【MONGOL】
2008/04/05公開(04/20鑑賞)
製作国:ドイツ/カザフスタン/ロシア/モンゴル
監督・脚本:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信、スン・ホンレイ、アマデュ・ママダコフ、クーラン・チュラン
STORY:
モンゴル遊牧民族の長イェスゲイの長男として生まれたテムジン(浅野忠信)は、妻ボルテとの出会いやライバルであり戦友のジャムハとの友情を通し、王と呼ばれるにふさわしい一人前の男に成長する。父の死後部族の長となったテムジンは、モンゴルを統一すべく、部族間の激しい戦いに身を投じていく。(シネマトゥデイ)
モンゴル人は雷が苦手、日本人の私なんか怖くて熱出したもんね!
公開初日のころ風邪ひいて咳がひどかったために延び延びになってたら、もう今週末で終了とのこと。半ば諦めていたのですが、やはり大きなスクリーンで観なきゃ後悔すると思いなんとかギリギリで間に合いました。
やっぱり観てきて良かった。先日は、アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされてましたし何かと話題でしたもんね。
監督・脚本・撮影とこなしてしまうロシアの監督さん。残念ながらほかの作品は未見です。とにかく全編モンゴル語だというのが良いですね。
同じ題材をあつかった作品がありましたが、予告編でガックリきて観ませんでした。やはりご当地の言葉で観たいもんです。
後にチンギス・ハーンと呼ばれモンゴルを統一した、テムジンのお話。とにかくバックに広がる大自然がとても美しく印象的でした。そこで繰り広げられる戦闘シーンのド迫力で見応えありましたね。見せ方もうまくて動きがカッコイイ。血しぶきは飛ぶ飛ぶでリアルリアル。ああ~テンション上がりました。馬くんも迫真の演技でしたね。
テムジンの生い立ちを描いたわけですが、ちと後半あたりからは展開が雑というか唐突だったりなシーンがあったりして、天下を納めていくところはもうちょっと詳しく観たかったなとは思いますが、2時間で納めるには仕方がありませんね。
彼はモンゴル人の中ではちょっと浮いた存在なので、キャストの中でただひとりの日本人ということもあって浅野さんはハマリ役ですね。他の出演者たちとの違和感もなく、しっかりモンゴル人に見えましたよ。時には仙人にでもなっちゃうか?というところもありましたケド(笑)
9歳で嫁さん探しをするんですかー。しかもこの人!と決めても後で迎えるからね~で終わっちゃう。何年も待たされて花嫁の方は気が変わったりしなかったんだろうか。嫁さんのボルテは確かひとつ年上でしたよね。浅野さんと並ぶとすごい年齢差を感じる、、、
それにしても、奥さんを奪われたら違う女性を奥さんに迎えればいいというのもビックリですな。まるで使い捨て状態。ボルテも何度さらわれたことか・・・そのたび家族が増えてる。女性は強いな。そんな使い捨てな時代に彼女を取り戻そうとするテムジンは本当に愛していたんでしょうね。それにボルテがいたからこそ、後のチンギス・ハーンとなれたのでしょう。
部下も忠誠心なんてもんはなく、簡単に主人裏切って敵側についてしまうのも驚きです。そのほかにも、敵に襲われたら家族はいったん捨てて逃げ伸びるほうを取るのも驚きです。生きていれば取り返すことが出来るのもアリだけど、家族も了承してるのもなんだかな。モノじゃないんだから・・・
それを考えるとテムジンは日本人の考えに近いような気がしますね。
果たしてみなさんのモンゴル語の発音が良かったのか、どこまで事実に忠実なのかわかりませんが、映画としてはとても見応えありました~。
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