AS IS

愛倍中のキバナノセッコクをマイペースに紹介するブログ

天女の羽衣

2022年08月07日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『天女の羽衣』

春の芽出し時期には羅紗散り斑で
上がっていた新芽ですが、
夏になり段々と虎斑が冴えてきました


奴で出た芽は早くも
親軸を越しそうな勢いで
成長しています



下葉にはまだ散り斑が残り



天葉は虎がはっきりと冴えています


キバナノセッコクでは
後暗みの散り斑品種は多いものの、
そこから芸が変化し
虎が冴えてくるのが
この品種の凄いところです

そして芸の変化と同時に
葉型も変化しています



下葉は木の葉型ですが、
虎斑が冴える天葉の方は、
まるで布のような柔らかい雰囲気があり、
まさに羽衣と言った印象です




来週からまた猛暑が続くようです
皆さまも体調にはくれぐれも
お気を付け下さい


キバナノセッコク 霧島

2022年07月17日 | キバナノセッコク



訳あって新芽の成長が遅れていた鹿児島県産の散り斑『霧島』

順調に作上がりしていた株ですが、
昨年秋芽を2本上げていたものの、
水苔の中に潜り込んだようで、
全く気づきませんでした

その芽はそのまま落ちてしまい...

今年新芽を出す出す場所が軸元になかったらしく、少し遅れて一節上から新芽を出してきました

そんな訳で他の株にだいぶ遅れをとっています


写真では緑が強めに見えますが、
肉眼で見るとまっしろです


まだ変化途中なのか、年々柄が派手になってきているような



キバナは春先の植え替え時に軸元を隠さないように少し高めに植え込むことは絶対だと思いますが、秋の押し子をあげる時期も要注意です


さて我が家では数少ない富貴蘭が
満開を迎えたため部屋の中に取り込んで飾っています


夕方以降に漂ってくる芳香は本当に素晴らしい


さらに頂き物の鬼灯も飾ってみました


季節ものは良いですね


話は変わりますが『園芸JAPAN』8月号に我が家のキバナを掲載して頂きました

よかったらご笑覧ください







キバナノセッコク 花盛り②

2022年06月27日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク 花特集です

まずは珍芽と紹介した高芽とも花芽ともどっちつかずだった英晃錦から

新芽は燻銀の地味な黄縞



最近はこのようなさりげない芸に
心惹かれてしまいます





そして例の珍芽は結局花芽に

花は咲いてもしっかりと大きめの葉が
ついた変わった芽です




続いても燻銀の代表品種、土佐友禅

新芽の散り斑は暗んでいますが、
独特の萌黄縞が細かく割れていて綺麗です




花は柄こそ見えないものの、
大きくて整った花が咲きました




続いては、今までに見たことないくらい
最上柄で上がっている安芸錦


花もしっかり咲いてくれましたが...



新芽がここまで派手だとあまり目立ちませんね...



