休憩時に、議会運営委員会が開催され、人事委員会委員と人権擁護委員の選任についての追加議案が示されました。
続いて、各会派から提出された意見書案について、各会派からの意見と賛否について明らかになりましたので、長文になりますが、ご報告します。
【未来民主ちば提案】
No.１ 里親制度の周知及び充実を求める意見書修正（案）
（自民）検討したが当初の内容と違うこと、財源の確保が難しいので反対
（公明）自治体として行うべきことがあるが、充実には賛同する
（共産）里親手当、研修や相談体制、周知のさらなる充実が必要 賛成
【日本共産党提案】
No.２ 空襲被害者等援護法（仮称）の早期制定を求める意見書（案）
（自民）公明党と同じ
（未来民主）早期に制定すべきであり、賛成
（公明）超党派で被害者に聞き取り、実務者での議論が先であり反対
No.３ 環太平洋連携協定（ＴＰＰ）からの撤退を求める意見書（案）
（自民）推進の立場であり、撤退によるリスクもある、反対
（未来民主）国益を見ると輸出強化が必要。撤退は賛同できない
（公明）農産物への影響の懸念はあるが農業者から聞き取りし、党として提言している。
No.４ 「安全保障法制」（戦争法）の廃止を求める意見書（案）
（自民）戦争法ではない、反対
（未来民主）戦争法ではないし、成立したものを変えるのは難しい、反対
（公明）戦争法というレッテルを貼るべきではない。専守防衛の域を超えないもの、反対
No.５ 沖縄県辺野古への米軍新基地建設の即時中止を求める意見書（案）
（自民）民主党政権時に混乱させた。回復させているところ、安保は重要、反対
（未来民主）法廷闘争になっているが、即時中止を求めていない、反対
（公明）基地建設について理解を得ていく必要があり、反対
No.６ 国立大学人文社会学系の再編・縮小をやめるよう求める意見書（案）
（自民）進める立場であり、反対
（未来民主）人文社会学系の軽視ではない、反対
（公明）人文社会学系の軽視ではない、反対
No.７ 国民の意思に反する原子力発電所再稼働をやめるよう求める意見書（案）
（自民）やむを得ない、反対
（未来民主）すぐにやめることについては反対
（公明）新基準のもとづいて再稼働の立場は変わらない、反対
No.８ 子ども・子育て支援新制度の改善を求める意見書（案）
（自民）様子を見ながら考えるべきで、反対
（未来民主）保護者の負担を一律に引き下げるのは賛同できない、反対
（公明）今年４月から始まったものであり、これから現場から課題があがってくる。まだ意見書を出す段階ではない、反対
【公明党提案】
No.９ ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書（案）
（自民）賛同できる
（未来民主）賛同する
（共産）党としても保険適用を求めてきた。症例収集を急ぐこと、疾病の周知を図ること必要、賛成
No.10 夜間中学（中学校夜間学級）の整備と拡充を求める意見書（案）
（自民）賛同する
（未来民主）賛同する
（共産）超党派で取り組んでいる。整備の促進と経済的負担の軽減が必要を求め、賛成
No.11 マイナンバー制度（社会保障・税番号制度）の円滑な運営に係る地方自治体への負担軽減を求める意見書（案）
（自民）賛同する
（未来民主）賛同する
（共産）情報漏えいや国民監視に対する国民の疑念は消えていない。制度の凍結・中止こそ必要、反対
【自民党提案】
No.12 国会における憲法論議の推進と国民的議論の喚起を求める意見書（案）
（未来民主）議論はすべきであるが、まずは国民的・市民的議論が必要。会派で意見がまとまっていない、反対
（公明）国民的議論の喚起は必要であり、賛成
（共産）議論することに異論はないが、意見書として出すのは疑問。自民党は改憲を党是にしている。「改正草案」の内容は権力を縛る立憲主義を踏みにじるもの。臨時国会も行おうとしていない。99条の憲法尊重擁護の義務を果たすべき、反対
日本共産党千葉市議団が提案した「空襲被害者等援護法（仮称）の早期制定を求める意見書（案）」は、未来民主ちばが賛同し、賛成反対が同数となり委員長（自民党）採決の結果、本会議に上程されませんでした。逆に、自民党千葉市議会議員団が提案した「国会における憲法論議の推進と国民的議論の喚起を求める意見書（案）についても賛成反対が同数になり、これも委員長採決の結果、上程されることになってしまいました。これについては明日討論を行う準備を市議団として進めています。
