たわ言、泣き言、独り言 時々新刊案内

ミニトマトと炎症性

「ミニトマトと炎症性」(ハルハル(春a裏), 2020/05, 小説家になろう)
https://ncode.syosetu.com/n8888ga/

読了しました。
ミニトマトのように赤くまるい愛車と、その車に起きたシュールな不調の物語。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。

「バルン症候群ですね」と彼は言った。
その彼を医者と認識すべきかどうか、わたしは迷っていた。
診断を受けたのはわたしの愛車だった。
ミニトマトのように赤くまるい車。
その日、わたしは愛車が地上から5ミリほど浮いているのをまのあたりにしたのだ……

シュールです。
筒井康隆先生の小説を思い起こさせる短編でした。
突き付けられた不条理を不条理のまま飲み下す主人公。
まるでそれが日常の一片だとでも言うように。
こう言う終わり方だからこそ、描かれた不条理が印象に残るのですね。
面白かったです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書感想文」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事