『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

川下り実験

2005-08-29 | Weblog
人間は、簡単に川に流されるのか!?

はい、その通りです。
昨日、その実験をするため、群馬県の水上までいってきました。
その実験の「言いだしっぺ」は、我らが暴走’sの北村リーダー。
私たち、総勢10名を引きつれ、実験現場へ。

①川に流されるって気持ちいいですよ
②自然に囲まれ、マイナスイオン吸いまくり
③人生の中で、今までにない経験ができる

が、実験の口説き文句。

もちろん、私たちは、ふたつ返事でOK!
じゃあ、流されてみようじゃないか!

当日の天気は、曇。
現場の控え室でみせられた、実験VTRをみて、「曇のち雨」に顔色が変わった。

・流される映像  ←これは聞いてた通り。
・飛び込む映像  ←これは聞いてない。

というわけで、私たち、10名の「キャニオニング日記」の始まり、始まり!
まだ、やったことのないヒト、必見ですぞ。

キャニオニング・・・人間川下り。って思っていただければいいです。
          厳密にいうと、人間急流すべり&滝ダイビング。
ラフティングは、ボートで川下り。
私たちに、川を下る道具なんて、必要ない。

早速、怪しい外人のインストラクターの説明によって、キャニオニングスタート。
髪がモヒカンだったので、彼のことを、これから、モヒータと呼ぶことにする。

とりあえず、つたない日本語でくだらないことばかりを連発。
まさしく、激しく「すべり」まくってた。
これも、料金の8000円に含まれてるの?と思うぐらいの漫談が続く。

やっと、着替えさせてくれた。
ウェットスーツ初体験。着にくい。この時点で、来年のサーフィンの夢は諦めた。
今回、暴走’s初参加の森山店長。鳥どり八重洲店で活躍中のちゃきちゃき娘です。
緊張のあまり、ウェットスーツを表裏、逆に着てでてきた。
爆笑。
これは、誰がみても「すべる」はずはない。

こんなことしてるから、モヒータにいぢられまくり。
バスで川まで移動。
みんな、ヘルメットかぶって、変な集団。

川にやっと入る。
気持ちいい。
集合写真を撮る。
はにかむ。

それじゃあ、いきますよ!!!!!

体勢を横にし、川に浮かぶ。
プカプカ、流される。
実験文句①「川に流されるって気持ちいいですよ」  → 正解!

ゆっくり、川の流れに身を任せ、流れる。

流れついた先、滝。
20mの滝。
オレたちにどうしろっていうの。

「飛び込め」の指令。
は?

怖い。
という感情しかない。
だって、滝ですぞ。
滝なんてものは、流れ落ちる液体のシブキをみて感動する自然の芸術だ。
なんで、その中に飛び込むんだ。
リーダー、聞いてないよ・・・。
リーダーを見る。
リーダーは笑ってる。

自分の番がやってきた。20m上から下を見下ろす。
半端なく怖い。
なんで、こんなことしに来てしまったんだ。
後悔の念。
でも、滝の頭に入るしかない。
滝に打たれる、そんな、生易しいもんじゃない。
滝の頭に入る。
一気にズドーンっと下まで流される。
流されるというか、突き落とされるって感じ。

深い深い川の中は、静かだ。
一体、なにが起こったのかわからないぐらい静かだ。
水面から顔をだす。
滝の音がザーザー聞こえる。現実に返る。
あ、生きてた。助かった。
その代わり、とてつもない勢いで鼻の穴に水が入ってきた。
実験文句②「マイナスイオン吸いまくり」  →  なるほど! 
マイナスイオンって水のこと、だったんですね。
無理やり、納得。

目から涙、鼻からも涙、もう顔中、むちゃくちゃ。

ホッとしてたら、次は、みんな岩を登って、上にあがっていく。
岩?
登る?
オレたち、「流れる」に来たんじゃあ・・・。
リーダー、聞いてないよ・・・。
リーダーを見る。
リーダーは笑ってる。

次次に岩を登っていく、ヒトたち。
リーダーなんて、スルスル登っていく。
昔、ここに住んでたかのように、スルスル登っていく。
そんなリーダーの姿は頼もしい。
自分の番、スルスルなんて、もちろん登れない。
自分の体の重さ、腕力のなさ、意気地のなさ、を感じとれる。
プチロッククライミング終了。

なんで、岩を登ったのか?
それは、大親友の原田店長をみて思った。
橋から、空中ブランコにのった小猿が悲鳴をあげて移動している。
その空中ブランコは、川の中央真上に止まる。そこもざっと15mくらいはあると思う。
そこから、小猿はロープをにぎった状態で、ブランコからお尻をはなす。
つまり、宙ぶらり。彼を支えているのは、その両腕で掴んだロープのみ。
え?なんで、小猿はこんなことしてるの?
オレたち、「流れる」に来たんじゃあ・・・。
リーダー、聞いてないよ。
リーダーの顔をみる。
もう、リーダーの顔はどうだったか、容易に想像はできると思う。

掛け声がかかった。1・2・3。
小猿は手を離す、ウッキー!!!とばかりに川に突き刺さる。
小猿がでてきた。
「もう、嫌だ」
きっと、彼のサーカス人生の中で、もっとも怖い芸だったと思う。
お利巧さんだったので、バナナをあげた。

やっぱり、自分の番がまわってくる。
ブランコが揺れながら動く。ブランコが止まる。
下でギャラリーがヒューヒューいっている。うるさい。うざい。ほっといて。
「だから、オレは流されにきただけ・・・」、1・2・3・・・
チャポン。
なわけがない、すごい勢いで川にぶっ刺さる。
滞空時間にして1.5秒。
こんな長い1.5秒ははじめてだ。
その長い長い1.5秒は記憶にない。
ビールを10杯以上飲んで、3時間くらい記憶がない!なんて、よくある話。
私の1.5秒、何処へ。

