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愛倍中のキバナノセッコクをマイペースに紹介するブログ

星降神苑

2022年08月22日 | キバナノセッコク


大分県産散り斑の代表品種
キバナノセッコク『星降神苑』です

芽出しの時期に珍芽集として取り上げた
歪な形の新芽ですが

プリプリに太りながら
ここまで成長してくれました




天葉の柄こそ暗んでいるものの、
下葉にはまだ柄が残っています


葉が爛れたり、ところどころ燕尾葉に
なっていたりと、なかなかに多彩です


猛暑続きの日がなんとか和らぎ
一瞬止まった成長も再び動き出してます


そして軸元には早くも押し子が
奴で顔を出していました


これでやっと株が増えてくれそうです

キバナノセッコクは我が家では
毎年11月ごろまで成長してくれるので、
残り3ヶ月ぐんぐん伸びてほしいものです


天女の羽衣

2022年08月07日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『天女の羽衣』

春の芽出し時期には羅紗散り斑で
上がっていた新芽ですが、
夏になり段々と虎斑が冴えてきました


奴で出た芽は早くも
親軸を越しそうな勢いで
成長しています



下葉にはまだ散り斑が残り



天葉は虎がはっきりと冴えています


キバナノセッコクでは
後暗みの散り斑品種は多いものの、
そこから芸が変化し
虎が冴えてくるのが
この品種の凄いところです

そして芸の変化と同時に
葉型も変化しています



下葉は木の葉型ですが、
虎斑が冴える天葉の方は、
まるで布のような柔らかい雰囲気があり、
まさに羽衣と言った印象です




来週からまた猛暑が続くようです
皆さまも体調にはくれぐれも
お気を付け下さい


キバナノセッコク 霧島

2022年07月17日 | キバナノセッコク



訳あって新芽の成長が遅れていた鹿児島県産の散り斑『霧島』

順調に作上がりしていた株ですが、
昨年秋芽を2本上げていたものの、
水苔の中に潜り込んだようで、
全く気づきませんでした

その芽はそのまま落ちてしまい...

今年新芽を出す出す場所が軸元になかったらしく、少し遅れて一節上から新芽を出してきました

そんな訳で他の株にだいぶ遅れをとっています


写真では緑が強めに見えますが、
肉眼で見るとまっしろです


まだ変化途中なのか、年々柄が派手になってきているような



キバナは春先の植え替え時に軸元を隠さないように少し高めに植え込むことは絶対だと思いますが、秋の押し子をあげる時期も要注意です


さて我が家では数少ない富貴蘭が
満開を迎えたため部屋の中に取り込んで飾っています


夕方以降に漂ってくる芳香は本当に素晴らしい


さらに頂き物の鬼灯も飾ってみました


季節ものは良いですね


話は変わりますが『園芸JAPAN』8月号に我が家のキバナを掲載して頂きました

よかったらご笑覧ください







キバナノセッコク 花盛り②

2022年06月27日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク 花特集です

まずは珍芽と紹介した高芽とも花芽ともどっちつかずだった英晃錦から

新芽は燻銀の地味な黄縞



最近はこのようなさりげない芸に
心惹かれてしまいます





そして例の珍芽は結局花芽に

花は咲いてもしっかりと大きめの葉が
ついた変わった芽です




続いても燻銀の代表品種、土佐友禅

新芽の散り斑は暗んでいますが、
独特の萌黄縞が細かく割れていて綺麗です




花は柄こそ見えないものの、
大きくて整った花が咲きました




続いては、今までに見たことないくらい
最上柄で上がっている安芸錦


花もしっかり咲いてくれましたが...



新芽がここまで派手だとあまり目立ちませんね...



