【MINAMATA】
2021/09/23公開 アメリカ 115分
監督:アンドリュー・レヴィタス
出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、キャサリン・ジェンキンス、ビル・ナイ
一枚の写真が世界を呼び覚ます
STORY:1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する世界的写真家ユージン・スミスの前に日本語の通訳として現れた女性アイリーン。彼女は日本の水俣市で、工場から海に捨てられている有害物質が多くの人々を苦しめている現実を、あなたの写真で世界に伝えてほしいと訴える...(allcinemaより)
伝説のフォトジャーナリスト、ユージン・スミスが、3年に渡って日本に滞在し、公害病である水俣病に苦しむ人々を取材した実話。監督は画家や彫刻家としても活躍し、本作が長編監督2作目となるアンドリュー・レヴィタス。
水俣病とは日本人なら知っている人も多い四大公害(水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市せんそく)のひとつ。今まで映画化されたことはなかったような…まして今作は日本ではなくアメリカが製作。アメリカを代表する写真家ユージン・スミスから見た日本が描かれている。
ユージンを演じたジョニー・デップは言われないと気づかないくらい本人になり切ってた。恥ずかしながらユージン・スミスは今回初めて知ったのだけれど、世界中が知ることとなった彼の功績は大きい。ジョニーが演じてくれて本当にありがとう。
小学校の時に4大公害についてどれかを選びグループで調べて発表するという機会があって私たちはこの水俣病を調べたことがあった。でも、こうして映像で観ると公害の恐ろしさを感じさせられる。実際はもっと酷い状況だったんだろうけれど、この先も公害に苦しむ方々を出さないためにも語り継がないといけないと思うし、今回たくさんの人に観て欲しいと思う作品だった。
外国人が描く日本はとんでもニッポンだったりするけれど、とても繊細に本物の日本が描かれていたことはとても評価できる。久々にスクリーンで見たジョニーも改めて素晴らしい俳優だなと思う。日本人キャストも良かった。アイリーンを演じた美波も良き。音楽が素敵だなと思ったら坂本龍一だったのね。
裁判では勝訴になるけれどまだ終わっていないことをテロップで知らされる。某首相は終わったみたいなことを言ったそうだけど...あの人だよね。水俣病公式確認から65年、まだ救済を求めて裁判は続いているとのこと....。エンドロールには世界中の公害が多く紹介されている....。
鑑賞日:2021/09/25
知っているつもりだった方々にも是非見ていただきたいです。
ジョニー・デップとビル・ナイという『パイレーツ・オブ・カリビアン』コンビも妙な味があっていいですね。今度はジェフリー・ラッシュも混ぜてあげて!
私も詳しくは知らなかったので勉強になりました。
そうでした、パイレーツコンビですね。ぜひジェフリー・ラッシュと3人で映画を撮ってほしいです~っ