生活の中で・・・

2016-08-30 | 想い出
何はともあれあまり裕福な家庭ではなかった。

ただ父が公務員ということもあり仕事に対して真面目だったのである程度の生活資金は確保していたように思うが満足のいくほどではなかった。


祖父が去った後、父、母はたえず喧嘩をくり返した。母はあまりの父の威厳のような姿勢に耐えられなかったのか・・・・・僕を連れて親戚の家に泊めてもらうことがしばしばあった。

今から思えば何故あんなに喧嘩をくり返していたのかわからない・・・・・がとにかくよく喧嘩をしていたようである。



当時は戦争が終わり日本全体が焼け野原となった状況で国民が必死になって働いて日本の再興をかけて蠢いていた時代だったように思う。

終戦後10年頃の時期で人々は安堵の気持ちと不安感を持ちながらも何とかしよう、がんばろうと懸命になって復興を賭けていた。苦しいながらも人々は陽気に振るまい何するものぞと再起を目指して日々過ごしていた時代だったように思う。

この幼少の頃家庭の事情は記述した通りであるがこんなに暗いような事柄ばかりではなかった。

町では近所の主婦が集まり川へ洗濯に行き主婦がそろって浅瀬で衣類を洗い、手でもんだり、足で踏んだりして、楽しみながら会話を交わして、こぞって川へ足を運んでいた。

その様子は何か楽しんでいるようにも見受けられていた・・・・そんなように記憶している

その風景は走馬燈の如く残っている。僕も時々母に連れられて遊びがてらに共になって洗濯したこともある・・・・・







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