今年の2月に福岡北九州市の英晃園さんより2本立ちを購入させて頂きました
その際に、この品種の産地を聞いたところ
25年ほど前に株分けしていただいた際に、産地などは聞いておりませんでした。(当時、九州ではキバナノセッコクの人気は無く雑に扱われておりました)現在、元株を栽培していた方はお亡くなりに、詳細がわかりません。元株も枯れております。
とのこと。
産地で区別するようなものでも無いのですが、このエピソードを聞き、逆にロマンを感じてしまいました
25年も前に採取されたのに、銘がついておらず、さらに普及しているとは到底言い難い状況
新芽の柄が他に類を見ない綺麗な縞を浮かべていたため。かなり気に入っている品種です
せっかくなのでここでは『英晃錦』と呼んであげましょう
ちなみに、5月の芽出しはこんな感じでした
さて、前置きが長くなりましたが、新芽の方は奴で上がった割にはしっかりと成長してくれています
柄の方は...下葉から
う〜ん、渋いっ!!
芽出し時期のようなキラッとした色味では無いものの、天葉の方まで萌黄色の縞を流しています
絶妙な渋さ
では、同じ萌黄縞の土佐友禅とどう違うでしょうか
こちらが土佐友禅
...写真では分かりづらいですね
...写真では分かりづらいですね
並べて見ると...
左:英晃錦、右:土佐友禅
英晃錦の方が紺性が強く、逆に土佐友禅の方がワントーン明るい色味をしています
英晃錦の方が紺性が強く、逆に土佐友禅の方がワントーン明るい色味をしています
芽出し時期でも紺が強かったので、縞とのコントラストがかなり印象的でした
また英晃錦の方が葉面が滑らかで、土佐友禅は葉肉の厚さからか細かい凹凸が目立ちます
絶妙に渋く綺麗な芸を、謎に包まれたバックグラウンドにより引き立てられ、余計に魅力を感じる品種でした