2011/02/11公開 日本 128分
監督:平山秀幸
出演:竹野内豊、ショーン・マッゴーワン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、板尾創路、阿部サダヲ、唐沢寿明
生きて、
日本に帰ろう──
1944年、太平洋戦争末期。サイパンに、アメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、恐れられた一人の日本人、大場栄大尉がいた。大場は47人になりながらも仲間の兵士たちと共に16か月間敵に立ち向かい、多くの民間人を守ってきた。やがて彼の誇り高き魂は日本人だけでなく、アメリカ人の心も動かしていく。(シネマトゥディより)
太平洋戦争の末期、激戦地サイパン島を舞台にアメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ恐れられたという実在する大場栄大尉の実話を映画化した戦争ドラマ。
原作は、敵として戦った元アメリカ兵のドン・ジョーンズの「タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日」。
戦争映画は極力避けてたところがあるんですが、予告編を見るかぎりお涙頂戴ものでもなく押しつけがましい悲惨さを描くものでもなさそうだったこともあったのと、サイパイ島で起きた戦争歴史として観ておくべきかなと思い観てきました。
戦争映画..ではあるけれど、大場栄大尉をはじめ仲間の兵士たちの日本人としての誇りを最後まで貫いた人間ドラマなんですね。
前に観た「硫黄島」の2部作に近いものがありました。原作がアメリカ人なのでややハリウッド映画っぽくも感じましたね。へたなドラマを入れずにしっかり事実を描いた作品だったのが良かったです。派手な戦闘シーンがあるわけじゃないんですが、しっかり戦争の悲惨さは伝わってきました。
主演の竹野内さんをはじめ、豪華キャストが勢揃い。竹野内さんのきびきびした動きとピンと背筋が伸びた感じが印象的。とにかく、みなさんの熱演はほんと素晴らしかったです。最初、唐沢さんはわからなかった...。アメリカ兵を憎む井上真央ちゃんの演技も良かった。
ただ、“フォックス”と呼ばれ恐れられたというそのへんのエピソードがちと弱かったように思いますね。しかし、サイパン島での出来事はなんとなくしか知らなくて、今回この作品を観て大変勉強になったし、ひとりでも多くの人に観てほしいと思える作品でした。
余談ですが、エンドロールに流れる曲、某ミュージカルで流れる曲と似ていてビックリ(笑)
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