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読了しました。
ミニトマトのように赤くまるい愛車と、その車に起きたシュールな不調の物語。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。
「バルン症候群ですね」と彼は言った。
その彼を医者と認識すべきかどうか、わたしは迷っていた。
診断を受けたのはわたしの愛車だった。
ミニトマトのように赤くまるい車。
その日、わたしは愛車が地上から5ミリほど浮いているのをまのあたりにしたのだ……
シュールです。
筒井康隆先生の小説を思い起こさせる短編でした。
突き付けられた不条理を不条理のまま飲み下す主人公。
まるでそれが日常の一片だとでも言うように。
こう言う終わり方だからこそ、描かれた不条理が印象に残るのですね。
面白かったです。
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