最後は先週の紹介でもアップした風羅坊


あまりに綺麗だったのでまた撮影してしまいました

大きくて整った花形に
凹凸を伴う散り斑が入っています



潜ってトグロを巻いていた新芽も日に当たって柄が出てきました


キバナが咲き出して約2週間

だいぶ楽しませてもらったこと、
株の体力を考えて
全ての花を摘んでしまいました

少しもったいない気もしますが、
こうすればあと2、3日楽しめます






キバナノセッコク 花盛り

2022年06月19日 | キバナノセッコク


我が家のキバナたちが見頃を迎えています

新芽もそこそこな大きさに成長し、花も満開を迎えるこの時期が一年で1番の見頃かもしれません

まずは普通種の花から



この株は土佐大王という名で棚入れし、入手当初はあまりの巨大さに驚いたものです



株自体がとても大きく、また軸もかなり長いのですが、開花するとより大きく見え迫力満点に


いたって普通の花ですが、昨年の開花以上に咲いてくれました





次は銘品『舞鶴

花もその品種の葉や軸が持つ特徴を受け継ぎます

綺麗な中透けの花が咲いてくれました

我が家では初の開花です




次は『白雪姫
先週もチラッと写真を載せましたが、咲き始めは黄緑色ですが、時間が経つにつれ退色し、真っ白に

これはおそらく、軸矢から影響しているものなのでしょう






次は高知県産散り斑『風羅坊

こちらは花にも葉と同様に凹凸を伴う散り斑が表現されています





綺麗だなぁっと、眺めていたら何やらに水苔に変なものが、、、

苔の中でとぐろを巻いていました
気づいてよかった、




次は素心『深芳野
もちろん無点の素心花が咲きます



次は高知県産覆輪種の『土佐覆輪



こちらも覆輪の葉芸と同じく、花も覆輪花になります


この品種は花が大きく、花形も綺麗で大変に美しいです


最後は『神衣』です


神衣じたい、柄の安定性が低くかなり暴れるため、花に出る芸も不安定

覆輪花になることもあれば


縞が入ることも




来週もキバナの花特集を掲載します




キバナノセッコク 新芽⑤と開花速報

2022年06月12日 | キバナノセッコク


前回に続きキバナノセッコク
新芽シリーズ第5段

まずは高知県産散り斑の風羅坊


葉に細かい凹凸があり、
凹部に斑、凸部には紺が乗り、
モザイク状の柄になります


株に力がついたようで、
新芽は勢い良く成長してます


次は高知県産の虎斑品種、天女の羽衣


かなり複雑な芸を持っていて、
新芽は羅紗散り斑で上がり、
夏に一旦暗んだあと、
秋に虎斑が冴えます

また葉幅が広く、斑の影響で
カクカクと直線的な
葉形になるようです


しっかり撮影したつもりが
生憎のピンボケ


またもやピンボケ


一昨年の秋に出た押し子からも
新芽が出て、2本になりました


さて、もうすぐキバナの開花シーズン

我が家でもチラホラと花が開いてきました

咲き始めの白雪姫は普通種同様に
黄色の花が咲きます



来週には満開を迎えそうです

キバナノセッコク 珍芽

2022年06月04日 | キバナノセッコク


最近はキバナノセッコクの『新芽特集』を
連載していましたが、
本日はキバナノセッコクの珍芽集

まずは大分県産の『星降神苑

星降深苑の新芽は
ガラス細工のような柄で上がり、
キバナの散り斑界ではダントツ

今年も良い柄の芽が上がったと思いきや...

新芽に出た2枚目の葉が3枚目の葉と
癒合し、歪に変形




このような事象は
だいたい一過性のもので、
固定はしてないと思います

来年の植え替えが大変そうなので
普通に育ってくれればいいのに...



お次はキバナの兜咲品種、『土佐鐘馗』


こちらも星降神苑と同様に新芽の葉が
癒合し、グネグネに...

今年は新芽が4本上がり、
そのうち同じ親軸から出た新芽が
2芽とも狂ってます


狂い軸として固定してくれれば
面白いのですが...



最後は、後暗みの縞芸品種『英晃錦

キバナノセッコクは一般的なセッコクと
異なり、これから開花時期を迎えます

今は全ての株で花芽が
充実してくる時期なのですが、、

この品種は出てきた芽が全て高芽!

株が増えるなぁ
なんて思っていたのも束の間、
訳の分からない、
どっちつかずの芽に成長


高芽っぽく出て、葉が展開した挙句に、
花茎が伸びてきました


一応先端には蕾がついており、
思わせぶりで理解不能ですが、
これは全ての軸から同じ芽が
出てきているので、
品種として固定された芸?

この後、花後も高芽として
成長してくれれば面白いのですが

もう少し観察が必要なようです


何はともあれ新芽の美しさは別格です



柄自体が派手じゃないからこそ、
後暗みの縞として期間限定で
唯一無二の美しさが





新芽も3本上がっているので
これから更に賑やかになるでしょう


キバナノセッコク 新芽④

2022年05月28日 | キバナノセッコク


前回に引き続き、キバナノセッコク新芽特集part4

まずはキバナの銘品『舞鶴』から




新芽の美しさに加えて
親軸の葉先に紅を刺し
株として情趣に富んできました






新芽をよく見ていると
軸基に当たり?のようなものが
あることに気付きました...