最後は先週の紹介でもアップした風羅坊


あまりに綺麗だったのでまた撮影してしまいました

大きくて整った花形に
凹凸を伴う散り斑が入っています



潜ってトグロを巻いていた新芽も日に当たって柄が出てきました


キバナが咲き出して約2週間

だいぶ楽しませてもらったこと、
株の体力を考えて
全ての花を摘んでしまいました

少しもったいない気もしますが、
こうすればあと2、3日楽しめます






キバナノセッコク 花盛り

2022年06月19日 | キバナノセッコク


我が家のキバナたちが見頃を迎えています

新芽もそこそこな大きさに成長し、花も満開を迎えるこの時期が一年で1番の見頃かもしれません

まずは普通種の花から



この株は土佐大王という名で棚入れし、入手当初はあまりの巨大さに驚いたものです



株自体がとても大きく、また軸もかなり長いのですが、開花するとより大きく見え迫力満点に


いたって普通の花ですが、昨年の開花以上に咲いてくれました





次は銘品『舞鶴

花もその品種の葉や軸が持つ特徴を受け継ぎます

綺麗な中透けの花が咲いてくれました

我が家では初の開花です




次は『白雪姫
先週もチラッと写真を載せましたが、咲き始めは黄緑色ですが、時間が経つにつれ退色し、真っ白に

これはおそらく、軸矢から影響しているものなのでしょう






次は高知県産散り斑『風羅坊

こちらは花にも葉と同様に凹凸を伴う散り斑が表現されています





綺麗だなぁっと、眺めていたら何やらに水苔に変なものが、、、

苔の中でとぐろを巻いていました
気づいてよかった、




次は素心『深芳野
もちろん無点の素心花が咲きます



次は高知県産覆輪種の『土佐覆輪



こちらも覆輪の葉芸と同じく、花も覆輪花になります


この品種は花が大きく、花形も綺麗で大変に美しいです


最後は『神衣』です


神衣じたい、柄の安定性が低くかなり暴れるため、花に出る芸も不安定

覆輪花になることもあれば


縞が入ることも




来週もキバナの花特集を掲載します




キバナノセッコク 新芽⑤と開花速報

2022年06月12日 | キバナノセッコク


前回に続きキバナノセッコク
新芽シリーズ第5段

まずは高知県産散り斑の風羅坊


葉に細かい凹凸があり、
凹部に斑、凸部には紺が乗り、
モザイク状の柄になります


株に力がついたようで、
新芽は勢い良く成長してます


次は高知県産の虎斑品種、天女の羽衣


かなり複雑な芸を持っていて、
新芽は羅紗散り斑で上がり、
夏に一旦暗んだあと、
秋に虎斑が冴えます

また葉幅が広く、斑の影響で
カクカクと直線的な
葉形になるようです


しっかり撮影したつもりが
生憎のピンボケ


またもやピンボケ


一昨年の秋に出た押し子からも
新芽が出て、2本になりました


さて、もうすぐキバナの開花シーズン

我が家でもチラホラと花が開いてきました

咲き始めの白雪姫は普通種同様に
黄色の花が咲きます



来週には満開を迎えそうです

キバナノセッコク 珍芽

2022年06月04日 | キバナノセッコク


最近はキバナノセッコクの『新芽特集』を
連載していましたが、
本日はキバナノセッコクの珍芽集

まずは大分県産の『星降神苑

星降深苑の新芽は
ガラス細工のような柄で上がり、
キバナの散り斑界ではダントツ

今年も良い柄の芽が上がったと思いきや...

新芽に出た2枚目の葉が3枚目の葉と
癒合し、歪に変形




このような事象は
だいたい一過性のもので、
固定はしてないと思います

来年の植え替えが大変そうなので
普通に育ってくれればいいのに...



お次はキバナの兜咲品種、『土佐鐘馗』


こちらも星降神苑と同様に新芽の葉が
癒合し、グネグネに...

今年は新芽が4本上がり、
そのうち同じ親軸から出た新芽が
2芽とも狂ってます


狂い軸として固定してくれれば
面白いのですが...



最後は、後暗みの縞芸品種『英晃錦

キバナノセッコクは一般的なセッコクと
異なり、これから開花時期を迎えます

今は全ての株で花芽が
充実してくる時期なのですが、、

この品種は出てきた芽が全て高芽!

株が増えるなぁ
なんて思っていたのも束の間、
訳の分からない、
どっちつかずの芽に成長


高芽っぽく出て、葉が展開した挙句に、
花茎が伸びてきました


一応先端には蕾がついており、
思わせぶりで理解不能ですが、
これは全ての軸から同じ芽が
出てきているので、
品種として固定された芸?

この後、花後も高芽として
成長してくれれば面白いのですが

もう少し観察が必要なようです


何はともあれ新芽の美しさは別格です



柄自体が派手じゃないからこそ、
後暗みの縞として期間限定で
唯一無二の美しさが





新芽も3本上がっているので
これから更に賑やかになるでしょう


キバナノセッコク 新芽④

2022年05月28日 | キバナノセッコク


前回に引き続き、キバナノセッコク新芽特集part4

まずはキバナの銘品『舞鶴』から




新芽の美しさに加えて
親軸の葉先に紅を刺し
株として情趣に富んできました






新芽をよく見ていると
軸基に当たり?のようなものが
あることに気付きました...

成長が止まっている訳ではないので
新芽が出直している。
ということでもないようですが


このまま芽が出てくれば
株分けできるんだけどなぁ、、


お次は『土佐友禅』です

本芸は萌黄縞ですが、
安芸錦同様に新芽は
散り斑気味に上がってきます







本芸もさることながら
今だけの派手な新芽もいいものですね

キバナノセッコク 新芽の様子 part3

2022年05月23日 | キバナノセッコク


前回の新芽特集に続きpart3です


まずは昨年の夏に棚入れした
鹿児島県産『薩摩宝冠

主な芸は覆輪と、無点花になりますが、
新芽は虎で上がるようです

この後、どう成長していくのか楽しみです






続いての新芽は、神衣?と
思ってしまいますが、『安芸錦』です

縞芸はよく知られていると思いますが、、
実は出芽は散り斑で上がります





キバナは出芽が本芸と異なる品種が
多いような気がしますね

じっくり見ていると楽しいものです

次回も新芽特集を続きます

キロスキスタ(Chiloschista parishii)

