キバナノセッコクが満開を迎えました
今回は花変わり品種を紹介
比較用にまずは純粋なキバナノセッコク
かなりの大株で、開花時は家の中に
鉢ごと取り入れ飾ります
ここまで大きいと存在感があります
ここからが花変わり品種の紹介です
初めは鹿児島県産『白雪姫』
飴矢で白い花を咲かせます
開花時は黄色味がかっていますが、
日が経つにつれ純白になります
素心『深芳野』
紅い色素を持たないため
柱頭や舌の紅がありません
とても素朴で飽きのこない花です
高知県産『土佐覆輪』
キバナの葉芸品種は
そのほとんどの芸が
花にも現れます
このように葉が覆輪であれば
花弁の縁も覆輪
飴矢・紺覆輪の『舞鶴』
先ほどの覆輪とは逆に
紺覆輪中透けの花が咲きます
鹿児島県産『薩摩宝冠』
散り斑、虎斑、覆輪の混合芸種ですが
花にも芸があります
無点花で舌に紅い筋がありません
素心とは異なり、柱頭には紅がのります
地味ですが無点花が咲くのは
私が知る中でこの品種だけだと思います
こちらも鹿児島県産『美峰錦』
葉芸は覆輪縞ですが
花も変わっており
珍奇な3弁花が咲きます
これはこれで花姿が整っていて美しいです
こちらは高知県産『土佐鐘馗』
キバナノセッコクで唯一の兜咲きです
クリオネのような
可愛らしい花と思っていましたが
撮影しているうちに段々と
睨まれている気持ちになり
『鐘馗』という名前に納得しました
※鐘馗は魔除けの神
最後は準素心、三蝶咲の『翠三蝶』
今年は花芽が帯化しひとつの花茎から
10個以上の蕾が房状になっています
この株はまるでダルマ矢のように軸が太く
花茎も下垂せず真横に伸びています
花も風鈴のように涼しげではなく
力強い龍のような雰囲気に
最後に一つ、鹿児島県産
『西郷どん』があります
子宝咲きがゆえ、花が大きく
成熟するのに時間を要するようで
まだ咲いておらず
気が向いたら改めて撮影します
写真に残したあとは体力消耗を防ぐため
全ての花を摘み取ります
また来年楽しませてくれるでしょう