僕は議論には意味が無いと考えているので自分で考えてください。以下が正しい訳ではありません。僕は東洋医学、鍼灸と言う仕事をしています。
予防医学に入るかもしれません。こんなことを言うと、治療家がそういうことを言うとけしからんとお𠮟りを受けるかもしれませんが、予防できる、治療できる、治せると言っている治療家の考えとは一体どういう意味でそういうことが言えるのかなと僕は思います。
僕は予防はマジックだと考えています。もちろん、あらゆることを考慮して認識したうえで、そう思います。あらゆる視点から、突き詰めたうえで、予防予防、健康健康と言わずに、もっと自由に柔軟に生きている方が良いんじゃねと僕は思います。
病気は自己責任でもなく、悪でもなく、それはあなたの一部なのです。
病気以外でも仕組みは同じです。自分にとって良い対策は、大きな仕組みに助けてもらいながら、それを参考にして自分で考えたら良いのです。科学も否定はできません。なぜなら科学も経済も人の働きも全てが自然の働きだからです。
①災害対策
南海トラフ大地震が起こる。津波が来る。大型の台風が来る。火山が噴火する。川が氾濫する。
防災対策をしましょう。家に防災グッズを備えましょう。
耐震補強をしよう。スーパー防波堤をつくろう。砂防ダムが必要だ。
②経済対策
債務超過に陥りそうです増税しましょう。皆さん仕事だけではなく投資をしましょう。仕事はかけもちしていくらでも働いて良いですよ。定年を延長しましょう。年金受給年齢を引き上げましょう。国民年金の納付額を上げましょう。高額医療費をやめましょう。健康保険が破綻しそうです。健康保険税を上げましょう。生活保護受給額を減らしましょう。自助努力が大切です。あらゆるものに税金をかけて、税率を上げましょう。持っているものに恒久的に税金をかけましょう(固定資産税や自動車税など)。外国人労働者を優遇しましょう。
④エネルギー対策
地球温暖化です。Co2を削減しましょう。エネルギー不足です。原発を稼働させましょう。太陽光や風力地熱エネルギーを使用しましょう。
⑤国家間対策
お金をばらまき守ってもらいましょう。戦争に備えましょう。軍事力強化と核保有を行いましょう。外は脅威に満ちています。危険です。
⑥予防医学
新型の恐ろしい風邪が流行しています。予防接種をしましょう。マスクをソーシャルディスタンスを、恐ろしい細菌がいます。消毒を。高血圧にならないように減塩しましょう。脳卒中、脳梗塞を防ぎましょう。甘いものの摂りすぎに注意。糖尿病予防。高脂血症、骨が脆くなり転んだら骨折するかもしれません。フレイルにならないようにしましょう。病院で健康診断を受けましょう。早期発見早期治療が大切です。予防薬を飲みましょう。
⑦代替(医療)療法
食性生活を正して病気にならないような身体づくりをしましょう。運動しましょう。日に当たりましょう。良い水や塩分を適度にとりましょう。添加物を避けましょう。無農薬のものを食べましょう。ビタミンミネラル、酵素を摂取しましょう。鍼灸や漢方や伝統的治療法を利用しましょう。きちんとした生活をしないと病気になりますよ。
⑧自然療法
自然の物を食べましょう。野生動物にはほとんど病気が存在しません。自然に生きていることが病気を予防します。
他にもたくさんの予防的事例がありますが、これらはすべて役に立ちません。これは皆さんをコントロールするためのマジックです。
まず、皆さんが魔法にかけられやすいのは、このような災害や健康、経済などに対するマジックです。
マジックの多くは恐怖を煽ります。ですから恐怖が裏にあるときは、それはマジックだと認識して下さい。実際はそんなものはありません。
これらには、僕が行っている代替医療を呼ばれる鍼灸も含まれます(僕は恐怖をあおることはしません。むしろマジックを見破ってくださいと話をします)。予防医学と言われるジャンルです。もちろん予防医学にも現代医学的予防医学や東洋医学的予防医学、各地域にある伝統医療における予防医学などというようにジャンルを分けることが出来ると思います。
ここで僕が述べたいのは、災害を防ぐとか、備えるとか、病気を防ぐとか予防するとか、交通事故を防ぐとか、戦争にならないようにするとか言うことはマジックであり、さらに全体を一緒と見做した統計学では全体的な傾向が出たとしても、それは理論理屈であり、実際は現実的には個人には全く当て嵌まらないということです。
そもそも、例えば身近な例として、同じ個人において風邪の予防接種をしたから予防できたとか、重症化を防げたということは決して言うことは出来ません。
なぜなら、同じ個人において予防接種をして予防できた自分と、予防接種をせずに重症化した自分を比較などできないのです。
全部を同じと見做す統計学では、個々人の動き
(生まれつきの性質、性格、食生活、両親との関係、その人の置かれた生活や仕事環境、疲労状態、身長、体重、男女、年齢、住んでいる場所など多岐にわたる)
について考慮していない為に、統計学的に有意と思われる科学的根拠が個人においては全く当て嵌まらないと言うのは当たり前です。
ただし、結果から科学的根拠に当て嵌まったように感じる現象はありますが、それはマジックにハマっています。都合の良い解釈に過ぎません。
科学的に正常値や平均値でこれが良いと定めた瞬間にそういう人は存在しない人になり、実際は個人においては当て嵌まらないという結果になります。
統計的な正常値や平均値が全くダメと言う訳では無く、参考程度に留めて、個人的にどうかということを自らが考えていることが大切です。
参考にしたあとは、予防は個々人で考えれば良いのです。
正常値という考えも、以下の話はありえないと思われるかもしれませんが、そのうち時代の認識(概念)が変化すれば平均顔が正常値となることがあるかもしれません。顔で言うとみんなが平均顔にならなければならないという考えはおかしなことです。そんなを人イメージとして作成できるかもしれませんが、そんな人は世界中のどこにも存在しないでしょう。
未だかつて病気にならないように予防できた人は誰一人いません(できたと思い込んでいる人はいると思います)。災害に合わないように対策が成功した事例はありません。交通事故が起こらないように出来た事例はありません。事件を予防できたこともありません。
出来たように見えたものは、全て結果論です。先述したように、被害にあった自分と会わなかった自分を比較できないのです。
AIでシュミレーションできたとしても、それはシュミレーションの結果であって、皆さんの意識は一つしか認識できません。並行世界があっても同じです。
備えることや予防に全く意味が無いとは言いません。真実は起こることは起こり、起こらないことは起こらない。これだけです。
何かを後悔する必要もなければ、今後起こることを恐れる必要もありません。
なぜなら、それは起こった時には起こっているということがあるだけなのです。
そのことを認識した時にわかるのは、あなたにとって一番大切なのは”今”という瞬間であるということです。
ある程度備えたら、あとは放っておくことです。防災グッズを玄関に置いたら安心することです。それが役に立つか立たないかは、結果でしか認識できません。統計で80%の人に役に立つと言われても、本人にとっては常に50%にしかなりません。役に立つか立たないか、それだけです。
備えたら安心することです。それ以上に恐れて生きていることは、夢の中に生きているのと同じで、常にマジックをかけられて夢から覚めることも出来ません。
現世においては、あらゆる恐れに基づくマジックが蔓延しています。恐怖を強調して与えられた時はそれは間違いなくマジックです。その魔法を見破り解いて、今を大切にすることです。