【THE NAME OF THE ROSE】 1987/12公開 フランス/イタリア/西ドイツ R15+ 132分
監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ショーン・コネリー、F・マーレイ・エイブラハム、クリスチャン・スレイター、エリヤ・バスキン、フェオドール・シャリアピン・Jr、ウィリアム・ヒッキー
「午前十時の映画祭」10週目もDVDにて鑑賞(泣。
中世イタリアの修道院を舞台に、黙示録になぞらえたような殺人事件が次々と起ります。その事件をウィリアム(ショーン・コネリー)と見習いの僧アドソ(クリスチャン・スレーター)が解明していく、というお話です。原作はウンベルト・エーコの同名小説。監督は『愛人/ラマン』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などのジャン=ジャック・アノー。
中世という設定や修道院を舞台にした謎の殺人事件・・・好みです。全体的に薄暗い映像、どんよりした雰囲気、しかも修道士たちが見かけも怪しさたっぷりで何を考えてるのかわからない不気味さを感じます。中には貧しい人たちを支配していたり、簡単に火あぶりの刑にしたりと神につかえる人のイメージとはかけ離れた裏の部分が描かれてますね。
事件の解明に挑むウィリアムと弟子アドソの師弟コンビ。アドソがウィリアムをマスターと呼ぶし、衣装もそれらしいもんだからSW的不純な見方でも楽しめます(笑。皇帝風な人も出てくるしね←バカっ。しかもこの二人のやりとりが、たまにコントのような時もあって笑えることも。
事件の真相は驚くようなものではなくて、それよりも修道士たちにとって守るべきものがメインとなったお話ですね。一般的にはそんなに大騒ぎすることではないと思えるのですがね。とにかく中世の雰囲気、建物、小物などなどがさても拘って作られているのが良いです。光や影などの使い方がとてもキレイ。そうかと思えば、家畜を生きたまま裂いたりグロいシーンもありました、、、。
若いクリスチャン・スレイターが意外にも可愛い!!。やや美少年風だけど独特のお顔はこのまま年をとっていったなという感じ。あらあら大変・・・なシーンもある。一方、ショーン・コネリーのおじさまはオビ=ワンを思わせる雰囲気でマスターとしてぴったり。彼が演じるウィリアムは頭のキレもいいし、正しいことにはガンガン突き進むタイプで頼りになるしカッコ良い♪
思わず笑ってしまったのが、ある修道士の死体が発見されるのですが、その姿がまるで『犬神家の一族』のあるシーンにそっくりでさすがにこれは笑ってしまいましたわさ~。
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