1月6日(月)「戦争あかん!ロックアクション」にて、「宮古島の要塞化に反対する会」として発言しました。
宮古島の要塞化に反対する会です。毎月第一土曜日の午後2時から1時間ほど、なんば戎橋でちらしを撒いたり三線を弾いたりの街頭宣伝を行っています。外国人環境客も含め、1時間で100枚以上のチラシを受け取ってもらっています。
さて岸田政権、そしてそれを引き継いだ石破政権は「台湾有事」を口実にした対中国封じ込め戦争準備として、南西方面、琉球弧への自衛隊ミサイル部隊を配備し、弾薬庫建設も進めていますが、継戦能力を維持するためには大量のミサイルを保管せねばなりません。そこで日本政府2023年から西日本各地の自衛隊基地に弾薬庫を増設する計画が進めています。2024年度の予算で盛り込まれた弾薬庫の新設内訳は、沖縄訓練場(沖縄県沖縄市)に5棟、瀬戸内分屯地(鹿児島県大島郡瀬戸内町・奄美大島)に3棟、えびの駐屯地(熊本県えびの市)に2棟、大分分屯地(大分県大分市)に3棟、舞鶴地区(京都府舞鶴市)に3棟、祝園(ほうその)分屯地(京都府相楽郡精華町)に8棟です。また今も宮古島・保良(ぼら)地区では3棟目の弾薬庫建設が進められています。そして2025年度予算案では、新たに21棟の弾薬庫建設費用として336億円が計上され、舞鶴に3棟、祝園に6棟が追加となりました。他は対ロシアを意識してか?北海道の足寄,白老などの自衛隊分屯地に整備されるそうです。また西日本には鹿児島県薩摩郡さつま町で町内の保守派が自衛隊施設を誘致し、弾薬庫増設計画が持ち上がっていますし、香川県高松港などの「特定港湾の指定」や呉の日本製鉄跡地130haを防衛省が買い取り、自衛隊の防衛拠点を整備する計画、佐賀空港の自衛隊オスプレイ基地化などの自衛隊基地増強、軍事化が目白押しにねっています。大分・湯布院駐屯地には2024年3月21日より西武方面隊第二特科団本部が置かれ、九州・沖縄のミサイル部隊を束ねる司令部が発足しており、西日本全体を兵站基地として、琉球弧での中国封じ込め戦争を行うための“ネットワーク”が構築されています。
弾薬庫が増設される自衛隊分屯地は、住宅が密集している中にあります。大分・敷戸では敷地に隣接して小学校や病院、保育所があり、また祝園は「関西学術研究都市」として開発がすすめられた地域で、精華町は京都府内の町では最多の3万6千人の人口を擁しているし、学研都市に指定された区域には25万人もの人が住んでいます。自衛隊は火薬類取締法に基づき適切に保管すると言っていますが、保管する弾薬(ミサイル)の種類や量は一切明らかにしていません。種類や量が分からなければそれが適正であるか判断はできないし、そもそも火薬類取締法は産業用の火薬を想定しており、ミサイルのような大型兵器は想定外です。弾薬庫の爆発事故は日本でも起きており、1939年3月1日には大阪府枚方の禁野火薬庫で爆発事故が起き、死者94名、負傷者602名、全半壊家屋821戸という大きな被害が出ていますし、2006年には米軍佐世保基地弾薬補給処で火災発生事故が起きています。平時の事故の危険性もさることながら、そもそも住宅密集地に弾薬庫をつくることは、ジュネーブ条約第58条に定められた「軍民分離の原則」に違反するものです。現代の戦争ではミサイル部隊は敵からの反撃を受けないよう、車載式ミサイルを撃っては移動することをくり返しますから、いざ戦争となれば移動しない弾薬庫が攻撃目標になります。現在進行中のウクライナにおける戦争でも、ウクライナ軍・ロシア軍双方が相手の弾薬庫・武器貯蔵施設をミサイルやドローン等で攻撃しています。戦争になれば、弾薬庫周辺の住宅地にも確実に被害が及びます。
新たに弾薬庫が増設される自衛隊基地周辺では、自衛隊が地域に「密着」していることもあって、なかなか自衛隊基地に対し声をあげることは難しいのですが、それでも大分・敷戸や京都・祝園では住民が声を上げ「大分敷戸ミサイル問題を考える会」や「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」が立ちあがり、署名活動や街頭宣伝、地元の防衛局との交渉など積極的な活動が行われています。京都・祝園では、土地が米軍から返却され自衛隊がやってくるときに、防衛局と町とで「核兵器は貯蔵しない」「現施設の貯蔵能力以上は貯蔵しない、増加の場合は事前に町側と協議する」等の「確認書」を結んでいるのですが、国・防衛省はこれを「有効性は失われた、歴史的文書である」と居直り、住民説明会も実施しようとしていません。住民無視でゴリ押しする弾薬庫建設計画を認めるわけにはいきません!
西日本各地の弾薬庫建設反対、自衛隊増強反対の住民運動が、各地でバラバラと闘うのではなく、つながってネットワークを作って闘おうという動きが昨年から始まっています。呉や大分などで準備集会が行われ、2月22日には正式に「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」が発足し、鹿児島で発足集会が行われます。呉や大分の準備集会で、「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」共同代表の具志堅隆松さんは、自衛隊は地域の盆踊りなどに参加して地域にとけこんできたが、今の自衛隊は「安保3文書」改定で「専守防衛」から積極的に攻撃する自衛隊へと性格が変わっている…このことを知らせなければならないというようなことを述べられていました。大阪・関西に住む私たちも、現地の住民と連帯し、戦争のできる、戦争をする自衛隊を許さず、闘っていく必要があると思います。
注:時間がなかったので、本原稿通りには発言できていません。最後は端折っています。
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