2022年05月18日 | その他植物


我が家にある唯一の洋ラン
キロスキスタChiloschista parishii)です

昨年の投稿から約1年

今年も無事に開花を迎えました

ネットで調べてもあまり育て方が記載されていないので、ほぼ予想と感覚での管理

晩秋には家の中に取り込み、採光窓のカーテンレールに掛けてました

水やりは2日に一度程度

気温低下と同時に根の成長は止まりましたが、年明け頃からステムが伸長

下の写真は2月です






そしてGWに開花を迎えました

キロスキスタの花はすごく長持ちし、まだまだ散る様子はありません





フウランの花と同様バニラのような甘い芳香を漂わせますが、フウランとは異なり、こちらは日中に香りを発します

これから蒸し暑くなれば、根も伸びてくるでしょう

キバナノセッコク 新芽②

2022年05月11日 | キバナノセッコク


キバナノセッコクの新芽が芸が分かる程度に成長してきました

前回に引き続き新芽編です

まずは王道の『神衣

もちろん神衣がもつ葉芸も素晴らしいですが、新芽の柄もキバナの中ではダントツです


去年は奴で上がった株なのに、今年はその片方に新芽が出ませんでした

来年は出てくれるでしょう



新芽が減ったのはショックですが、軸まで色が抜けてなんだか美味しそうですよね


次は『土佐友禅

こちらも本芸は萌黄縞ですが、新芽は散り斑が入ります





この時期だけの新芽も一興です


キバナノセッコク 深芳野

2022年04月23日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク素心の『深芳野』です

古くからある素心の代表品種ですが、
こちらの株は昨年から新芽に散り斑が出るようになりました



後暗みのため、親木は柄が抜けますが、
今伸長中の秋に出た押し子は輝きを放っています








天冴えみたく天葉はほぼ真っ白に近い、淡い緑で上がります



この先、もっともっと芸が深化してくれることでしょう


さて、今年開催された世界らん展 2022にて知らされた、キバナビッグニュース

なんと素心、散り斑の株から芽変わりしたあの品種を棚入れしてしまいました





↑詳しい紹介はまたの機会に




セッコクの花

2022年04月16日 | セッコク


我が家で5年程育てているセッコク

私が九州の山で台風後に落下していたの養生していたのですが、植え替えが面倒になり3年ほど前にヘゴに着生させました

毎年春になり、桜とともに開花します





同じ土地の株なのに、上の画像はピンクがかって桜のような花
下の画像のものはドレスのように真っ白な花を咲かせます







先日小さい頃から可愛がってくれていた祖母の葬儀があり、天国でも鑑賞してくれるよう満開のセッコクを全て摘み取り、持たせてあげたのでした

世界らん展 2022 -花と緑の祭典

2022年04月13日 | よもやま話


更新が遅くなりましたが、先月開催された世界ラン展に昨年に引き続き、今年もお邪魔しました



入り口付近は亜熱帯を彷彿とさせるような展示







普段は国産の蘭にばかり目を向けていますが、やはり国外種の可憐な花は美しいですね














そして。なんといっても奇妙珍妙な花姿









ここで国産ゾーンです。
周囲に展示されているものと比較すると、あまり目立ちはしませんが、その点が魅力ですね。

日本らしい出立に心洗われます













そして、今年の大賞は国内原産蘭の代表えびねでした


















最後は、近年かなり人気を博している、塊根植物、いわゆるコーデックスと呼ばれる植物たちの展示



美しくも奇妙で最高な展示会でした




キバナノセッコク 頂花RUSH

2022年03月06日 | キバナノセッコク


キバナノセッコクの頂花が咲き、一足先に見頃に

これは季節感を間違えたいわゆる狂い咲きではなく、昨年の秋に成長し切れず、休眠に入った株が、再度成長し始めたために出たものだと思います

とはいえ、夏の開花には及ばず非力で歪な形になります

まずは星降神苑から







ガラス細工のような特有の散り斑がキレイです


次は土佐覆輪と呼んでいる高知県産の覆輪種

もちろん花にも綺麗な覆輪が入っています









最後は神衣です

真横を向いてますね


アングルを変えて...



この神衣、天葉2枚がくっついてまるで花を包装しているかのようです




花とは関係ありませんが、ほとんどの株で軸元にはあたりが見えています。

こちらは土佐鐘馗ですが、なんと1本の矢からあたりが3つ見えています

あたりは2つが上限だと思っていましたが
嬉しい誤算です


そして次はこちらでちらっと登場した翠三蝶

軸元にあたりが一つ見え、その下にも膨らみがあるので、順調にいけば2つ


そして、不思議なのは天葉のほうです

昨年、鉢を手に取って眺めていた際に事故でぶつけて、天葉2枚を飛ばす失態

よく見るとその部分の葉の逆側、通常花芽が出る位置にプチっと何かが出ています



まだ花芽ではないと思いますが狂い咲きの花芽なのか、まさかまさかの高芽なのか、
後者だとすると、、、