連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。しかし、事件はさらなる悲劇の序章に過ぎなかった。
“コートの男"とは何者か。誰が、何のために事件を起こすのか。男女の運命が絡まり合い、
やがて事件は思わぬ方向へと加速していく。闇と光が交錯する中、物語の果てにあるものとは。
人間の持つ本性や狂気性を極限まで追求した哲学作品。
この本を読み、現代人は皆疲れており、自らの持つ闇に振り回されているように感じる。ジレンマを感じているように感じた。
生きることは辛くても簡単にはのたれ死ねないとのが人間である。
闇や悪はあらゆるものを超越し伝染するが、それに飲まれないよう、色々な経験から知識を蓄積させることが大切だと思う。
生きづらい世界ですが、共に生きましょう。
『あなたが消えた夜に』の感想
主人公の過去、小橋刑事の語り、椎名啓子の闇、椎名めぐみの癖、吉高亮介の狂気、その他キャラクターの闇は人間の持つ本性のピースなのだと思う。著者のいる領域がいかに高次元かを突き付けられる作品。
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