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愛倍中のキバナノセッコクをマイペースに紹介するブログ

天女の羽衣

2021年10月24日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク『天女の羽衣
前回の紹介から約3ヶ月

全体的に成長もそろそろ終わりかけ、
天葉に止め葉が出ているものが多くなってきました

そんな中この株はまだ伸長中で、結構な大きさまで無事に成長してくれました

この品種は出芽は散り斑で上がり、夏に一度暗んだ後、晩夏以降は虎斑が冴えます





下葉には出芽の散り斑が残っています



中頃の葉で少し暗みがかって





夏以降の葉で虎が冴えます
(虎と言うより全斑状態ですが、、)



天葉のあたりには紅を刺して、虎とのコントラストが美しく、今の時期1番目立っています

まさに『羽衣』といった雰囲気ですね


順調に大きくなってくれて嬉しいですね





星降神苑

2021年10月10日 | キバナノセッコク



キバナノセッコク『星降神苑
前回の紹介からまる3ヶ月経ちました

あの時の新芽は無事に巨大化

昨年の親軸を優に超え、40cm強までに

柄行きは下葉の方から









春先ほどではないものの、全ての葉に散り斑が残っています

さらにやっと出てきた止め葉のあたりは、
紅が刺して美しいです



無事に大きくなってくれて嬉しい反面、
株としてはまだ1株なので来年サイズダウンも図りつつ割ってしまおうか思案中です

割らなくても新芽が奴で上がってくれればいいんですけどね





キバナノセッコク 神衣

2021年10月02日 | キバナノセッコク


芽出しの紹介から久方ぶりの
キバナノセッコク『神衣』です

今年は秋の冴えがパッとしませんでしたが、やっと少し冴えてきたところ

こちらが地味柄の株


芽出しの散り斑は完全に沈んでますが、覆輪縞は安定しています






天葉のいわゆる二段冴えはこのくらいで限界のようです




こちらが別株の上柄の木

奴で出た今年の軸もだいぶしっかりしてきました



柄の方は下葉から





こちらも天葉の冴えがいまいち




こちらが奴で出た別の軸



柄は途中から源平のようになってますが
天葉は二段冴えで真っ白に



薄らピンク色を帯びてて美しいです



同じ株なのに軸によっても冴え方が変わるようですね

新しい発見でした



成長期も残り2ヶ月弱くらいですが、
大きくなってほしいものです



キバナノセッコク 土佐友禅

2021年09月18日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『土佐友禅

4月に芽出しの様子を紹介してから約5ヶ月ほど、現在の様子は...



かなりの大きさまで成長してくれました

芽出しは散り斑で上がり、のちに萌黄縞を残します

柄行きは下葉の方から









柄行きも申し分なく、天葉の方はまた少し冴えてきています

入手当時に陰作りだったためか、ヒョロヒョロしていた軸も、今年はプリッと太って締まった姿になってくれました

後方の軸が昨年のバック



比較すると倍以上太ってくれました


ここから1ヶ月ちょっと、まだまだ伸びてくれそうです


キバナノセッコク 安芸錦

2021年09月05日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『安芸錦』です

芽出し時期から4ヶ月以上経ち、今年の新芽も随分成長してくれました



何より、この株は縞が細かく割れて今のところ最上柄と言っても過言では無いでしょう

下葉から


鮮やかに冴えてます



素晴らしい櫛目ですね


天葉はさらに縞が細かく、また陽をとって紅が差しています



上から見るとキラキラと輝いているみたいで、後暗む品種が多い我が家の棚の中ではかなり目立ちます



あと2ヶ月ほど、グングン伸びてほしいものです


キバナノセッコク 英晃錦

2021年08月21日 | キバナノセッコク


5月に芽出しの様子を紹介したキバナノセッコク縞芸品種です

今年の2月に福岡北九州市の英晃園さんより2本立ちを購入させて頂きました

その際に、この品種の産地を聞いたところ

25年ほど前に株分けしていただいた際に、産地などは聞いておりませんでした。(当時、九州ではキバナノセッコクの人気は無く雑に扱われておりました)現在、元株を栽培していた方はお亡くなりに、詳細がわかりません。元株も枯れております。

とのこと。

産地で区別するようなものでも無いのですが、このエピソードを聞き、逆にロマンを感じてしまいました

25年も前に採取されたのに、銘がついておらず、さらに普及しているとは到底言い難い状況

新芽の柄が他に類を見ない綺麗な縞を浮かべていたため。かなり気に入っている品種です

せっかくなのでここでは『英晃錦』と呼んであげましょう

ちなみに、5月の芽出しはこんな感じでした



さて、前置きが長くなりましたが、新芽の方は奴で上がった割にはしっかりと成長してくれています



柄の方は...下葉から












う〜ん、渋いっ!!



