29年前の記憶を、未だ忘れることはありません。
数ヶ月後、大学受験を控えた自分。
志望校さえも定まらず、焦り続けて、挙げ句の果てにインフルエンザに罹患。
復帰の朝、あの縦揺れが関西地方を襲いました。
今は亡き父も、母ちゃんも、必死にダンスの扉を押さえて、弟も、私も、ブルブル震えて、暗い家の中で揺れに耐えました。
取り敢えず学校に行く支度をしたものの、
駅へ向かう自分が見た、異様な光景。
家路へ向かう人の姿。
遮断機は降りたまま。
駅全体が一時的に停電している。
街灯が落下し、破損していた。
昨年末、12年振りにインフルエンザに罹患した時、
頭の中でそんな記憶がよみがえりました。
29年前のインフルエンザは3日ほどで症状は治りましたが、
40後半にもなれば、1週間近く苦しい状況が続きました。
ご飯が喉を通らず、重湯と水分補給中心でした。
2024年に突入した途端、悲しいニュースばかり目の当たりにして、精神的に滅入りやすい状況です。
もう少し、前向きになれるようなニュースが流れて欲しいのです。
けれど、29年前の記憶は決して忘れることはありません。
あの日があったから、今の自分がいる。
大阪という固い殻を破れ、違う世界に目を向けていこうとした自分がいた。
今年は、色んな意味で節目になるかもしれません。
時間は掛かったけれど、自分なりにけりをつけようと思います。