脳神経学をふまえた性格プロファイルの考察
社会的な信用や価値を言葉で言い表すことで代価や報酬が得られるのは、左脳の言葉だけです。国家資格を取得することは、左脳の言葉を取得することと同義でした。この取得のためには、母親の教える幼児語という右脳の言葉の学習を経なければなりません。
すなわち、母親に教わった幼児語という右脳の言葉を足場、土台にして、学校教育という教科書で教わる左脳の言葉の学習を段階的にたどり、やがて、国家資格や免許を取得できる水準に到達する、というように辿られています。
このような段階を経て取得された左脳の言葉は、消費者(市場)のなかに入ってきて、市場を支える右脳の言葉(この言葉が幼児語です。)に、社会的な信用と経済的な価値を裏打ちした右脳の言葉を語り掛ける、ということを実行できて初めてここで、経済的な価値を実現し始めていました。ところが、現在の日本では、これまでは、良し、正しいと妄信して取得された右脳の言葉も行き場や方向性を喪失しているということになります。
これまでの日本では、左脳の言葉に対応していると信じられてきた右脳の言葉が、今現在、そして、これ以降は、社会的な言葉としての信用や価値を表現しきれなくなっている、ということです。このことは、日本人に独自の右脳の言葉(幼児語のことです)を、成育歴の中で母親から教えてもらわなくて成長した人は、小説やテレビなどによって学習していた右脳の言葉を憶えたり、学習したり、書き言葉として習得することが無意味に感じられ、これから先、どのような社会的な価値のある関係を、どのようにつくっていけばよいのか分からないという不安が脳神経のレベルでの病理を噴出させている、ということでもあります。これが成育歴の中で母親との関係で扁桃核が価値決定し右脳の中のバッド・イメージと左脳の言葉に対する緊張(右脳へのノルアドレナリンの分泌)の発生です。あるいは、虐待などによる大脳基底核の中の側坐核へのノルアドレナリンの分泌の強制(これがアルコール中毒、麻薬中毒などの本人も中止したいのに中止できない孤立した個人レベルの快感の享受という脳神経学的な遠因にもなります)右脳のバッド・イメージから引き起こされ、生理的身体の知覚系統の異常の症状など自己崩壊の原因です。
すなわち、成育歴の中で右脳の言葉を母親から教えてもらわなかったことが心的な原因となってぶつかった右脳の中のバッド・イメージや生理的身体の知覚系統の病的な異常にぶつかって、これを避けるために幼児語(右脳)の中に自覚的に退行化していくのです。
そして、母親から右脳の幼児語を教えてもらった人は、学校教育という左脳の言葉の中に自発的に辿っていった行き着く先には、社会的な言葉の中に、社会的な価値がすっかり消失してしまっている、という超円高にぶつかったときに老人が子ども帰りになることと同じように、病的な異常にぶつかるということが予測されます。
みなさま、こんにちは。
全日本カウンセラー協会の坂口由美です。
上記の脳神経学をふまえた性格プロファイルの考察において、現在、最も問題となることは、
母親から右脳の幼児語を教えてもらった人が、順風満帆に社会性の言葉を取得できたのに、老人が子ども帰りになるように、病的な異常にぶつかっているのはなぜかということです。
母親から右脳の幼児語を教えてもらった人とは、母親の言葉の世界で、安心して疑うことなく幼児語を遣えた人です。すると、母親の言葉の世界で教わらないこと、母親の言葉の世界で排斥された言葉、拒絶された言葉、不要な言葉であると弾圧して歪められた言葉は、母親の言葉の世界とは真逆の世界の言葉ですから、何一つ分からないのです。ここで混乱します。老人が子ども帰りになるように、病的な異常にぶつかるということは、発語ができなくなることです。言葉を失うことです。言葉を話せば、異常な言葉が無自覚に口から飛び出してしまうということです。こうして、社会的な信用や価値を言葉で言い表すことで代価や報酬が得られるはずの左脳の言葉は、この現実では何の役にも立たない、わらくずに変わり果ててしまいます。
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