こんにちは。
エルです。
柴崎友香『百年と一日』読了。
子供の頃だったか、いや、大人になってからも
今日みたいな日が明日も続くのか、一昨日みたいな日が明後日も来るのか
それはなんて虚しくて恐ろしいことなのだろう。
そうやって生きることしか出来ないのに、生き続けることになんの意味があるのかと
考えるだに恐ろしくなってしまったことがあります。
批判を承知で言えば今もあります。
その時その時で必死に自分のために答えを用意してきました。
ほら、昨日死んだら今日の金と茜色の見事な夕焼けは見られなかったとか、
今日まで生きていなかったらずっと「間髪を入れず」をかんぱつって読んでた等。
『百年と一日』は断章のような物語が沢山散りばめられた作品。
いつの時代でも、今でもありそうな話。
日本ではなくてもどこの国でもありそうな紛争。
様々な名前の人間のある時間を切り取ったような話。
ファミリーツリーというタイトルも幾つかあるが、それも作者の家の歴史なのか、誰かの家の話なのかわからない。
書店店頭で立ち読みだけした、江國香織の『去年(こぞ)の雪』からも同じような匂いがした。
そういう作品を心が欲している時もあるし、絶対無理な時もある。
この本は図書館に予約を入れた時点で相当予約数があり、私の後にも予約が入っているのですぐに返却しますが
予約していなければ手に取らなかったかも。
誰かの頭は不安で膨らむかもしれないけれど、
誰かには安息を与える作品でしょう。
今日の良いこと・一日雨でした。気象痛も脚にありましたけど、相変わらずの風邪っ気に葛根湯も飲んでるけど、寝ていれば身体の苦痛があまり無いです。
皆様に幸運を!
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