【JAGTEN/THE HUNT】 2013/03/16公開 デンマーク R15+ 115分
監督:トマス・ヴィンターベア
出演:マッツ・ミケルセン、アニカ・ヴィタコプ、ラセ・フォーゲルストラム、スーセ・ウォルド、ラース・ランゼ
決して、譲れないものがある――
[Story]
デンマークの小さな町で幼稚園の教師として働くルーカス。離婚の悲しみを乗り越え、仲間たちと狩猟を楽しむ穏やかな日々を送っていた。そんなある日、彼にプレゼントを受け取ってもらえなかった園児クララが、軽い仕返しのつもりで発した嘘が彼の人生を狂わせてしまう...
少女の何気ない嘘によって理不尽な迫害をうけ人生を狂わされたルーカス。
それでも自らの尊厳を守るため、周囲からの偏見に立ち向かっていく姿を描いたドラマ。
監督は『アンビリーバブル』『光のほうへ』のトマス・ヴィンターベア。
主演は本作で「カンヌ国際映画祭」主演男優賞に輝いたマッツ・ミケルセン。
なんとも...見ていて腹の立つお話でした。
ある女の子が幼稚園の先生のルーカスにプレゼントを受け取ってもらえなかったという腹いせで園長に言った一言。それが次第に大きくなり、やがて町全体に広がって理不尽な迫害を受けてしまうことに。ルーカスは身の潔白を説明しようとしても町の人たちは全く耳を貸そうともしない....。
子供は嘘をつかない....?
子供の嘘ほど怖いものはない。大人だったら裁判や何やらで問い詰めれば嘘はバレるもんだけど子供にだとそうは行かないもの。
天使だと思われる子供が嘘をついたら、あとでそれは嘘でしたと言っても聞き入れてくれない。きっと怖い思いをしたからそういうことを言ってるのねーで終わってしまう...。
実際その子は兄にあんなものを見せられては、それはそれでかなりのショックだったと思う。そこにルーカスの態度にいらついて重ねてしまったのね。
その子の父親はルーカスとも親友だというのに、ルーカスがどんな人物かも知ってるはずなのに嘘をつく子じゃないからと....。
一番ひどいのは園長。それが本当なのかどうかルーカスときちんと話し合うべきなのにあのやり方は最低だ。それに子供たちのどこを見てきたのか。
いままで仲良くしてた人たちも手のひらを返したように敵になってしまうし、ルーカスの息子や飼い犬にまでひどいことをする。これも最低。
でも、彼はやっていないと信じてくれる友人がいたのが救いでした。
本当に町の人達にいらついたけど、自分は何もしていないのだからと堂々とした態度で立ち向かうルーカスに涙...。普通ならくじけちゃうと思う。
マッツ・ミケルセンの演技が本当に素晴らしい。
クリスマスイブのミサのシーンの親友に向ける目と気持ちをブチまけるシーンが印象に残りました。
あまりすっきりと終わらないお話でしたが、とても見応えある作品でした。
あの女の子...自分が悪いことをしたことはわかってるようなので、事の大きさがわかる年代になったらどう思うのかな。人の人生を狂わせたのだから一生反省して欲しい!!
★★★★.3
偽りなき者 [DVD] | |
マッツ・ミケルセン,トマス・ボー・ラ―セン | |
角川書店 |
イライラするんだけど
ラストもしっかりまだ怖いところが描かれてて。
今年のベスト入り候補。
マッツさんも子供もうまかっった!
見応えがあり、最後まで惹きつけられました!
migちゃんと同じで、私もベスト候補です~。
信じていた親友との関係、
耳を貸さない町全体、と、
私なら踏みとどまるのは嫌だけど、
そこに留まり元に戻そうとする信念には脱帽だったわ
あの女の子がうまいからいいんだよねー。
悪役顔のマッツさんが今回はやさしい雰囲気でとても切なかったわー
内容が内容なだけに腹が立つんですけど、
作品としてはとても見応えありましたよね。
私もあの場所にはいたくないですね。
なのに留まったルーカスはすごい....とても強い信念をもった人でしたね。
一度疑われた者は一生疑われたまま。
偽りの正義に酔いしれた者がこの世にはどれだけいるのか。
それをまざまざと描いた作品でしたね。
あのラストは怖いです。
無実だったのに一度疑われたらずっと....というのが一番怖いことですね。
実際に同じように苦しんでいる人もいると思うので、本当に恐ろしいと思いました。
いまだ疑いのなかにいることに気づいてしまうラスト
本当におそろしいです
なんとなく、犯人はクララの兄ではないかと、思っています
疑われることの怖さを知りました。
本当に恐ろしいですね。
多分犯人は....というこれもあの人かもと疑いながら終わるのもうまいと思います。