【DES HOMMES ET DES DIEUX/OF GODS AND MEN】
2011/03/05公開 フランス PG12 120分
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン、マイケル・ロンズデール、オリヴィエ・ラブルダン、フィリップ・ロダンバッシュ、ジャック・エルラン、ロイック・ピション、グザヴィエ・マリー
さよならを言わなければならない時に──ともに生きる
そんな中、内戦が激しくなり、彼らの周辺でもイスラム過激派グループのテロによる犠牲者も出始め、修道士たちの間でも避難すべきか村に留まるべきかで意見が分かれる。そして、フランス政府から修道士たちへの帰国命令が出されるが...
1996年にアルジェリアで起きた、武装イスラム集団によるフランス人修道士誘拐・殺害事件を完全映画化。内戦が激しくなり死の危険が迫る中、それでも現地にとどまることを決断した7人の修道士を繊細に描いた作品。2010年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。
イスラム教圏のアルジェリア。山あいの小さな村にある修道院ではカトリック修道士が質素で穏やかな共同生活をしていた。彼らは地元のイスラム教徒の人々とも良好な関係であり、医師でもあるリュックのもとに多くの住民が訪れていた。
いまだテロリストの目的はわからないままだそうですが、なぜ聖職者を人質にしたのか、そしてなぜ殺害したのでしょう...。
全体的に地味でゆっくりと展開される作品で、フランスとアルジェリアの関係や宗教についてわかってないのでどうかなーと思ってたのですが、それがそれが少しずつ静かに引き込まれ、最後には感動を味わい心が洗われるよう...。
何と言っても修道士たちの歌う賛美歌が美しい。劇中、数多く流れるのですが心地よいです。
そして修道士たちの神に仕える者としての生き方、テロの脅威に屈せず信念を貫いた生き方がすばらしい。あるひとりが言う“私は死を恐れない自由人だ”という言葉が印象に残りました。
後半、“白鳥の湖”の曲が流れる最後の晩餐とも言えるくシーンがあるのですが、最近観た『ブラック・スワン』と同じ曲に思えないほど違って聞えるのが印象的。しかもセリフもないし、ただ彼らの姿が映されるだけなのになぜか感動的でそして涙がこぼれてしまいます。
思ってた以上にすばらしい作品なのですがうまく言えないのが残念です。
とても繊細に描かれていて観終わった後の余韻が長く残る作品でした。
実はこの作品を観た後に『ハウスメイド』を観に行っちゃったんですよね。せっかく心が清くなったのに、、、
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えぇぇぇぇ!この後にハウスメイドって…めちゃくちゃ俗世間にまみれてる作品じゃないですか(爆)
せっかく心が清く美しく?なったのに、何時間かで一気に汚れた気分でした←おおげさな
思いっきり真逆ですね...
やっぱりこの荘厳さに打たれますね。
いざ自分がその状況になった時、どうしたらいいのか。 考えてしまうと思うけど。。
同じ曲でも状況が違えば全然別の曲に聞こえますよね。
あの修道士たちが「白鳥の湖」をどのような心境で聞いていたのか。
それもまた我々がこの映画を見て聞いたのとは違うものなんでしょうね。
自分がその状況....すぐ避難します^^;
無理無理、、、
同じ曲もこう違って聞えるとは!
実際の修道士の方々の心境は絶対わからないですね。
それにしても、このあとにハウスメイドですか(笑) ……でも、順番が逆だったらそれはそれでまた微妙かも?(^^;)
賛美歌もステキで...
それなのに...それなのに...
お休みだったもので、つい真逆のものを観てしまいました^^;
ひとりひとりの表情を追っていく演出が良かった、考え込んだり涙を流したり、笑ったり…
残ることでいざというときの覚悟をも決めていたのでしょうね
中盤の、テロリストたちが来たときにコーランの一説を交えて立ち退いてもらえたときのシーンが印象的でした。クリスマスだと知らなかったといって謝罪して去る彼らの姿には、テロリストでも普通の人間なのだと思わせられたシーンでもあったのですが…。
テロリストのシーンも印象的なシーンでした。
とにかく素晴らしい作品でしたね。