【REMEMBER】 2016/10/28公開 カナダ/ドイツ PG12 95分
監督:アトム・エゴヤン
出演:クリストファー・プラマー、ブルーノ・ガンツ、ユルゲン・プロフノウ、ハインツ・リーフェン、ヘンリー・ツェーニー、ディーン・ノリス、マーティン・ランドー
STORY:90歳のゼヴ(クリストファー・プラマー)は、妻を亡くしたことさえ忘れるほど物忘れが進んでいた。ある日、彼に友人マックス(マーティン・ランドー)が1通の手紙を託し、家族を殺したドイツ人兵士への復讐(ふくしゅう)を依頼する。自分と同じくアウシュビッツ収容所の生き残りで体が不自由な友人のために、ゼヴは単身でリベンジを果たそうとするが... (シネマトゥデイより)
お互いアウシュヴィッツの収容所の生き残りで、共に家族を収容所の看守に殺された過去がある。身分を偽ってのうのうと暮らしている元看守、ルディ・コランダーへの復讐を誓うというもの。
車イス生活のおじいちゃんが、やや認知症気味のおじいちゃんに復讐依頼するおはなし。
復讐ものでは最高齢なんじゃないでしょーか!!
おじいちゃん好きとしては嬉しい。
ゼヴおじいちゃんは身体はしっかりしてるんだけど物忘れがひどく、奥さんを亡くしたことも忘れてしまうほど。なので行く先々ではハラハラドギトキ。忘れても思い出せるようにマックスが書き留めてくれた手紙をもとに4人まで絞られた“ルディ・コランダー”を探すという...
列車やバスの切符やホテルの手配にマックスの手際の良さには驚かされる。
ただ、ゼヴは朝起きると何するんだっけ?状態なので心配しちゃいます。
ゼヴの物忘れ具合やまわりの人たちとの会話が楽しいので本来の目的を忘れてしまいます。
映画の展開上、いよいよ最後に!なのはお約束。
それぞれのルディ・コランダーとの出会いは、遠い昔の出来事となっても辛い過去は昨日のことのように思い出され悲しく切ないものがありました。
未だにユダヤ人に対しての偏見もあったりと悲しい。
いざ、最後の一人!!
何かどんでん返しがあるなーとは思っていたけれどなかなかの衝撃的展開でした。
気付いた方もいるかと思いますが、ハラハラしながら見守ってきたのでその展開には気づきませんでした....真相はとっても悲しい。
この計画を立てたマックスの復讐への重さを感じました。
普通ならあるはずの回想シーンが一切無くて現在のみで進行するのも珍しい作品ですね。
復讐ものなのに風景がとてもきれいで人たちもやさしくて....だからかラストは余計に悲しくなりました。
★★★★
鑑賞日:2016/11/05
そのため「えー!!!!」という衝撃が減っていた事は否めない…
ジャケットに「思いもかけない衝撃的な…」みたいにかかれてたら、この流れだと自分だなと思っちゃいますもんねえ;
しかし、よろよろ、のたのた、の主人公ゼヴには色んな意味でハラハラさせられちゃった!
自分がすっかり被害者側だと思い込んでいるので、
「嘘だ!そんな…!」「すまない」という気持ちがとても伝わってくるものでした。
衝撃のラストとか大どんでん返し...なんかもったいないです。
こちらはほとんど内容を把握しないで観たのが良かったです。
真相に気づいてしまってもゼヴじいちゃんの行動ははらはらしちゃいますよね。
ラストの自分だったという衝撃に驚く姿が今でも印象に残ってます。