【DISTRICT 9】 2010/04/10公開 アメリカ PG12 111分
監督:ニール・ブロンカンプ
出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド
人類、立入禁止。
Story:ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。(シネマトゥディより)
突然、地球に難民として暮らすことになったエイリアン。そんな彼らを隔離した第9地区で思わぬ事故に巻き込まれてしまったエイリアン対策課の職員を描いたお話。監督はピーター・ジャクソンの全面バックアップのもと長編デビューした南アフリカ出身のニール・ブロンカンプ。第82回アカデミー賞作品賞ほか4部門にノミネート。
SFものでアカデミー賞作品賞にノミネートされた作品なのでかなり気になってました。前半はニュース映像なんかもあってドキュメンタリー風だったのが、後半はエイリアンとハーフエイリアンvs人間の闘いに発展していって緊迫感ある展開へ。何と言っていいか・・・・とにかく凄い!!としか言いようのない作品でした。
エイリアンというと見た目がグロい、悪のイメージがあるんですが、こちらのエビに似た人型なエイリアンは慣れると意外に可愛いのでありました。特に子供のエイリアンが可愛く思えてきてしかも賢いのには驚いた。
難民になっちゃったエイリアンなんて情けない~と思いつつ、エイリアン立ち入り禁止だのと標識にちょっと笑ってしまったのですが、主人公が黒い液体がかかってしまってえらいことになってしまってからは状況一変、緊迫感あるお話になっていきました。舞台が南アフリカということもあってかアパルトヘイトを思わせますね。だんだん悲しくなってしまった。
20年も共存していたのなら、エイリアンたちを故郷の星に返してあげられるように協力してあげたら良かったのに! 彼らは侵略者じゃなくて難民だし、ちゃんと英語?もしゃべれるし人間たちに危害を加えるようなことはしないイイヤツだったのにねぇ。しかもクリストファーという名前まであるのに今さらエイリアンイジメはひどいんじゃない?? 『アバター』を見終わった気持ちと同じになりましたよ。またしても人間の欲と悪な部分が出ちゃったよ~。
単なるSFものとは全く違っていて、戦争映画のようでもあり、おっガンダムか?とロボットアニメを思わせるニヤリするシーンもあったし、友情ものもあったりして盛り沢山の内容でしたね。またキャストが有名どころを起用していなかったのも良いですね。この先どう終わるのかドキドキしながら見入ってしまいましたもん。
3年後・・・きっと戻ってくるよね?
ヴィカス役の方は本業が俳優さんじゃないってとこにビックリ。なかなか迫真の演技でした。『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』にも出演してるそうですね。
※2010/04/11、TOHOシネマズにて
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