公開:2008/09/13
製作国:日本
上映時間:130分
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫
キレイになって、
逝ってらっしゃい。
STORY:チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散を機にチェロで食べていく道を諦め、妻を伴い、故郷の山形へ帰ることに。さっそく職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。しかし旅行代理店だと思ったその会社の仕事は、“旅立ち”をお手伝いする“納棺師”というものだった。
かなり出遅れての鑑賞であります。なんかタイミング悪くて全然観られなくてうまいこと地上波で放送されてたのでやっと観られましたー。皆さんがおっしゃってたようにとても素晴らしい作品でした。重い題材なはずなのに時にユーモラスに描くことによって暗くなりすぎないのが好感が持てますね。
手始めに冒頭から笑っちゃった。見た目は女性なんだけどお清めの最中にムム?。そりゃあついてたらビックリするわねぇ。話は聞いていたけれど冒頭からクスッとさせられるとはうまい演出だなーと思いましたよ。そのおかげで変に身構えなく観られますね。
“納棺師”とは日本ならではの素晴らしい職業ですね。お清めから納棺までの手際の良さには驚くばかり。着替えも一切肌が見えずにスムーズ。かなり特訓したんだろうけど実際に見て、モックン本職さんになれるんじゃないかと思うくらいでした。
ただ、夫の仕事を理解してなかった妻や友人の言葉はちと引っかかりましたけどね。そこまで毛嫌いする職業なんでしょーか。しかし実際に現場を見て理解してくれてホッとしましたけど。なかなか理解されにくい職業なんですかね。この作品のおかげで認知度も上がって良かったです。
個人的には笹野高史さん演じる銭湯に入り浸りしてたおっちゃんが銭湯のおばちゃんとのエピソードとお別れのセリフがジーンときちゃいましたわ。だけど、“燃やすのはうまい”には笑ってしまった。確かにそりゃうまいわなー。ただのおっちゃんの役じゃもったいないと思ってただけに良い役どころでしたね。
ほろっとしつつもクスッとしちゃう素敵な作品でした。確かに賞をもらうだけあるなー。
やっと観られて良かったです。お彼岸に放送するなんて~お墓参り行かなきゃー。
おくられ役の峰岸徹さん、おくり出すほうだった山田辰夫さん、まさかこの後本当におくられてしまうとは思いもしませんでしたね。ちょっと複雑な心境で観てしまいました。ご冥福をお祈りいたします・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます