☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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「ひまわり(1970)」

2022年04月03日 | ★★★★

【I GIRASOLI/SUNFLOWER】
1970/09/30公開 イタリア 107分
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ、アンナ・カレナ

全女性の感動を呼ぶ〈愛〉の名作!

哀しく激しく燃えさかる女の心に、咲き乱れる
 ひまわりは愛のかげろう--(リバイバル時)

STORY:ナポリの女性ジョヴァンナは、ソ連の戦線に送られて以来、戦後も行方不明のままの夫を探すことを決心する。だが、探し当てた夫は、シベリアの娘と幸せな結婚をしていた... (allcinemaより)

 

戦争によって引き裂かれた夫婦の悲劇を描いたイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作映画。冷戦期にソビエト連邦で初めて撮影された西側諸国の映画。ロシアのウクライナ侵攻を受け再び注目された作品。ロケ地となったひまわり畑は、ソビエト連邦時代のウクライナの首都キエフ(現在はキーウ表記)から南へ500キロメートルほど行ったヘルソン州にあるそう。

夫の帰りを何年も待ち続けてやっと生きていることがわかったら知らない女性と結婚して子供がいた...あまりにも悲しい現実。実際にも同じ境遇の人もいたと思うので切ない。日本においても重なるところがあると思う。

ジョバンナが訪れた場所で、地平線の彼方まで続くひまわり畑の景色がとても印象的。しかし、このひまわりの下には多くの兵士たちが眠っているという...広大なひまわり畑はとてもきれいだけれど、対象に戦争による犠牲者がどれだけいたかと恐ろしくなる。ほかにも木の十字架が広がるシーンもあって何ともいえない気持ちになる。

どこの国でも戦争は悲劇しか生まない。戦争によって離れ離れになったジョヴァンナとアントニオはやっと再会できたけれどあまりにも時間が経ちすぎた...。劇中に流れる音楽が切なさ漂う。映画は初めて観たのだけれど音楽は聴いたことがある...。

再びこの土地で戦争が起きているという現実...。ひまわり畑の舞台となったヘルソン州も被害を受けたというし...。毎日つらいニュースが続いている。今は一日も早い平和が訪れることを祈るばかり...

※古い作品なので粗さもあるのですが観ておくべき作品のひとつだと思うので評価は高めにしました。

鑑賞日:2022/04/03


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