新しい業務

チェック業務…。

ピッキングされた品物がきちんと台車に乗せられているのか…を確認するという、ごく単純な作業である。

今まではチェック専属の担当だけで任せていたが、非常に神経を使うので「交代制にしてくれないか？」との要望に応え、変則的三交代制で業務を行っている。


昼休み明け、箱詰め作業に没頭していた中…社員の人が突如現れ、こう口にした。

「あの～、これからチェック業務も覚えてもらうから、頑張ってな～」

（何言ってんだ、頭でもおかしくなったんかー！？）と突っ込んでやりたかった。

所詮、私はやっと四ヶ月目の未熟な人間だ。そんな私にチェック業務をやってくれっていうのは、いったいどういうことなんだい！？

一抹の不満を抱きながら、いきなりチェック業務の研修、いや、実戦に入った。

「……。………」

終始、無言のまま時間が流れていった。

確かに、箱詰め作業とは違い、肉体的には楽だ。

しかし、「非常に神経を使う」という意味を理解出来たのか、業務後の眼精疲労が辛かった。

違った意味での「辛い」日々が続く…。


辛い…と言えば、今日は突然、水道工事が入って、一時的にトイレなどが使えない状況があった。

使える時間…と言っても、すぐにトイレの水が流れる訳ではない。

タンクに一定の水が溜まるまで、まともに使えるはずがない。

平日の、かつ人がうじゃうじゃしている時に水道工事をするのは、真っ平ごめんだ。

そんなの、仕事がない時にしてくれ！！

周囲の大半は、仕事のことよりも、トイレを我慢するのに必死だったのは言うまでもない。

私も…その一人です。