県大会2010(個人戦)

　個人戦には、２ペアが出場した。

　知多地区予選２位通過の鈴井は、厳しい山に入る。１回戦は名塚に勝利したものの、２回戦では、西三河予選で大本命ペアを撃破してきた逢妻の大将ペア。元気の良い前衛がリードする勢いのあるペアだ。これで負けたら引退というプレッシャーが２人を襲ったのだろうか、いつも以上に動きがかたい。思い切った動きの前衛につかまってしまう。慌てて打ったボールが枠を外す。無情にも２回戦で姿を消す。
　最後の最後まで、誰よりもひたむきにテニスに打ち込み、必死についてきた２人の娘の中学テニスが終わった…。

　知多地区予選を３位通過の井中は、山にも恵まれ、１回戦の逢妻を完勝。２回戦の有松で、弱気のつなぐだけのテニスとなってしまい、ゲームを先行され、慌てミスで苦しい展開になったが、最後は勝負強さを見せ、ファイナル勝ち。３回戦では、団体戦で鈴井が撃破した田原に完勝し、ベスト８で東海を決めた。
　準々決勝では、東海を決めた安心がでてしまったのか、ミスでボールがつながらず、桜山に１―④で惨敗。
　しかし、昨年に、県大会出場を決めたにもかかわらず、悔しい思いをした中の顔は輝いていた。
この１年間、キャプテンとして、様々なことに悩み、最後の最後まで苦しい中でがんばってきた姿を見てきただけに、東海大会出場は、何としても達成させてやりたかった。みんなの夢をつないでくれたキャプテンに感謝する。みんなの思いを背に、東海大会では、２年半の意地を見せてほしい。
　さぁ、四日市ドームで輝け！