【THE MAURITANIAN】
2021/10/29公開 イギリス/アメリカ 129分
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ、ラングレー・カークウッド、コーリイ・ジョンソン
あれから20年…
暴かれたアメリカの闇
STORY:2005年、弁護士のナンシー・ホランダーは、米国政府が9.11の首謀者の一人と考えているモーリタニア人、モハメドゥ・スラヒの弁護を引き受けることに。無罪を訴えるスラヒだったが、一度も裁判が開かれることなく、長期の拘禁を強いられていた。ナンシーはこれを不当な人権侵害として政府を訴える。一方、なんとしてもスラヒを死刑にしたい政府の命を受け、起訴を担当することになった軍の弁護士、スチュアート・カウチ中佐は、有罪となる証拠を求めて調査を開始するのだった... (allcinemaより)
2001年の9.11米国同時多発テロの後、首謀者の一人と疑われ、米国の法の支配が及ばないキューバのグアンタナモ米軍基地に収容され、正当な司法手続きのないままに長期間にわたって拘禁され続けたモーリタニア人、モハメドゥ・ウルド・スラヒの衝撃の手記を映画化した社会派サスペンス・ドラマ。監督は『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』『ラストキング・オブ・スコットランド』などのケヴィン・マクドナルド。
実話もの。9.11の首謀者のひとりとしてキューバのグアンタナモ収容所に拘束されたモーリタニア出身の男性の弁護を弁護士のナンシー・ホランダーが引き受けるところから始まる。
グアンタナモについては、以前パキスタン系イギリス人の若者3人がテロリストとして不当に拘束された『グアンタナモ、僕達が見た真実』を観ていたので、どんなことがお縄れていたのかは想像できた。見るのもつらい、同じ人間がしていることなのかと恐ろしく思うほどの地獄のような生活...・
テロの首謀者ときめつけられ、やってもいないのに自白を強要されたり拷問をされたり眠らせてもらえなかったり…。とにかく誰でもいいからそれらしい人を犯人に仕立て上げたいだけなのがなんとも、、、。
真相を明らかにしようとしても資料のほとんどが黒塗りで役に立たない。でも原本はちゃんとあるだけ、破棄しちゃう日本とは違うか。
弁護士役のジョディ・フォスター、久しぶりに見たら年月を感じたけど良い歳の取り方をしてると感じたのと貫禄ある演技で良かった。ジョディ・フォスターvsベネディクト・カンバーバッチの対立が描かれるのかと思うとそうではなかった。法廷ものというより人間としての正義が描かれた作品だった。
原作はスラヒ本人で、出版された本も黒塗り部分があるのも驚いた💧
ラストに本人の映像が流れて救われたかな。
鑑賞日:2021/10/30