芽出し時期のようなキラッとした色味では無いものの、天葉の方まで萌黄色の縞を流しています

絶妙な渋さ

では、同じ萌黄縞の土佐友禅とどう違うでしょうか

こちらが土佐友禅


...写真では分かりづらいですね

並べて見ると...

左:英晃錦、右:土佐友禅


英晃錦の方が紺性が強く、逆に土佐友禅の方がワントーン明るい色味をしています

芽出し時期でも紺が強かったので、縞とのコントラストがかなり印象的でした

また英晃錦の方が葉面が滑らかで、土佐友禅は葉肉の厚さからか細かい凹凸が目立ちます



絶妙に渋く綺麗な芸を、謎に包まれたバックグラウンドにより引き立てられ、余計に魅力を感じる品種でした



キバナノセッコク 霧島

2021年08月16日 | キバナノセッコク

今日はキバナノセッコク『霧島
前回の紹介から約2ヶ月

6月芽出し時期のような紅色の新芽では無いものの、今年は暗みが遅く、散り斑は健在のようです



雪白の散り斑が綺麗に残っています



天葉になるにつれ、欲目に縞っ気を伴っているような気も...



天葉で柄こそ暗んでますが、若草色で出た新芽が何故か緑濃くならず綺麗なまま


株が大分散らかってますが、この矢を親軸の方へ矯正すると、来年の新芽が完全に真下を向いてしまいそうなので、敢えて放置してます

...とまだ半年以上も先のことを考えています



この頃大分涼しくなり、暑さで止まりかけていたキバナたちも機嫌良く再度伸び始めました

雨で出掛ける気にもならないので、今のうちに来年の水苔を選別

寒くなると水に触りたくないですから今のうちに準備を急ぎます





キバナノセッコク 薩摩宝冠

2021年08月13日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『薩摩宝冠

先日新たに仲間入りした鹿児島県産の新品種

主な芸は
  • 縞気を伴う散り斑
  • 覆輪
  • 無点花
と、こちらもかなりの多芸品です

残念ながら入手時には花が終わっており、無点花については未確認です

目新しいものがあるとすぐに飛び付いてしまいます


全体的にはまだまだ非力な株ながら、
縞寄りな散り斑が見られます


覆輪はしっかり決まってますね


まだまだ伸長してくれそうな雰囲気です


来年の開花が楽しみです


キバナノセッコク 風羅坊

2021年07月31日 | キバナノセッコク


初めての紹介になります
キバナノセッコク『風羅坊』です


高知県室戸市産の羅紗・散り斑芸品種

2016年に山採りされた比較的新しい品種です

主な芸は
  1. 葉の裏面にまで凹凸が刻まれるほどの羅紗
  2. キバナノセッコクに珍しい墨芸?
  3. 暗み難い散り斑
  4. 強い燕尾葉

と、かなりの多芸品

まずは親木の葉ですが、葉面に凹凸が浮かんでいます



葉裏にも凹凸が見えており、多少薄くなりましたが、凹んだ部分に墨が残ります




新芽は鮮明で大柄な散り斑で上がります









今の時期、天葉の散り斑は暗んでいますが下葉の柄は残っています






天葉のあたりは、強い燕尾葉を交えなんとも形容し難い深みがプラスされます



今年の割子であるため、親超えは難しいかも知れません

そもそも親が巨大なので写真で撮ると余計に小さく見えますが、結構な大きさまで成長してくれてます



成長期も折り返しに来ていますが、どこまで大きくなってくれるでしょうか



キバナノセッコク 舞鶴

2021年07月25日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『舞鶴

前回の紹介から約4ヶ月、現在の様子は....


