Re-Set by yoshioka ko

■徐々にベールを脱いでいく話⑪

9月27日(月)乗船5日目。曇り。

 朝は7時過ぎに起床。洗面後、朝食。スクランブルエッグとソーセージが2本。トーストとヨーグルト。

 朝から穏やかな海で、うねりも0.5メートルぐらいだという。

 8時にこの船の船長に話を聞く。航海も今日で半分になったという。あと4日後の木曜日には目的地に着くのではないか、という。キャプテンは船乗りとして30年の経験があり、この航路は3回目だという。

 昼食を前に、南ア人コックのジュリーが、おまえたちの好きな料理は何か?と聞くので、チャーハンだと答える。じゃ、作るので教えてくれというので、人参、ピーマン、タマネギなどが必要だ、というと、普通に切って持ってきたので、そうではなくみじん切りだ、と教えると、今度は見事なみじん切りを見せてくれた。冷凍したシーチキンもあるというので、解凍をお願いしたが、そのシーチキンをどうするか一瞬考える。そうだ、シーチキンの照り焼きにしよう。

 午後2時。生物生態系をフィールドワークとする女性と話をする。ロンドンの本部から派遣されてこれから2年間、これから行くところで仕事をするのだという。そこには50種以上のそこでしか生息しない植物や動物がいるのだという。それらを確認し、さらに新しい発見に挑戦したいというのが希望だと付け加えた。相棒は船酔いとかで、話を聞くなら明日にした方がいいと教えてくれた。

 3時半からシーチキンの仕込み?に入る。仕込みといっても解凍されたシーチキンを1センチ幅に切り、それを醤油や砂糖、それに胡椒と水を適当に混ぜたものの中に放り込んだに過ぎない。味などはそもそもしっかりと考えたわけではなく、当たって砕けろの気分だった。

 4時半過ぎにぱさぱさの飯が炊けたというので、チャーハン作りに専念する。10人分のものを作る。卵10個をスクランブルにし、それにすでにコックが切り刻んでくれた野菜類を使ってフライパンで炒める。2人前づつ5回繰り返す。満更でもない味のチャーハンが出来、好評だった。余興に過ぎないが、こういう事も長い船旅だからこそ出来るのだと思う。

 今日は一日、いまは夜の9時だが、穏やかな航海だった。

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