目の前にある砲身の形をしたガラスのシリンダーを見て寛一は、
思わず目が泳いだ。だが、ここで驚いてる場合では無い。
すぐに寛一はスマホを取り出しこのシリンダーは元よりこの階のほとんどを撮影した。
その撮った写真は少なくとも二十枚はあるだろう。
ひととおり、写真を撮り終えて戻って来ると寛一は
真琴が何かの薬品が入ってると思われる瓶を手に取り
蓋を開けようとするのを見て、何か悪い予感を覚える。
「真琴さんっ!その容器を空けてはダメだッ!!?」
「えっ!?」
真琴は胸の位置で容器の蓋を取る。するとパインジュースとヨーグルトを雑巾で
拭いたような異臭がする。
「嫌っ!何よこれっ!?」
「早くその瓶の蓋を閉めてッ!!」
真琴は寛一に言われるままに、その容器の蓋を急いで閉じる。
「あー臭かったわね。」
「真琴さんも、無闇にそこ等へんにあるモノを触ったり中身を開けようとしてはダメだよ。」
寛一は真琴にそう注意する。
「ごめん。それは拙かったわ。」
真琴は申し訳なさそうに言う。
そうやりとりした後、一緒にこの階を改めて見る。
何かの実験だったのか、あの横向きにある巨大なガラス製のシリンダーで
遺伝子操作とクローンをはじめ各種細胞バイオ技術で人工的に人間を作るための
過程で作られたと思われる人間の胎児らしきモノがある。
どうやら、これらは実験的に作られたものの致命的な短所が判明したため
失敗と判断されたモノがほとんどのようだ。その証拠に、この胎児たちによっては
顔や身体のあちこちが奇形していたり何かマダラのような出来物が皮膚の表面に現れたり
中には、まるで米国のホラー映画に出てくる人外のような異形に成り果てたりしたモノもあった。
それらにしてもこの研究施設が廃墟と化して経年しているだけあって
ガラス容器の中にあるモノ以外は、ほとんどが乾涸びていたり
軒並み腐食劣化や発酵が進んでいた。
当然、近づけばその異臭は想像したくないほどである。
「もう戻りましょう、寛一くん。
「ああ、これの写真を撮ってからな。」
そう言って寛一は、これらの写真をスマホで撮りまくる。
「もう、ここを出ましょう。」
真琴がそうせがむのに対し
「あの水平になってる砲身の形をした巨大なガラスの容器を調べたら
もうここを出るよ。時間からするとこの巨大なガラスの容器を調べ終えて
ここを出ればもう丁度もお昼ご飯どきになるんだし。」
そう言うと寛一は、再びあの例のかつてその名のとおりガンバレルと呼ばれていた
形状が砲身状をした人工子宮装置の元へ行く。
思わず目が泳いだ。だが、ここで驚いてる場合では無い。
すぐに寛一はスマホを取り出しこのシリンダーは元よりこの階のほとんどを撮影した。
その撮った写真は少なくとも二十枚はあるだろう。
ひととおり、写真を撮り終えて戻って来ると寛一は
真琴が何かの薬品が入ってると思われる瓶を手に取り
蓋を開けようとするのを見て、何か悪い予感を覚える。
「真琴さんっ!その容器を空けてはダメだッ!!?」
「えっ!?」
真琴は胸の位置で容器の蓋を取る。するとパインジュースとヨーグルトを雑巾で
拭いたような異臭がする。
「嫌っ!何よこれっ!?」
「早くその瓶の蓋を閉めてッ!!」
真琴は寛一に言われるままに、その容器の蓋を急いで閉じる。
「あー臭かったわね。」
「真琴さんも、無闇にそこ等へんにあるモノを触ったり中身を開けようとしてはダメだよ。」
寛一は真琴にそう注意する。
「ごめん。それは拙かったわ。」
真琴は申し訳なさそうに言う。
そうやりとりした後、一緒にこの階を改めて見る。
何かの実験だったのか、あの横向きにある巨大なガラス製のシリンダーで
遺伝子操作とクローンをはじめ各種細胞バイオ技術で人工的に人間を作るための
過程で作られたと思われる人間の胎児らしきモノがある。
どうやら、これらは実験的に作られたものの致命的な短所が判明したため
失敗と判断されたモノがほとんどのようだ。その証拠に、この胎児たちによっては
顔や身体のあちこちが奇形していたり何かマダラのような出来物が皮膚の表面に現れたり
中には、まるで米国のホラー映画に出てくる人外のような異形に成り果てたりしたモノもあった。
それらにしてもこの研究施設が廃墟と化して経年しているだけあって
ガラス容器の中にあるモノ以外は、ほとんどが乾涸びていたり
軒並み腐食劣化や発酵が進んでいた。
当然、近づけばその異臭は想像したくないほどである。
「もう戻りましょう、寛一くん。
「ああ、これの写真を撮ってからな。」
そう言って寛一は、これらの写真をスマホで撮りまくる。
「もう、ここを出ましょう。」
真琴がそうせがむのに対し
「あの水平になってる砲身の形をした巨大なガラスの容器を調べたら
もうここを出るよ。時間からするとこの巨大なガラスの容器を調べ終えて
ここを出ればもう丁度もお昼ご飯どきになるんだし。」
そう言うと寛一は、再びあの例のかつてその名のとおりガンバレルと呼ばれていた
形状が砲身状をした人工子宮装置の元へ行く。