そのあと、トドが降ってきた。
バッシャーン、すごい水シブキがあがった。
トドさん、沈んでもあがってこない。
彼との思い出が蘇る。
この夏の彼との思い出が蘇る。
また、目から涙、鼻から鼻水、口からヨダレ。
トドさん、フォーエバー。

もうこうなったら、平気。どんな勢いの川だろうが、滝だろうが平気。
と思ってたら、また凄い滝。
高さじゃなくて、勢いが凄い。
滝の下は、モヒータいわく、でっかい洗濯機。
確かに水がグルグル回ってる。
オレたち、汚い世の中で生きている、当然、汚れまくっている。
だから、ここでキレイになれってか?
神様、これは試練なんですね。
洗剤はいれてくだされましたか、柔軟剤も忘れずに。
この洗濯機で3回、洗浄された。
1回目は足から流され、2回目は頭から流され、3回目は飛び込んだ。
2回目の頭からダイブで腰をやられた。
  [  な状態わかります?
下が頭です。上が足です。腰の部分が逆に折れ曲がった状態。
このあとのBBQも温泉もすべてに影響を及ぼした腰折れ曲がり事件。
今でも、痛い。
3回目の飛び込み、なんて、簡単に書いてますけど、かなりの勇気あるバカ、しか
できない行動です。
奥多摩の川べりの2mぐらいの岩から飛び込むのとはわけが違う。
あれは中学生レベルが飛びこんで喜ぶお遊びだ。
私たち、大人は5m以上が当たり前。
「大人の川遊び」とは、まさにこのこと。
いい歳した大人がキャーキャーいって飛び込む姿、素敵です。
でも大人大人といいながら、やってること、普通のヒトからみれば
「中学生以下」だと思います。
勇気あるバカに乾杯!

最後も、5mくらいの滝。
もう慣れた。「足から流れる」ことにスリルを感じない。
「頭から流れる」ことにスリルを感じない。

なぜ、大人はスリルをもとめるのか。

実験内容がかわってきた。
最後は恒例の空中ダイビング。
いかにキレイに飛び込むか。←誰もこんなこと気にしてないし、期待されてもない
1回目は、前方宙返り。
気持ちいい。
これだけでは、私、満足できない。
満足できない体にした、リーダーが悪い。
2回目、20名以上のギャラリーが見守る中、
後ろ向きに足をついた。

群馬県水上オリンピック委員会飛び込み隊隊長イノグチ、ここでやらねば
誰がやる。

1・2・3、後方宙返り。(気分は月面宙返り)

見事、着地成功。やった、やった、北島コースケ、やった、金メダル!の気分。
その瞬間から、改名。ムーンサルト井之口。

最後は、みんなで揃って、ヘルメットを脱いだ。
そのヘルメットで、モヒータの掛け声とともに「お水のかけあいっこ」。

「お疲れマンボー!!!」

実験文句③「人生にない経験」

       → その通り!!!!!!!!!!!!!

本当に楽しかったです。
リーダー、並びに参加様のみなさま、ご苦労さまでした。
こんな「お遊び」、世の中にあったの?って思うぐらいの楽しいイベントでした。

そのあとは、近くの公園でBBQ。
新しいメンバー4名と合流し、「青空合コン」を満喫。
石油王の遠い親戚のイトコの知り合いのトドさんは「フォアグラ」を持ち込んで
くれました。
「フォアグラBBQ」、今年、二回目。
美味しくないわけがない!!!
私は腰痛をこらえながら、ひたすら「食べ担当」。
朝から我慢してましたし。
BBQセットを組み立てるフリをし、炭に火をつけるフリをし、
肉を焼くフリをしておりました。
だから、フジワラくんには
「店長、今日はよく働きますね」って映ったらしい。
ほとんどは、トドさんがやってくれたのですよ。
私はあくまで、「食べ担当」。

原田店長は、自分で作った、シャケ汁の旨さに失神し、後半はいつもの如く
「モンキースリーピング」。もう、バナナを与えたぐらいでは絶対起きない。

森山店長のエンドレストークは、いつも以上に激流だ。
彼女は裏表のない女。だから、みんなに愛されるキャラ。
ウエットスーツが表でも裏でも、彼女には関係ない。

まわりは暗くなり、近くの温泉で一服。
タカシーさんと温泉で語り合う。
相変わらず、タカシさんはアクティブな男。
ボクも、いつか、タカシーさんのようにアウトドアのプロになるぞ!って誓う。
この誓いも夏が終わるとともに消え去る運命。あと3日。

そして、帰路へ。
帰りの車は、リーダー&トドさんが運転してくれました。
毎度、ありがとうございます。
私は終始、「夢の中で睡眠グ」
なんちって。


24時間マラソンのメンバーさんとも再会でき、偶然なぜか、トドさんの中学の
同級生との再会もあったりと、

「ヒトの出会い」の素晴らしさに改めて感動を覚えつつ、

「新しいスリル」をもとめて、暴走’sはこれからも走り続けます!

いやぁ、騙されつつも参加したキャニオニング、ぜひぜひ、皆様も機会が
ございましたら、ご参加ください。

「ヒトは自然の前では無力である」、ってのを身をもって感じます。

「自然に敬意を払いつつ、自然と仲良くお付き合い!」
これ、暴走’sの理念にしました。

アウトドアに感謝!

ps マイナスイオンの痛みが、今でも鼻の中に残っております・・・

http://canyons.jp/index.html

↑川に流されたい方へ。