トルネード
昔、トルネード投法の選手が居た。社会人野球で、プロで、鳴らし、人気を博した。寡黙で一途な彼は、スポーツ紙やマスコミを賑わした。絶頂期、M・R・B・への話が持ち上がった。単なる噂だと、マスコミは色々書きたてたのである。スポーツ゚界のアイドルだった彼は、やっかみや、中傷にさらされた。けれども、本人の希望は本当だった。自分の目指す目標を、寡黙に進んだのであるU・Sはロサンゼルス。希望は叶い、大リーグに移籍、初登板から、無名の彼は、打者に対して、タイミングを読ませず、三振を取っていった。ロサンゼルスのベースボールファンは、好奇の目で見た。誰だ彼は。子供達が、騒いだ。そして大人たちが。ノーモ、ノーモ、彼が登板する度、客は増え、敵も味方も、彼のイッ投、一打を見守った。トルネード、トルネードと騒いだ。其れから、数年間はMRBの花形。峠を越え、彼はメジャーから、マイナーへ、と。彼はUSを止め日本へ帰ろうと思ったのであるの。監督に相談した。8年間頑張ったのだ。すると監督は言った、ノモ、もう2年頑張れ、地方でも、マイナーでもいいから。「どうして」と、ノモ。「君は只、消耗するだけで来たのか?」と。いいかノモ、年金を、後2年だ。その助言にノモは、はッとした。今ではプロ野球で日本からアメリカへ移籍するのは、珍しくない。轟々たる非難を受け、追われるように、MRBへ行った彼を、日本で悪く言う者は、一人もいない。トルネード投法の、野茂英雄。【アメリカ年金・資格者】👩👧👧
「梅雨空の朝に」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます