ザ・ヒットパレーズ ユキのブログ

2010年にメジャーデビュー。歌謡曲専門ビッグバンド「ザ・ヒットパレーズ」の専属歌手ユキのブログです。

父の死③

2022-09-24 14:21:00 | 日記
病棟に辿り着くと、肩を落とした母がぽつんと待合室に座っていました。

こんなに母は小かっただろうか?

「父危篤」という超イレギュラー事態なのに、第一に思い浮かべたのはそんなこと。

若い頃は結構な切れキャラ且つ教育ママで、しょっちゅう私と喧嘩していたような人だったのに、視線を落として所在なげに座る様は別人のようで戸惑ってしまいました。

私達に気付くと、「来てくれて良かった〜。意識が戻ったよ」
泣きながら話す母に、何もうまい言葉が見つからず、「大丈夫!大丈夫だよ」と繰り返すことしかできません。

意識が戻ったなら、面会ができるかどうか、峠は越えたのかどうか、病状から今後はどうしていくのが良いか、色々と医師に確認しようと思い立ち上がると、看護士さんに声を掛けられました。

「娘さんですか?お話したい事があるので、こちらへどうぞ」

小さな談話室に案内されました。
恐れ入りますがお一人で・・との事。
これは、父の病状を話すのではないなと予想しました。
ではなんだろう??
優しそうな看護師さんが、訝しむ私に告げたのは、

「お父様の病状に関しては、後ほど医師から詳しくお伝えします。先にお話したいのは、お母様は認知症ではないでしょうか」

わーー!キャパオーバーしそう!
父危篤に加えて、母認知症。
元々ここ2年ほど忘れっぽくなったなーとは感じていましたが、専門家が見てそう思うんだ!

コロナ禍で、お見舞いは1人ずつ・1日に2人まで・10分間まで・病棟の待合室には長く滞在できないという決まりだそうですが、母は何度説明されても理解できず、会話が噛み合わないとのこと。
「こんな時に大変ですが、一度認知症外来に連れてきてあげてください」

ちょっと待って待って。
頭を整理する時間をください!

そんなこんなで続く。




この半年、色々な頂き物で心が和みました。
こちらはN社様から、オーベルヴュータンのクッキー♪
さすが河田シェフ!美味しゅうございました。























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父の死②

2022-09-11 02:02:00 | 日記
3月初旬のこと。
母から、父が入院したと連絡がありました。
ここのところ疲れやすく、寝ていることが多くなったとは聞いていましたが、救急搬送されるほど具合が悪いなんて。

今は容態が落ち着いているし夜遅いので、週末にでも来てほしいとのこと。
了解と伝え電話を切りました。


翌日、外出先にバンマスから、
「お父さんが危篤だからすぐ向かうぞ!」
と連絡が。

嘘でしょ!?
昨日は落ち着いていたじゃない!?
とにかく行かねば!

帰宅してからだと時間のロスなので、バンマスと西日暮里の駅で落ち合うことにして、慌てて向かいました。

何かの間違いに決まってる。
父方は長寿の家系で、祖母なんか102歳の大往生だったもん。

電車に揺られながら、そんなことばかり考えていました。

病院に駆け込むと、一刻も早く病室に行きたいのに、受付の人に面会時間外の手続きは警備員の構える別の入り口からだと言われました。

モヤモヤしながら、遠くの入り口へ向かい、検温やら身分証明やらサインやらした後に、

「コロナワクチンの証明がないと入れません」

ええーーーっ!
キレました!
そんなもん持ち歩いてねーわ!
身内が危篤だって、さっきから言ってるじゃん!
担当医に呼ばれて来てるんだから、連絡してよ!

警備員さんにかなり強くお願いしました。

このバタついてる間に、もしも死んでしまったらどうするんですか!!

権限を持たない雇われてる人に、イレギュラーなことを要求するのは忍びないって、普段の私なら考えるのですが、親の危篤だよ!きとく!きーとーくー!

そんなこんなで、やっと病室に向かうことができました。

続く







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父の死①

2022-09-03 20:37:00 | お知らせ
久しぶりのブログ更新です。

3月に父が亡くなり、約半年間バタバタとした日々を過ごしておりました。

本当にバタバタとしか言いようのない、初めて尽くしの経験!

そりゃいつかは親も死ぬものだけれど、正直言って「老後」とか「ライフプラン」とか鑑みることなく、歌しか歌って来なかった中年娘は余りにも無知で無力。

周りの人に助けて頂いて、何とかひと通りの死後手続きを終えることができました。

少しずつ振り返って、ここに記していきたいと思います。

何かの機会で、たまたまこのブログを見てくれた誰かのお役に立てたら幸甚です。
だってめちゃめちゃ複雑な手続きだったから!

一説によると、遺族が悲しみに浸ってられないほど忙しくなるように、お役所の手続きは難しくしてあるとか?

そして怒涛の時間を過ぎて、まだ泣けていない自分とも対話できたらいいなぁ。

そんな訳で、よろしくお願い申し上げます。




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