人生そのものをみぐるみ剝がされるだろう。それは真実とは一切関係ない。魔法だ。

金色の月

男は生きていることに意味など無いと考えていた。

 

それは今まで生きてきて経験したことと、様々な知識を深く探求してきた結果の答えだった。

 

人間は、いやあらゆる生命はただ生まれて死ぬ。生命だけではなく、目の前に展開される出来事はただ生じて消える。いや、それさへも無く。すべては何も起こっておらず、何も無い。

 

それは地球だけではなく、この人間が観ている。私が観ている世界の全ては意味も無く、存在もしていない。

私はいない。

 

そう考えていた。

 

もしも意味があると思いたいならば、それは意味があるという陳腐な人間機能が創り出した意味のない意味である。

 

あなたは何を基準に意味を創り出しているのかを考えてみたことがあるだろいうか。そこに意味を見出す基準があるだろうか。

 

神の基準があなたの基準だろうか。

 

神は善悪や意味を人間に与えて教えただろうか。

 

神や自然は善も悪も無く、ただ全体であるに過ぎない。全体には全部があり、全部が無い。在るには無いものがなければ在るのがわからないし、無いものを見出すには在るものがないと見いだせない。

 

従って、全部あると全部無いは同じ言葉となる。絶対有は絶対無であり、絶対無は絶対有である。

 

もしも生きることに意味があったとしたら大変だ。生きる意味に人生の全てを拘束される。そんなのは大変だ。男は生きている意味が無いから、自由に生きていけるのだと考えていた。

 

意味が無いから、自由があるのだ。苦しいことも悲しいことも、何の意味も無い。だから何も悩むことなど無い。そうして好きなように生きていける。

 

男は在る夜に自家用車で高速道路を南に走った。夜の高速道路にはライトをつけた車が赤いテールランプを流しながら数台目の前を走っていた。

高速道路を照らす街灯が道路に沿って並んでいた。

 

運転席から見える道路の先には、満月の金色のスーパームーンが、ひと際大きく輝いていた。

 

金色の月の周囲にはうっすらと雲がたなびき、すこし分厚い雲の部分は黒く影になって、夜の暗闇と高速道路の街灯と車のテールランプで、今まで見たことの無い幻想的な景色が広がっていた。

 

思わず息を呑み、呼吸が一瞬止まったような気がした。

 

この世のものとは思えないほどの美しい月だった。

 

写真を撮りたいと思ったがハンドルを握る手と、アクセルを踏む足を感じて、男は写真は無理だなと諦めた。

 

頭の中と身体中に詩と歌が車のスピードに合わせて流れ始めた。

 

目的地に着くころに男はある悟りを得た。

 

生きている意味だ。男は初めて生きることの意味がわかった。

 

男はこの世界に生きている意味を見出した。それは人間はこの世界の美しいものを観るために、見出すために、発見する為に生きているのだ。

そしてその美しいものは、ダイヤモンドでもルビーでもない、高級な車でも無く、一般的に美しいと言われるようなものでもない。

 

それはとても個人的なものだ。どんなに汚い世界ににでも、それはとても小さくても、誰にも理解されなくても、必ず見出すことができる。

それは戦争のような悲惨な状況においても、観ようとすれば必ず美しいものは見つかるだろう。

 

あなたが銃を持ち殺し合いをしている最中にでも、目の前に花が咲いている。青空は見えるだろう。

 

フランクルがナチスの収容所で笑うことが出来たように。

 

その話をある人にしたところ、その人はこう言った。

 

苦しくて目の前が真っ暗な時は、夜空の星にも気づかず、晴天の青空にも、足元に咲く花にも気がつきませんと。

 

男は言った。いや、必ず美しいものはどんなところにもある。

 

それを見出せないのは、生きている意味を知らないからだ。

 

生きている意味は、生きている間に、どんな時でも美しいものを見出せると理解していることだ。

 

あなたは私の話を聞いて、生きている意味を知った。だからこれからはどんな暗闇でもあなたは光を見出すことが出来るだろう。

 

男は自宅に戻り、頭と身体の中に流れていた詩とメロディーを紙に書き出し、そして歌った。

 

金色の月