【CROSSING OVER】 2009/09/19公開 アメリカ PG12 113分
監督:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス、クリフ・カーティス
アメリカを守る正義か。
人々を救う正義か。
さまざまな人種、事情を抱えた移民が集まってくるロサンゼルス。移民局I.C.E.のベテラン捜査官マックスは不法就労者の取り締まりが任務であるが、彼らの立場に同情的なため彼らの事情を気遣ってしまう。ある日、同僚の妹が殺され遺品の中から偽造グリーンカードを見つけた彼は独自の捜査を始める...
アメリカで1100万人以上の不法滞在者がいるというアメリカ。仕事と良心のあいだで苦悩する移民局捜査官の姿を通して、不法移民の人々の現実やさまざまな問題を描いた作品。監督は『ワイルド・バレット』のウェイン・クラマー。
久々のハリソン・フォード、なーんかすごく老けたなぁというのが最初の感想、、、。不法移民の人たちが気がかりで仕方がないというやさしい捜査官役は良かったですね。
アメリカといえば自由の国・・・だと思っていたのに、外からやってきた人達にとっては市民権を得るのが重要なこと。しかも簡単にはもらえないわけで、偽造書類やカード、永住権のグリーンカードの偽造まで出回ってる始末。あれだけ大きな国なので取り締まりも大変なのがよくわかります。
アメリカ生まれの幼い息子を残して強制退去させられそうになるメキシコ人女性、女優を目指すオーストラリア出身の女性、バングラデシュ出身の高校生の家族や韓国出身の青年などなど、それぞれの人種を通して描かれていて、日本人には到底理解できないような苦悩が描かれてました。
9.11以降、アメリカの外国人に対する規制も厳しくなってるようで、授業で9.11についてある発言した女の子が国外退去させられるエピソードは一番怖かった。イスラム系だから余計に敏感になってるのかもしれませんが、彼女の発言が危険分子とされてしまうのはひどいと思います。しかも家族をバラバラにさせて国外退去させるのはどうなの~。だったらせめて一緒に退去させてやってよ~。
必ずしもアメリカに来たから安心して暮らせる、仕事ができるというわけではなくて、市民権を持たないと常に不安な状態なんですね。まず日本人には理解できないな。そうえばちょっと前に日本でもある家族が不法滞在が発覚したというのがありましたね。
身近な所では、前に会社にいた同僚のお友達の彼氏が不法滞在者だったというのがあったっけ。しかも彼女のお父さんが入国管理局にお勤めだとか・・・。それってどうなの~と一時話題になりました。その後結婚するとかどうとか・・・どうしたかなぁ。
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