【ELECTION 2/黒社會以和為貴】 2006年劇場未公開 香港 92分
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム、ルイス・クー、ウォン・ティンラム、ラム・カートン、ニック・チョン
Story:会長選挙を前に、香港を牛耳る和連勝会に不穏な空気が流れ始める。次期会長候補が囁かれる中、会長のロクはその座を明け渡そうとせず、やがて身内同士の抗争によってかつての仲間同士が殺し合う...
『エレクション 黒社会』の続編です。前作は劇場公開されてたんですが続編は未公開となってしまいました。香港裏組織のトップを決める会長選挙を舞台にして、権力の座をめぐって抗争を繰り広げる男たちを描いた作品です。
前作はずいぶん前に観たので忘れてる、、、。覚えてるのは生きたまま埋められちゃった人や何かに詰め込まれて捨てられちゃった人などなど残酷なシーンしか覚えてない。このブログの目的、昔の記事を読み返してます、、、。
裏社会ものでも銃撃戦はないしハデなアクションもないんですが、新旧の身内同士が争うじわじわとした緊張感が全編にわたって続きます。会長の座を巡って身内同士が殺し合う・・・。だんだんエスカレートしてきて人間性というものがなくなっていくのが恐ろしい。この続編も前作以上に残酷なシーンに思わずウゲッとなります。しばらくは挽肉は食べたくないですなァ。
この作品のテーマは“新時代”。香港が中国に返還されていろんなことが少しずつ変化してきたわけで、収録されているあるインタビューで昔は“香港は中国に優越感”があったけれど今は“中国が香港に優越感”を持ってる・・・と。時代は新時代へと変わっていく、裏社会も同じように新時代へと変化していくわけですねぇ。
とは言っても、まぁ裏の組織が無くなるわけではないし、抗争も無くならない。ただ伝統を重んじるというのも古くさいのかもしれません。
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