【FLORENCE FOSTER JENKINS】 2016/12/01公開 イギリス 111分
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ、レベッカ・ファーガソン、ニナ・アリアンダ
それは、いちど聴いたら
クセになる“しあわせ”。
STORY:ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)。しかし、その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。夫シンクレア(ヒュー・グラント)は、マスコミを買収したり、理解者だけを集めた小規模なリサイタルを開いたりと、病を抱えながらも夢を追う彼女を支えていた...(シネマトゥデイより)
“音痴の歌姫”として知られるフローレンス・フォスター・ジェンキンスを描いた音楽伝記ドラマ。音痴でありながらもソプラノ歌手になる夢を追う彼女とそれをかなえようと奮闘する夫の姿を描く。監督は『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』などのスティーヴン・フリアーズ。
たしか15,6年前くらいだと思うのですが山下達郎さんのラジオでマダムの歌声を聴きました。強烈な印象を持ったのは忘れません。金持ちとはいえ、どういった経緯で音源を残したのか気になってたんですがやっとすっきりしました~。
音痴でカーネギーホールでリサイタルを行った....って金持ちだから実現したといえばそれまでなんですがね。聞くに堪えない歌声なのに...やはり夫の支えと周りの理解ある方々のおかげですね。そしてマダムの純粋な心と音楽への愛情ですかね。
夫のシンクレアは愛人もいるし一般的にみれば財産目的にも思えるんですが、そうだとしたらあそこまでマダムに尽くせないと思うんですよね。愛人はよくないけど息抜きみたいな感じで仕方がないのかなと思ってしまうところもあり、そうじゃないとストレスが溜まりそう。そんな夫をヒュー・グラントが演じてるから素敵なのかしらん~この方は若い頃より今のほうが素敵に感じました。
マダムの歌声が受け入れられたのは第二次世界大戦中だったからかもしれない。音痴を自覚してなくてもとにかく歌うことが大好きでたまらないマダムの純粋さが、戦争中の重々しい雰囲気を癒やしてくれたのかもしれませんね。私もはじめは下手さにクスクス笑いで観てたんですが、後半は温かい気持で観てました。
夫と伴奏者のマクムーンの優しさが素敵でした。マクムーンじゃない人が採用されてたら即やめてたでしょうね。マクムーンも最初は戸惑いながらもマダムの人柄に惹かれた感じだったし...。周りの人たちもはじめは買収されたとはいえだんだん見守る感じになっていったし...。不思議な魅力を持つ方でしたね。
マダムことフローレンスを演じたメリル・ストリープはハマり役。音痴に歌うのも大変だったろうなぁ。ただの音痴なおばさんで終わらなかったのも彼女の演技力あったからこそでしょうね、素晴らしかったです。
マクムーンを演じたサイモン・ヘルバーグもいい味出してましたね。実際にプロ並みの腕を持つ俳優さんだそう。確かに手だけのアップとかじゃなかったんで弾いてる~とは思ったけれども。
メリル・ストリープじゃなきゃ、ヒュー・グラントじゃなきゃ、サイモン・ヘルバーグでなきゃ...映画化できなかった作品という感じでしたね。最後はうるうるしちゃいましたー。
帰りは脳を調律をするために歌唱力抜群のSHINeeを聴きながら帰りました 笑。
★★★★
鑑賞日:2016/12/03
「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 | |
ユニバーサル ミュージック | |
ユニバーサル ミュージック |
本当にマダムは純粋な方でしたね。
だけに病気のことはかわいそうでした。
「偉大なるマルグリット」は未見です。
ぜひみてみたいと思います。
だからこそ最初の夫に移された梅毒にかかっている、というのが、夫シンクレアとも一緒に寝る事が出来ないし、
可哀想でした…。
これ「偉大なるマルグリット」でも同じ題材を使っているんですよね
ただ、こちらの作品のほうがこれでもハッピーな感じで終わりますが。アメリカとフランスの違いでしょうかね
うん、上手ければいい...でもないんですよね。
味があるというか、得れ入れられるかそうでないかで違うと思います。