【HANNIBAL RISING:2007/04/21公開】
製作国:アメリカ/イギリス/フランス R-15
監督:ピーター・ウェーバー
原作:トマス・ハリス『ハンニバル・ライジング』(新潮社刊)
出演:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス、ケヴィン・マクキッド、スティーヴン・ウォーターズ、リチャード・ブレイク、ドミニク・ウェスト
STORY:1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいた。ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取り、か弱いミーシャは彼らに殺されてしまう。その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキが、ハンニバルを温かく迎える。ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった...
「羊たちの沈黙」「ハンニバル「レッド・ドラゴン」に続く第4弾。
実は・・・まだ「レッド・ドラゴン」だけは観てないんですが、別にこのシリーズを観て無くても独立した作品として観ても大丈夫でした^^;
公開時は羊さんしか観てなかったので観に行かなかったのに、、、ちっ(笑)
しかも前にテレビで観た「ハンニバル」はテレビ用バージョンでグロいの全てカットされてたみたいだし。
初めてこの作品をみたらどんなラストが待っているのかわくわくできそう。
知ってる人は彼がこの先どうなるのかわかっているので、違った意味でわくわく?
ぶっちゃけて言うと、妹を殺した相手を次々と復讐していくお話でした。
ひつじさんは何ヶ月か前に観た初心者。あまりレクター博士に思い入れは強くないので、この復讐劇は結構面白かったんですが思い入れのある方にはどうなんでしょ。
冒頭の家族が住み慣れた家を離れるシーンで、もう悲劇がすぐやってくることはわかってます。そろそろ来るぞ~という感じでドキドキ。両親は爆撃の犠牲になってしまう。
そしてやってくるのはハンニバルとミーシャへの悲劇。これはかなり残酷でしたね。腹を空かせた逃亡兵が彼らを見る目は人を見る目じゃなかった。うひゃーっ。ミーシャが連れて行かれたーーーーーっ
で、8年後って・・・ええ?もう??
ミーシャがあの後どうなったかは想像つくんだけど、その後少しずつ明かしていくのがじれったいっ。
このじれったさはクライマックスの衝撃的事実のためにとっといたんですね!
あれは絶叫するくらいショックだな。普通の復讐ものの作品ならショックで自殺して終わりか?
さすがに、ここで彼には死んではもらちゃ困るのだけど^^;
ハンニバル役のギャスパー・ウリエルくんの無表情と、ニヤリとすると左の頬にえくぼのようなのができるのがキュート♪
冷たさと不気味さが出ていて良かったです。でもこういう役で有名になっちゃうと似たような役がまわってきそう。
叔母さんにあたるレディ・ムラサキの元で教育をうけて医学生にまでお世話になるんですが、レディ・ムラサキでどうよ、それ!
最初は叔父さんは中国人と結婚したのかと思ってたら、鎧は出てくるし刀も出てくる・・・日本人かよってテレビにツッコミしたよ私。
なぜに日本???やはり刀でスパッと首切りのためでしょうか。剣だと突き刺すだけだし。残酷さを出すには刀が一番ですかねぇ。
そのレディ・ムラサキはハンニバルがとんでもない方向へ行こうとしているのに全然止めないし、生首にも動じないのもすごい。
刀を振り回して切りつけるシーンは外国の方には受けるんでしょうね。
ハンニバルのお母さん!逃げる時あの手紙は捨ててくれればあんなことやこんなことにならなかったかもしれない。家族が無惨な姿になって、しかも妹は・・・・あんなことになったら人間の心なんてなくなっちゃうんでしょうね。ハンニバルも結局は戦争の犠牲者なんですね。
しかし・・・・
これは妹のための復讐劇。復讐が終わったらどうすんの?と思ってしまいますが、後のレクター博士にはどう繋がっていくんでしょうか。ヒトの肉食べるのが病みつきになっちゃったとか、それとか真実を知ってヤケクソになったのか、、、
これはこれでいいんですが、この後から羊さんへ繋がるお話が観てみたいです。
とりあえず、シリーズものとは全く別のひとつの作品として頭においときます。
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