2021/01/28公開 日本 133分 ※PG12
監督:岸善幸
出演:有村架純、森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河、北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江
未来に、
寄り添い続ける――。
過去を、
乗り越えられるのか――。
STORY:ある出来事をきっかけに、罪を犯した者の更生を助ける保護司となった28歳の阿川佳代。コンビニのアルバイトで生計を立てる傍ら、更生を目指す前科者たちに寄り添い、彼らの居場所を見つけるために奔走していた。そんな阿川が新たに担当していたのは、殺人を犯した青年、工藤誠。自動車修理工場でまじめに働く彼を親身になって支え、互いに確かな信頼関係を築いていた。ところが、ついに迎えた最後の面談の日、工藤は姿を消してしまう... (allcinemaより)
香川まさひと・作、月島冬二・画による同名人気コミックスを実写映画化。犯罪者の更生をサポートする新人保護司が様々な「前科者」と向き合い成長する物語。監督は『二重生活』『あゝ、荒野』の岸善幸。
WOWOWでドラマが放送されての映画化なのね。ドラマ版と原作は未見。ほわっとした雰囲気の有村架純が保護司ってどうなのかなと思ったけれど、観ていくうちにこういう人こそが必要なんだなと。一見、頼りなさそうだけど芯があり親身になって更生に寄り添ってくれる素敵な保護司だった。
佳代が保護司を始めたきっかけのエピソードも悲しいけれど、更生のために真面目に働いていた工藤誠のこれまでの人生も壮絶で悲しいもので、あんなことがなければ無事に保護観察期間が終えたはず。でも見捨てることはできないよね。
『ヒメアノ~ル』でしばらく森田剛の顔を見るのが怖かったほど後を引く演技に圧倒されたけれど、今回も犯罪者役ではあるけれど更生を目指す青年役。全く別の役どころだったけれど闇を抱えた役がうまい。ほとんどしゃべらないんだけど、佳代との会話は心を開いている感じがいい。本当はやさしい人なんだよね。
とても重い作品で元受刑者だけでなく、それぞれ人には闇を抱えている作品だった。保護司も相手にどこまで介入できるのか難しい。更生できるかそうでないかはやはり本人次第だし...。救う側に関しては前に観た『護られなかった者たちへ』と重なるところがあった。
重い展開の中で救いだったのが牛丼のしらたきのシーン。和やかで良いシーンでちょっとクスッと笑えた。観終わったあと牛丼が食べたくなったわ!
鑑賞日:2021/01/29
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