おはようございます。
エルです。
原節子の『晩春』を観ました。
小津安二郎監督で、笠智衆や杉村春子など常連の俳優陣。
私は似たような『麦秋』より(←コラ!)
『晩春』の方が好きだなあ。
親娘二人暮らしで終戦後を生きて来たが、なんとか娘を嫁がせたいと思う父親の話。
時代というのもあって、自分の世話ばかりさせて婚期を逃しかけている娘を父親は案じるのだけれど
娘の方は苦にしておらず、むしろずっと父親と一緒にいたいと思っている。
原節子の独特の空気感、低めの声やクリクリした瞳、品の良い言葉遣いや身のこなしに
笠智衆の方はなんだか台詞が棒読みにみえていたけれど、
娘のために芝居を打っている「受けの演技」だったかと、後で知る。
父親が若い後添いを貰おうとしていると気づいた原節子の表情が凄かった。
瞳に裏切られた鬱屈が漂うのがとても良い。
いつも明るく上品で元気な原節子。
それだけじゃない原節子が観られます。
今日の良いこと・昨日がとても寒かったせいなのか、はたまた恒例の土曜日の憂鬱なのか体調は不調。
こんな時にね、子どもの頃のようにお布団にもぐって、好きな本を読みながらうつらうつらするのは至福なのですよ。
皆様に幸運を!
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