成長が止まっている訳ではないので
新芽が出直している。
ということでもないようですが


このまま芽が出てくれば
株分けできるんだけどなぁ、、


お次は『土佐友禅』です

本芸は萌黄縞ですが、
安芸錦同様に新芽は
散り斑気味に上がってきます







本芸もさることながら
今だけの派手な新芽もいいものですね

キバナノセッコク 新芽の様子 part3

2022年05月23日 | キバナノセッコク


前回の新芽特集に続きpart3です


まずは昨年の夏に棚入れした
鹿児島県産『薩摩宝冠

主な芸は覆輪と、無点花になりますが、
新芽は虎で上がるようです

この後、どう成長していくのか楽しみです






続いての新芽は、神衣?と
思ってしまいますが、『安芸錦』です

縞芸はよく知られていると思いますが、、
実は出芽は散り斑で上がります





キバナは出芽が本芸と異なる品種が
多いような気がしますね

じっくり見ていると楽しいものです

次回も新芽特集を続きます

キバナノセッコク 新芽②

2022年05月11日 | キバナノセッコク


キバナノセッコクの新芽が芸が分かる程度に成長してきました

前回に引き続き新芽編です

まずは王道の『神衣

もちろん神衣がもつ葉芸も素晴らしいですが、新芽の柄もキバナの中ではダントツです


去年は奴で上がった株なのに、今年はその片方に新芽が出ませんでした

来年は出てくれるでしょう



新芽が減ったのはショックですが、軸まで色が抜けてなんだか美味しそうですよね


次は『土佐友禅

こちらも本芸は萌黄縞ですが、新芽は散り斑が入ります





この時期だけの新芽も一興です


キバナノセッコク 深芳野

2022年04月23日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク素心の『深芳野』です

古くからある素心の代表品種ですが、
こちらの株は昨年から新芽に散り斑が出るようになりました



後暗みのため、親木は柄が抜けますが、
今伸長中の秋に出た押し子は輝きを放っています








天冴えみたく天葉はほぼ真っ白に近い、淡い緑で上がります



この先、もっともっと芸が深化してくれることでしょう


さて、今年開催された世界らん展 2022にて知らされた、キバナビッグニュース

なんと素心、散り斑の株から芽変わりしたあの品種を棚入れしてしまいました





↑詳しい紹介はまたの機会に




キバナノセッコク 頂花RUSH

2022年03月06日 | キバナノセッコク


キバナノセッコクの頂花が咲き、一足先に見頃に

これは季節感を間違えたいわゆる狂い咲きではなく、昨年の秋に成長し切れず、休眠に入った株が、再度成長し始めたために出たものだと思います

とはいえ、夏の開花には及ばず非力で歪な形になります

まずは星降神苑から







ガラス細工のような特有の散り斑がキレイです


次は土佐覆輪と呼んでいる高知県産の覆輪種

もちろん花にも綺麗な覆輪が入っています









最後は神衣です

真横を向いてますね


アングルを変えて...



この神衣、天葉2枚がくっついてまるで花を包装しているかのようです




花とは関係ありませんが、ほとんどの株で軸元にはあたりが見えています。

こちらは土佐鐘馗ですが、なんと1本の矢からあたりが3つ見えています

あたりは2つが上限だと思っていましたが
嬉しい誤算です


そして次はこちらでちらっと登場した翠三蝶

軸元にあたりが一つ見え、その下にも膨らみがあるので、順調にいけば2つ


そして、不思議なのは天葉のほうです

昨年、鉢を手に取って眺めていた際に事故でぶつけて、天葉2枚を飛ばす失態

よく見るとその部分の葉の逆側、通常花芽が出る位置にプチっと何かが出ています



まだ花芽ではないと思いますが狂い咲きの花芽なのか、まさかまさかの高芽なのか、
後者だとすると、、、



キバナノセッコク 植え替え

2022年02月12日 | キバナノセッコク



2月に入り晴れた日の昼間は
たいぶ暖かくなってきましたので、
3連休を利用して我が家の
キバナノセッコクと富貴蘭を植え替え


普段はあまり登場しない
富貴蘭たちも綺麗になり





キバナノセッコクも傷んでいる
2鉢以外は全て植え替えました

素焼き鉢の3号と3.3号をメインに
1番の大株は4号を使っています

それにしても、キバナノセッコクは
株が大きいために根張りが強く、
株をほぐすのに時間が掛かるため、
この量でも丸2日を要します

中にはすでに芽あたりが動いている株も



もう少し遅れていたら芽が成長してきて、
触らなくなるところでした

こちらは星降神苑の頂花


昨年伸びた矢が、頂花の蕾を付けたまま
冬を超え、今になって蕾が咲き始めました

非力で歪な形をしていますが、
久しぶりに咲いた花は癒されます


同じような状況の蕾がまだあるので、
これから開花してくれるでしょう


今年はどのくらい大きくなってくれるか楽しみですね

春の訪れを感じる植え替えでした

また定期的に成長の様子を
更新していきます


白雪姫

2021年12月19日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク『白雪姫
飴矢で白花を咲かせるキバナの代表品種です



写真を撮影したっきり掲載するのを失念してました

前回の紹介から約5ヶ月たち、矢の成長も止まり頂花が咲いていたので写真を撮りました


1番大きい矢は昨年の秋芽で40cmほど、他が今年出た春芽で20cm強と言ったところでしょうか



少し暴れ気味ですが、どの矢もプリプリに仕上がっています

こちらが昨年の秋芽で成長を続けてくれたもの



こちらは↑の秋芽から出た新芽と、
今年の新芽の3軸です







来年の春先にバラバラに割ろうと思います


舞鶴

2021年11月03日 | キバナノセッコク


最近は朝夜の気温がグッと下がり、落葉する株が目立つようになってきました

前回紹介から3ヶ月経ちましたキバナノセッコク『舞鶴』の近況です

今年奴で上がった両軸とも、止め葉が出て今年の成長は終わり



まずは少し大きい方から






葉は詰まり、軸も太って上出来かと

この刷毛で描いたような柄が美しく、見ているとつい時間を忘れてしまいます

お次は少し小さい方







こちらもプリプリに仕上がってくれました

かなり陽を採っているので、軸の色も美しいですね



来期の更なる成長に期待です

美峰錦

2021年10月25日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク鹿児島県産覆輪
美峰錦』です

こちらも前回紹介から約3ヶ月

今年出た軸もだいぶ成長し、天には止め葉が出てきました



この株を入手したとき、昨年の軸から展開している天葉の柄行きが、刷り込みを伴う大覆輪のようで驚きました

しかし新芽から展開する葉はそこまで目立っておらず、他の覆輪種と大差無いなあと...




控えめな覆輪に、斑色も親軸の抜けるような白さには冴えず

ところが、晩夏以降に成長・展開した葉に驚かされました

斑の範囲、刷り込み縞、薄いピンクの美しく色合いと





おそらく神衣や天女と同様、夏以降に覆輪の冴えが増す品種なのでしょう

良いものを棚入れ出来たと今さら大満足です