どうも、今回の記事ではプロレスが真剣勝負であると考えられる根拠を述べます。
⑴受けたダメージや流れた血は本物。したがってプロレスは真剣勝負である
レスラーは死の危険と隣り合わせである。プロレスを舐めている人には、ぜひ一度、レスラーの技を受けてもらいたい。私は遠慮する。
⑵プロレスでは一度も八百長が問題になったことがない。したがってプロレスは真剣勝負である
他のスポーツでは八百長が発覚したケースが少なからず存在する。しかしプロレスではそのような事例はない。
⑶総合格闘技もプロレスから派生したからプロレスの一部。したがってプロレスは真剣勝負である
総合格闘技で勝った実績のあるレスラーもいる。彼らの強さは本物。
⑷リング外での抗争や裏取引も含めてプロレス。したがってプロレスは真剣勝負である
かつてタイガー・ジェット・シンは買い物中の猪木を襲撃した。真の何でもありがプロレス。
さて、上記の4つの説は半分くらいは冗談として、私はプロレスの試合時間と試合数に焦点をあてて、この難題について考えてみたいと思います。
きちんと平均値を求めたわけではありませんが、プロレスの試合時間は平均して15分から20分程度かと思います。試合数は年間100試合以上はあるでしょう。もちろん、この数字は選手によって大きく異なりますし、試合形式によっても選手の疲労は変わってくるでしょうから、あくまで仮定です。
単純に計算すると、1年あたり、15〜20分 × 100試合 = 1500〜2000分、レスラーは試合していることになります。
この数字を他の格闘技と比べてみましょう。比較対象はプロレスと関係が深いであろう総合格闘技と相撲です。
総合格闘技の場合、試合時間は平均5〜10分、試合数は年間で10試合と仮定します。
1年あたり、5〜10分 × 10試合 = 50〜100分、総合格闘家は試合していることになります。
相撲の場合、試合時間は平均0.1分、試合数は年間で90試合とします。
1年あたり、0.1分 × 90試合 = 9分、力士は試合していることになります。
何が言いたいかというと、プロレスではレスラーが闘っている時間が他の格闘技と比べ、かなり長いということです。プロレスは長時間、闘うことが前提となっている格闘技といえます。
プロレスを部分的に見ていると、試合中、レスラーが休んでいるように思われる場面や効いているかよくわからない技が出てきます。それは決して手を抜いているのではなく、長期間にわたって試合をするための、レスラーたちの工夫なのです。長い目で見てもらえれば、プロレスが真剣勝負であると納得できるはずです。