今月20日をもって、御年83になる叔父が、労働人生から身を引き、隠居暮らしへ転じることとなった。
筆者は労いの意味を込めて、叔父の大好きな台湾料理店『鼎泰豊』へと招待した。
叔父は、ものすごく喜んでくれて、過去何度も訪れた台湾を語りながら、小龍包とお酒を堪能してくれた。
「長いことおつかれさん。あとはゆっくりしいよ。」
というと、それまで見せたことのない表情になった叔父は
「仕事やめたら、身体がなまってあかん。この先なにしたらええんか考えなあかんな。」
長年独り身だった叔父は、自身の衰えというものにようやく気づき、これからのことを心配する。
「んなもん、なんでもすることあるで。仕事しとるより忙しなるんちゃうか。これからは身内のこと一番に考えて行動せなあかんしな。いままで自由奔放に生きてきたんやし、罪償いしいや。」
叔父は、申し訳なさそうな表情をしながら、
「ほんま、お前はキツイな。そやけどこれまで放ったらかしやったもんを穴埋めせなあかんしの~。」
と、そうした新しい人生を歩めることに何かしらの期待感を抱いていた。
叔父は文字が書けないが、記憶力は抜群だ。これまでを呆けずにこれたのは、もしかすると文字が書けなかった理由からかもしれないと思わせるほどに記憶力がよい。文字に頼らない人生でありながらも、仕事をやりつづけられたことはもの凄いことであり、そんな日本社会の在り方も素晴らしいとさえ感じてしまう。
本当に本当に、長いことおつかれさんでした。
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