AS IS

愛倍中のキバナノセッコクをマイペースに紹介するブログ

キバナノセッコク 英晃錦

2021年08月21日 | キバナノセッコク


5月に芽出しの様子を紹介したキバナノセッコク縞芸品種です

今年の2月に福岡北九州市の英晃園さんより2本立ちを購入させて頂きました

その際に、この品種の産地を聞いたところ

25年ほど前に株分けしていただいた際に、産地などは聞いておりませんでした。(当時、九州ではキバナノセッコクの人気は無く雑に扱われておりました)現在、元株を栽培していた方はお亡くなりに、詳細がわかりません。元株も枯れております。

とのこと。

産地で区別するようなものでも無いのですが、このエピソードを聞き、逆にロマンを感じてしまいました

25年も前に採取されたのに、銘がついておらず、さらに普及しているとは到底言い難い状況

新芽の柄が他に類を見ない綺麗な縞を浮かべていたため。かなり気に入っている品種です

せっかくなのでここでは『英晃錦』と呼んであげましょう

ちなみに、5月の芽出しはこんな感じでした



さて、前置きが長くなりましたが、新芽の方は奴で上がった割にはしっかりと成長してくれています



柄の方は...下葉から












う〜ん、渋いっ!!



芽出し時期のようなキラッとした色味では無いものの、天葉の方まで萌黄色の縞を流しています

絶妙な渋さ

では、同じ萌黄縞の土佐友禅とどう違うでしょうか

こちらが土佐友禅


...写真では分かりづらいですね

並べて見ると...

左:英晃錦、右:土佐友禅


英晃錦の方が紺性が強く、逆に土佐友禅の方がワントーン明るい色味をしています

芽出し時期でも紺が強かったので、縞とのコントラストがかなり印象的でした

また英晃錦の方が葉面が滑らかで、土佐友禅は葉肉の厚さからか細かい凹凸が目立ちます



絶妙に渋く綺麗な芸を、謎に包まれたバックグラウンドにより引き立てられ、余計に魅力を感じる品種でした



キバナノセッコク 霧島

2021年08月16日 | キバナノセッコク

今日はキバナノセッコク『霧島
前回の紹介から約2ヶ月

6月芽出し時期のような紅色の新芽では無いものの、今年は暗みが遅く、散り斑は健在のようです



雪白の散り斑が綺麗に残っています



天葉になるにつれ、欲目に縞っ気を伴っているような気も...



天葉で柄こそ暗んでますが、若草色で出た新芽が何故か緑濃くならず綺麗なまま


株が大分散らかってますが、この矢を親軸の方へ矯正すると、来年の新芽が完全に真下を向いてしまいそうなので、敢えて放置してます

...とまだ半年以上も先のことを考えています



この頃大分涼しくなり、暑さで止まりかけていたキバナたちも機嫌良く再度伸び始めました

雨で出掛ける気にもならないので、今のうちに来年の水苔を選別

寒くなると水に触りたくないですから今のうちに準備を急ぎます





キバナノセッコク 薩摩宝冠

2021年08月13日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『薩摩宝冠

先日新たに仲間入りした鹿児島県産の新品種

主な芸は
  • 縞気を伴う散り斑
  • 覆輪
  • 無点花
と、こちらもかなりの多芸品です

残念ながら入手時には花が終わっており、無点花については未確認です

目新しいものがあるとすぐに飛び付いてしまいます


全体的にはまだまだ非力な株ながら、
縞寄りな散り斑が見られます


覆輪はしっかり決まってますね


まだまだ伸長してくれそうな雰囲気です


来年の開花が楽しみです