原題:MR 73
公開:2007年劇場未公開
製作国:フランス
上映時間:125分
監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ、オリヴィア・ボナミー、カトリーヌ・マルシャル、フランシス・ルノー、ジェラール・ラロシュ、フィリップ・ナオン、ムーサ・マースクリ
+あらすじ+
暗い過去を背負うマルセイユ市警の刑事・シュナイデル。連続殺人事件の捜査に没頭する彼は、被害者にある共通点を見出し…
『あるいは裏切りという名の犬』のオリヴィエ・マルシャル監督とダニエル・オートゥイユ主演のハードボイルドアクションです。“あるいは~”と同じくなかなかシャレた邦題でございます。
ダニエル・オートゥイユ、パッケージからしても渋い。地味で淡々とした流れでこの方の渋さが素敵なのだ。バックの街並み、田舎の風景もピッタリ合ってハリウッド映画では絶対出せないだろう雰囲気が良いのです。
連続殺人事件の捜査を担当していたシュナイデルはある不祥事を起こして夜勤に異動させられてしまうのですが、それでも単独で捜査を続けます。やがて犯人までたどりつくのですが・・・警察本体が動かないのがいらいらする。ならば俺がと立ち上がるシュナイデルがかっこええ。
そして幼い頃に目の前で両親を殺された女性のエピソードも同時に進行していきます。その犯人は心を入れ替えて仮出所までこぎ着けるのですが、その話を知らされた女性はまた被害者が出るだろうということと、犯人へ恐怖心を丁寧に描いていました。
同時進行の2つのおはなしが何かつながりがあるかなと思ったんですが特に関連があるわけではなかったです、、、。ちょっと期待しちゃった。
事件に関連する高級ペットホテルが出てくるのですが、どうみても高級には見えなかったですよ。あそこにあずけようとは思わないですもん、、、
ラスト20分くらいが刑事シュナイデルのカッコ良さ全開でございますよ。ちょっと切ないラストではありましたが・・・。
でもこのおはなし、実話をもとにしたものらしいです。一歩間違えればたいくつな作品になりかねないんですが、そこはフランス映画の独特の雰囲気とダニエル・オートゥイユの渋さですかね。
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