新芽が2本とも無事に大きくなり、
株全体にボリュームが出てきました




両軸とも、プリプリ太って順調そう

陽強く作っているので、飴矢でありながら紅く発色してきています






夏本番になり、蘭を観察するのも一苦労です...

そんな中でも舞鶴はこの柄行きに『涼』を感じることができます









涼しげで良い感じです



キバナノセッコク 美峰錦

2021年07月23日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『美峰錦

今年の世界らん展で購入した鹿児島県産の覆輪種です


親はおそらくバックから吹かした物かと思いますが、今年の新芽は無事にそこそこの大きさになってくれました



この品種はキレの良い葉先と、縞を伴う覆輪が特徴です


残念ながら花は未確認ですが、おそらく覆輪花が咲くでしょう

それにしても親の覆輪は完成度が高いです

時期的なものなのか、要観察ですね






覆輪種(神衣除く)が今3品種あるのですが、それぞれ個性があるので今度比較してみます

キバナノセッコク 白雪姫

2021年07月17日 | キバナノセッコク


キバナノセッコク『白雪姫』です

前回から4ヶ月、秋芽の成長が止まりません



陽をよく浴びて、プリッと太ったまま、グングン伸びてます

この伸長中の秋芽は途中から既に子を奴で上げ、昨年の矢からも新芽が上がり、現在4軸が成長中です

株元もだいぶ混み合ってきました




これが昨年の矢から出た新芽で



こちらは、伸長中の秋芽から出た新芽①



こっちが秋芽から出た子②


子が上がる時期が遅かったためか、特に秋芽の子供たちは周りと比べるとまだまだ小さいです

それにしても、どこまで伸びるのでしょうか


写真だと分かりにくいですが、今で40cmくらいあります


飴矢と緑が美しく、ついつい時間を忘れてしまいそうです





キバナノセッコク 天女の羽衣

2021年07月16日 | キバナノセッコク




キバナノセッコク『天女の羽衣

前回の紹介から約2ヶ月が経ちました

親は特に変わりありませんが



新芽の方は......



かなり大きくなってくれました

成長が盛んな時期の天葉が積み重なっているのを見ると気持ちがいいですね

サムネと下の画像は先月撮影した物です



新芽は散り斑の羅紗で上がり、
今は一旦暗んできていますが、これから虎が冴えてきます

既に薄らと色が抜け始めています







もっと冴えたらまた紹介します


おまけの画像は『翠三蝶』の花の写真です

いい気になって花を咲かせていたら新芽が全然成長せず、ちょっと焦って撮影後に摘み取ってしまいました







来年また咲いてくれるでしょう

キバナノセッコク 星降神苑

2021年07月10日 | キバナノセッコク




キバナノセッコク『星降神苑』です



前回の紹介から2ヶ月が経ちました
さて、新芽の様子はというと...



かなり大きくなり、すでに昨年の木を越えています

この木は、高知の大棚で葉のシカみが強く出たものを購入したもの

今年も下葉の方は燕尾葉を交え、葉が強ばり、特徴がよく出ていると思います







まだ散り斑は残っていますが、これからどんどん暗んでくるでしょう





白・黄・緑・紅と鮮やかなところが大変美しいです

やはり散り斑としての柄の完成度は、星降の右に出る者はいないですね


本日より梅雨が明けたかのような、晴天と
暑さです
調子を崩さないように気をつけます


キバナノセッコク 花の様子 part2

2021年06月20日 | キバナノセッコク


先日に引き続き我が家はキバナ開花ラッシュ

上の写真は縞柄代表の安芸錦

薄くて見えづらいですが花にも縞が入っていますね

新芽の様子はというと




うーん、植え替えを怠ったせいか成長は今ひとつでしょうか...


続いてはあの縞芸です

こちらは花に縞が入ることはないようです




新芽の様子は...









奴で出ている割にはなかなかの好調ですね


続いては先週紹介した散り斑の霧島





何故か天に向いて咲いています

この花はずい柱の紅が濃く、星降神苑の花によく似ています


最後はこちらも縞芸代表の土佐友禅





もともと萌黄縞ということもあり、花には縞が見えないですが、もしかすると薄い縞が入っているのかもしれません

それにしても、新芽に花にと、賑やかで眺めるのが楽しい季節です

次回も花を紹介する予定です