「なんか、右目だけ涙が出るな〜」
「ちょっと頬が突っ張るな〜、乾燥してるからね」
朝起きて、そんなことを思いながら煙草を咥えたところ違和感が。
いつもより咥える力が弱い。
唇が腫れた?
でも触った感触はそんな事ないし、鏡を見ても分かりません。
吸い終わって歯磨きをし、濯ごうと口に水を含んだら、
あれ!?
ブクブク出来ない!!
顔の右側が動かしにくいのです。
口を閉じ切れない為、四方に水を吹き出していきます。
なんで?
この時は、焦ったりしませんでした。
右向きで寝てたから痺れたのかもね〜。
右の瞼が閉じ切れなくて、涙が出たのかもね〜。
あらあら。
時間が経てば戻るでしょう。
特に気にもせず1日を過ごしましたが、夜になっても改善しないのです。
え?何これヤバい?
いやいや、寝て起きたら戻るでしょう。
楽観的に就寝しました。
そして翌日。
ハイ。治ってません。
顔、動きません。
心なしかリンパが腫れてるし!
うわー!どうしよう!
取り敢えずネットで検索してみると、顔面麻痺にも色々と種類があるらしいです。
原因も様々。
完治の平均期間とか後遺症とか、読めば読むほど不安になって来ました。
〜そりゃアタシは美人とかキレイなタイプではないけれど〜
思わず椎名林檎さんの歌詞が浮かびました。
そう私は美人じゃないけどさ、
それでも容貌を気にする女心はありますし、そして何より歌えなくなったら!?
一気に怖くなりました。
病院に行こう!行かねば!
しかし原因不明なので、何科になるのか分からない・・・。
神経内科かな?
病院検索サイトで調べてみますが、神経内科をやってるクリニックは非常に少ないのね。
やっと見つけて、池袋のちょっと変な名前のクリニックをウェブで予約したら、折り返し電話がかかって来ました。
声から察するに30代くらいの女性スタッフで、
「あのですね〜、予約していただいたんですけどぉ〜、うちはぁ〜、神経内科とかやってないんで〜、来てもやることがないんですぅ〜、無駄になっちゃいますよ〜〜」
ええ!?あれは嘘情報なの!?
ていうか、その対応どうなの!?
なんで受付にこんなバカを置くの!?
不安と焦りで、イライラしちゃいました。
私、電話応対の講師経験者だし!
普通にダメでしょ。
社会人1年目でもダメでしょ、これ。
導入も話法の組み立てもなってないし、声のトーン、スピード、語尾伸び、お詫びもクッション言葉もないし、発声も聞き苦しいし、失礼な物言いだし、何より敬語が・・・敬語なのか!?
研修時点でふるい落とすよ、私なら。
ううん、その前に面接で落とすよ。
いやいや、つまらない事に憤っている時間はないっ。
次行こ次!
【クチコミサイトで診療一覧に書かれてる情報が間違ってる事がある】という勉強になりましたっ!
んで2軒目。
新宿のクリニックにウェブ予約を入れました。
なんと空いてるのが、本日は夜の7時しかありません。
夜間診療やっててくれて良かったー♪
するとまた電話が!
上記のパターン?不穏です。
どうか診察して貰えますように!
縋る思いで出ましたら、今度は安心できる話し方の女性スタッフさん。
要約すると、
「神経内科専門医ではなく、内科の医師が診察して大きい病院への紹介状を出す方式だが良いか」という可否を問うお電話でした。
イイですイイです、それでイイですハンソン!
くい気味に答えて、予約を受け付けて頂きました。
取り敢えず今日中に、何らかの展開があって欲しいのです。
ドキドキしながら向かって初診受付すると、
「問診票はこのQRコードで、スマホからお願いします」とのこと。
すげえ!
ハイテク国家!
最近はそうなの?
コロナ対策なの?
お年寄りは紙に書くのかな?
初めての事にワチャワチャしましたが、なんとか書き終え診察室へ。
とても親身に接してくれる良い先生でした。
ありがとうございます。
結果はベル麻痺と呼ばれる顔面麻痺と思われるそうで、大学病院の耳鼻咽喉科宛に紹介状を作成して下さいました。
良かった!
一先ずは、何もわからない状況は脱しました。
でも、怖いな〜。
〜長くなっちゃうので続く〜
サンキューテルヨ!
サンキューパセリ!