「木の家に住むことを勉強する本」(泰文館刊)に興味深い記事が載っていた。
豊饒の海、森にたなびく大漁旗・・・。
アースコンシャスが叫ばれて久しいが、一人の漁業経営者が、漁業と林業がひ
とつであることに気づいて、長期間にわたる努力の結果、海が再生し始めたと
いう内容である。
宮城県の北部、リアス式海岸が連なる唐桑半島に舞根湾(もうねわん)がある。
ここは日本有数の種牡蠣の養殖地である。
しかし、生活排水や漁業形態の変化で海が汚染され始めていたのだった。
そんな中、NHKで放映された海洋学者の番組で海と川の重要な関係を知るこ
とになる。北海道大学の松永勝彦教授は、川と海のつながりは驚くべき精緻な
メカニズムであるという。
昔から牡蠣の産地だったこの地方は、牡蠣の生育に必要な養分は、北上川に
よって運ばれていたからだった。
牡蠣の最大産地 ブルターニュ地方、ロワール川への研修視察によって、川の
大切さを知ることになる。そして、故郷へもどって海の再生に着手したのだ。
地域の人たちの協力により、牡蠣を育む森への植樹祭、北上川上流に広葉樹を
植えた・・・。
そして、20年かかって海が元にもどり始めた。
木が育つのは100年かかる。
しかし、人は10年で育つ。
だから、まずは人を育てよう・・・と。
地域は人によって、いやようにでも変えることができる。
豊饒の海、森にたなびく大漁旗・・・。
アースコンシャスが叫ばれて久しいが、一人の漁業経営者が、漁業と林業がひ
とつであることに気づいて、長期間にわたる努力の結果、海が再生し始めたと
いう内容である。
宮城県の北部、リアス式海岸が連なる唐桑半島に舞根湾(もうねわん)がある。
ここは日本有数の種牡蠣の養殖地である。
しかし、生活排水や漁業形態の変化で海が汚染され始めていたのだった。
そんな中、NHKで放映された海洋学者の番組で海と川の重要な関係を知るこ
とになる。北海道大学の松永勝彦教授は、川と海のつながりは驚くべき精緻な
メカニズムであるという。
昔から牡蠣の産地だったこの地方は、牡蠣の生育に必要な養分は、北上川に
よって運ばれていたからだった。
牡蠣の最大産地 ブルターニュ地方、ロワール川への研修視察によって、川の
大切さを知ることになる。そして、故郷へもどって海の再生に着手したのだ。
地域の人たちの協力により、牡蠣を育む森への植樹祭、北上川上流に広葉樹を
植えた・・・。
そして、20年かかって海が元にもどり始めた。
木が育つのは100年かかる。
しかし、人は10年で育つ。
だから、まずは人を育てよう・・・と。
地域は人によって、いやようにでも変えることができる。